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米欧の金利観に変化!「ユーロ/米ドル」は強気局面入りも?[雨夜恒一郎]

1.13-1.15ドルを突破すれば、一気に上昇気流に乗る可能性も!?

先週のユーロは一時、対ドルで1.1392ドル、対円で136.00円まで上昇し、2月以来の高値を示現した。ギリシャ支援をめぐる協議に進展は見られないものの、長期にわたる交渉停滞により話題性が低下しており、ユーロ売りの材料としては新鮮味が乏しくなっている。また、ECBの量的緩和開始以来、急低下してきたユーロ圏の債券利回りが、ここにきて大幅に反発したことがユーロのショートカバーにつながった。

一時はゼロ%に迫っていたドイツ10年債利回りは、先週は一時0.8%近くまで跳ね上がった。また、イールドカーブは一時、残存9年までマイナス利回りとなっていたのが、現在は4年までとなっている。ユーロ圏の景況感やインフレ期待が一時より改善し、ECBが量的緩和を予定より早く終了するとの見方が浮上している。そもそも国債利回りが長期ゾーンまでマイナスという事態が異常だったのであり、市場参加者がそれに気づいた可能性もある。債券バブルが破裂し、高値で転売できなくなった債券のババ抜きが始まったとすれば、利回りは当面上昇が続くと見るのが賢明だろう。

ドイツ10年国債利回り(週足)
ドイツ10年国債利回り(週足)(出所:Investing.com)

さらに、先週金曜日に発表された米国4月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を下回ったことから、米国の利上げ観測も一段と遠のきそうだ。FRBは「労働市場のさらなる改善を確認し、中期的にインフレ率が2%目標に向かって戻るとの合理的な確信がもてたときに利上げが適切になる」としているが、近いうちにそのような状態になるとは考えにくい。ユーロ圏の金利先安観と米国の金利先高観の組み合わせが逆流することにより、「ユーロ/米ドル」は上昇が加速する可能性が出てきた。

チャート上も、「ユーロ/米ドル」は3月から4月にかけて1.05ドル近辺でダブルボトムを形成した後、日足が一目均衡表の雲の上限を突破し、買いシグナルが点灯している。2月にもみ合った1.13-1.15ドルが抵抗帯となるが、これを突破すれば、一気に上昇気流に乗っていく可能性がある。

ユーロドル一目均衡表(日足)
ユーロドル一目均衡表(日足)(出所:NetDania)

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