第10回では、スキャルピングスタイルの構築や手法作りに欠かせないルール・注意点などを解説しました。今回は経済指標や要人発言を除くスキャルピングのチャンスタイムや注意すべき時間帯などをご紹介していきたいと思います。
FXタイムテーブルを把握することが重要
個人トレーダーの多くは優先する仕事や家事があり、日々限られた時間の中で練習や実戦取引を行わなければなりませんが、人間の集中力が持続するのは15分程度といわれており、集中や休憩するタイミングも大切になります。そこで注目したいのが「FXタイムテーブル」です。このFXタイムテーブルは、限られた時間の中で効率を高めたトレードをするための補助となります。
為替は世界共通の取引であることから、各国の基準レート算出(日本では9時55分の仲値)や株式開始などによるボラティリティの高まりをある程度予見することが可能であり、それを集中や休憩のタイミング調整に役立てることができます。また、実戦トレードでも練習でも集中力を高めると記憶に残りやすく、効率的な取引や勉強が可能となります。
FXで大きく負ける、失敗するときの大半は「他人の利益・チャンス」であり、相対取引である以上これは仕方のないことです。この「チャンス時はリスクともなり得る」という事実を理解することで、チャンス時に最大限集中し優位性を高めることができます。
スキャルピングで例えると、チャンスになりやすい時間帯を把握できれば、休憩のタイミングを調整し集中力を高められるので、特に「ミスによるリスク」を大幅に軽減することが可能です。
今回は、私が実戦で意識している時間帯を表にまとめました。実際に利益となった取引の多くが、これらの前後の時間帯に集中しており、特にボラティリティや短期トレンドの変化を狙ったスキャルピングで有効だと思います。
その他、当日の経済指標や要人発言の予定時間(時間が定まっていない場合も含む)、さらに大手企業の決算発表時間など、株価や為替に影響する可能性があるものは全てメモし意識しておくことをお勧めします。チャンスの認識と急変リスク軽減に役立てましょう。
次回は「トレードノートで全てが変わる(仮)」と題しまして、トレードノートの重要性や書き方などをご紹介していきたいと思います。
スキャルピングに向いた時間帯と値動きの特徴
※「市場」とは主に各国の株式市場を指しています。
※「通貨ペアの注目度順」は取引量・流動性の大きさではなく、個人的なスキャルピングチャンスイメージです。
※この記事は、FX攻略.com2019年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |