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システムトレードで資産運用!season2|第5回 ループ系シストレにおける通貨ペアの選び方[ゆきママ]

皆さま、こんにちは。今回はループ系シストレにおける通貨ペアの選び方についてポイントを押さえながら解説していきます! それぞれの通貨の特徴を踏まえつつ、運用戦略との相性も考えながら選んでいくようにしましょう。

※この記事は、FX攻略.com2017年10月号の記事を転載・再編集したものです

【システムトレードで資産運用!season2】
第1回 選択型シストレ・ストラテジーの選び方[ゆきママ]
第2回 MT4を利用したシストレ運用[ゆきママ]
第3回 選択型シストレの運用テクニックと考え方[ゆきママ]
第4回 含み損が膨らんでしまったときの対処法[ゆきママ]
第5回 ループ系シストレにおける通貨ペアの選び方[ゆきママ]

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各通貨の特徴を掴もう

多くの方がどの通貨ペアを選ぶか悩んでいるかと思いますが、まずは各通貨ペアの特徴を知った上で自身の運用戦略に合ったものを選んでいきたいところです。

過去の相場の値動きを見ればおおむね安定感のある通貨か、それとも大きな値動きを伴う通貨かが分かりますので、日足、週足、月足を見ながらどんな値動きをするか確認しておきましょう。また、各通貨の特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

通貨ペアの特徴①:米ドル

基軸通貨。価格を安定させようというインセンティブも世界的に強いので、値動きはかなりマイルドです。最近は特に金利動向(米長期金利)に敏感に反応しています。

通貨ペアの特徴②:ユーロ

欧州中央銀行(ECB)の緩和解除が現在のテーマ。基本的にドイツの経済指標、政治的な動きに大きな影響を受けているため、まずはドイツ情勢に目を向けておきたいところ。

通貨ペアの特徴③:円

世界最大の対外純資産を誇り、低金利から円キャリートレードが活発化していることもあって有事の円買いが発生しやすくなっています。極端な円安・円高になると大胆な為替介入をすることもあります。

通貨ペアの特徴④:ポンド

殺人通貨と呼ばれるほどチョッピーな値動きをしますが、裏を返せば日々のボラティリティが高いことが魅力。最近のテーマはブレグジット(英国のEU離脱)。

通貨ペアの特徴⑤:豪ドル

資源国通貨とも呼ばれ、石炭や鉄鉱石、金などの資源価格の動向に大きな影響を受けます。また、輸出において中国との結びつきが強いことから、中国の景気動向に左右されやすい傾向があります。

通貨ペアの特徴⑥:トルコリラ

高金利通貨としての人気が高まっています。経済情勢や地理的条件は決して悪くありませんが、新興国ゆえに先進国の緩和縮小が進むにつれて投資資金が引き揚げられて下押し圧力となります。

中期的な運用は流動性を意識!

年単位の長期的な運用を想定、あるいはエントリーや利食いの幅(1円以上)が大きく、それほど頻繁にトレードしないのであれば神経質になることはありませんが、月単位など中期的な運用を行う、エントリー・利食い幅が小さい(1円未満)といった場合には「流動性」にも注意しておく必要があります。

FXや相場の世界で使われる流動性とは、簡単にいうと「交換のしやすさ」のことです。流動性が高ければ高いほど売り買いが活発でたくさんの人が注文を出しているため、それだけ取引が成立しやすくなります。

逆に流動性が低ければ売り手と買い手が少ないということですから、それだけ取引が成立しにくくなってスプレッドが広がることはもちろん、最悪の場合は想定しているレートで注文が成立せず運用がままならないということも起こり得ます。

国際的な取引高を見ると、ユーロドルが圧倒的で流動性は折り紙付きです。ドル円もそれなりにありますが、この二つ以外は市場規模がかなり小さく、流動性が急低下することもありますので要注意です。

スイスフランショックの恐怖!金融政策にも注意

2015年1月15日にスイス国立銀行(中央銀行)が無制限のユーロ買い介入を終了したことで、1ユーロ=1.2スイスフランに設定していた上限が崩壊し、スイスフランが大暴騰しました。

海外ではヘッジファンドなども含めて数千億円の損失、日本国内ではFX会社だけでも33億円の未収金を発生させた1.15ショックとも呼ばれるスイスフランショックも教訓としたいですね。

こういった場合は流動性が極端に低下して取引がほとんど成立しなくなり、想定していない注文が約定してしまうことはもちろん、下手をするとロスカットすら間に合わず追証発生といった事態にもなりかねません。

やはり極端な金融政策を行っていると値動きが想定しやすい一方で、万が一そこに変化があった場合は相場環境が急変しますので、選んだ通貨ペアそれぞれの国がどのような金融政策を行っているかは必ず調べるようにしましょう。


スイスフラン円は瞬間的に40円を超える急騰を記録しました。

高スワップ通貨と円高時のヘッジ

長期運用をする際にはポジションを保有する期間も当然長くなるため、超低金利通貨の円と高金利通貨の豪ドルやトルコリラの通貨ペアを選択する方が多いですが、それなら円高時のヘッジも考えておきたいところです。

実は現在ECBもマイナス金利を導入していることにより、売りスワップ(ユーロ売り/円買い)がポジティブとなっていて日々スワップポイントを得られますから、円高の際のリスクヘッジにはユーロ円を利用することを検討しましょう。

高金利通貨買い/円売りでたくさんのスワップを得つつ、円高が進みすぎた際にはユーロ売り/円買いのヘッジトレードをすることで両方からスワップを得ることができます。

このようにスワップポイントも含めて各通貨の状況や特徴を捉えておくと、トレードに幅が出ますから、ぜひぜひ日々の観察や分析を怠らずにやっておきましょう!

※この記事は、FX攻略.com2017年10月号の記事を転載・再編集したものです

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スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
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取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
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