儲け損なう恐怖から自分自身を煽りたてることは、結構あるものだと思います。
最初は、自分を思いとどまらせようと思うものの、相場が思った方向への進行を早めると、もう我慢しきれなくなって、相場に飛び込んでしまうものです。
しかし、いったん飛び込んでみて、いったい今もったポジションはどこで利食うのかと自問してみると、結構近い水準だったり、とくにイメージしていなかったりします。
マーケット参加者の多くが、同じような心理でいることが多いといえます。
たとえば、ドル高円安相場だとマーケットが思っているときに、海外時間にドル高が進行すると、多くのマーケット参加者が、儲け損なう恐怖から買い急いでしまいがちです。
とくに、前日ロングにしていて振り落とされて、翌日再び買いが強まると、もういてもたってもいられなくなり、思わず買いで相場に飛び込んでしまいがちです。
そういったマーケット参加者が多いと、皆ほぼ同時に買うため、多少相場は上がりますが、それ以上のフォローはなく、マーケットがロングになった分、逆に下がりやすくなります。
このように、相場に対するマーケットのコンセンサスが取れているときは、短時間に同方向のポジションが積み上がってしまいがちなため、逆に皆が望まない方向に相場が動いてしまうことが起きやすくなりますので、マーケットの大勢が今どういう心理状態にいるのかを読むことが大切です。
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