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FX力を鍛える有名人コラム

FXは時間帯で攻略!見逃し厳禁の重要タイミングとは?[水上紀行]

FXの時間帯によって変化する値動きの特性についてお調べではないでしょうか。アナリストの水上紀行さんに、注意すべき相場のタイミングについて解説していただきました。

見逃してはならない時間

まず、重要経済指標の発表時間や、イエレンFRB議長、ドラギECB総裁、黒田日銀総裁といった要人の議会証言や記者会見の時間は重要です。


写真出典:ウィキペディア

しかし、もっと日常的には、次の時間を見逃してはなりません。まず、東京タイムの午前8時から10時にかけてですが、これは、東京勢のみならずアジア勢が、ニューヨークでの相場の流れに乗って相場に飛び込んでくる時間帯です。


出典:https://www.gaitame.com/beginner/qa_lesson5.html

この時間帯、結構売り込んでしまったり、買い過ぎてしまった結果、ポジションが一方向に大きく偏ってしまい、その後、相場が反転することが多く、この時間帯に相場がどちらに向おうとしたかは、その後の相場展開を推理するうえで大変重要です。

ポジション調整は、ロンドンに入ってからが多いですが、場合によっては、午後2時前後に我慢しきれずにロスカットとなる場合もあります。ロンドンタイムでは、夏時間で日本時間午後3時、冬時間で日本時間午後4時にロンドン勢が本格参入してきます。ロンドン勢は、たたき上げのプロフェッショナルですので、プライドがあり、自分たちの売りなり買いなりが東京・アジア勢の利食いに充てられることを嫌います。

そのため、東京タイムに相場が上がっていれば、東京・アジア勢はロングと見て売ってきますし、東京タイムに相場が下がっていれば、東京・アジア勢はショートと見て買ってきます。このロンドン勢の攻めは執拗で、いったん売るなり買うなりし始めると、2〜3時間は懲りずに攻めてきます。

また、それだけではなく、とくに、日本時間午後3時前後から午後9時前後の間は、時間の切り替わりどきに、1時間足のチャートをつくろうと毎回激しく攻防します。それによって、マーケットが上昇相場を演出したいのか、下落相場を演出したいのかがはっきりとしてきます。その裏には、ストップロスの存在があって、それをつけにいこうとしていることが多々見受けられます。

いずれにしても、執拗に攻めてくるロンドン勢の姿勢には学ぶ点が多いといえます。

ニューヨークタイムに入って、特筆すべき点は、夏時間では日本時間午後11時台、冬時間では午前零時台、この時間帯に仕掛けてくることが多いことです。また、ニューヨークの特性として、多くの場合、ここで方向が決まると、あとはニューヨーククローズまでワンウェイ(一方通行)だということです。

なお、ニューヨーククローズにあたっては、クローズレートをつくって、相場の一日の終わり方のイメージをつくろうとすることも、とくに、金曜日は週足をもつくりますのでよく見られます。

超大口ロスカットが出るタイミング

東京、ロンドン、ニューヨークといった三大マーケットのオープニングで、あたかもそれを待っていたかのように、大口の売りなり、買いなりがガツンと入ることがあります。

これは、たいていの場合、超大口のロスカットです。

たとえば、ニューヨークタイムに発表された米雇用統計が予想より大幅に良く、思惑がはずれた場合、もちろん、ニューヨークの時間内にもロスカットは出ますが、そこをこらえてロスカットしないで越週するビッグプレーヤーもいます。そして、週末いろいろ考えた結果、やっぱりこれはダメだと悟ると、「米ドル/円」やクロス円なら東京オープン直後に、「EUR/USD」などではロンドンオープン直後に、一気に投げてくる傾向があります。

オープニング直後に投げてくるのは、やはりマーケットに大口のロスカットを受けとめるだけの厚み(流動性、リクイディティ)があると見ているからだと思います。したがって、「米ドル/円」、クロス円なら東京、「EUR/USD」などではロンドンのオープンニグ直後が選ばれるのだと思われます。

また、ダメだと観念した以上は、早くやめたいという気持ちも働くため、オープニング直後に投げるともいえるかもしれません。この、よくよく考えてみた結果、これは自分の負け、いったん撤退と決断することは、大変重要です。 未練や執着で、ポジションが切れないと、自分に都合の良いようにしか相場を見られなくなり、どうにもこうにもならなくなって投げて、傷口を広げることになりがちです。

ビッグプレーヤーのように、自分の見方は間違っていたと観念すれば、スパッと止めることが、相場で長生きするための秘訣だと思います。なお、例として、週末をはさんだケースを取り上げましたが、平日でも、なにかが起きた翌日に、大口のロスカットが各マーケットのどれかのオープニング直後に出ることがよくあることです。

※この記事は、FX攻略.com2015年6月号の記事を転載したものです
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