トレード手法のなかで、合成通貨と通貨の相関性の、通貨のすべてが同じトレンドだったときだけエントリーするようにすると、初心者の方でも最大限にリスクを回避できます。これは私にとっても、利益の出しやすい手法です。今回はその手法を「鉄板トレード」として、皆さまに説明したいと思います。
大切なお金を、子どもさんの学費に当てたいと思ってFXを始める方や、収入が少し減ってしまったので、家族のためにそれを補いたいと思っている方に、ぜひ練習して覚えていただきたいと思います。
合成通貨と通貨の相関性を生かしたトレード
FXトレードをするときに、最初に皆さんは通貨を選ぶと思いますが、最初はだいたいの方が「ドル/円」や「ユーロ/円」などの、クロス円を選択して、1通貨でトレードすると思います。
クロス円は、「ドル/円」以外はすべて無理やりつくった合成通貨ですので、実際の取引はありません。ですので、合成通貨と通貨の相関性の3通貨全部を観察して、動きを把握できるようにならないと、1通貨だけ観察してトレードするのは、観察していない通貨の影響を予測できないので、大変リスクが高くなります。
合成通貨と通貨の相関性の繋がりをたとえてみますと、「ユーロ/円」でしたら「ユーロ/ドル」と「ドル/円」を、「ポンド/円」でしたら「ポンド/ドル」と「ドル/円」を、「オーストラリアドル/円」でしたら「オーストラリアドル/米ドル」と「ドル/円」を、3通貨組み合わせて観察する必要があります。
3通貨が同じトレンドのときにエントリー
合成通貨と通貨の相関性の関係は、よく次の表にして説明されます。
合成通貨と通貨の相関性の説明をしますと、「ユーロ/ドル」と「ドル/円」が同じ上昇の場合は、「ユーロ/円」は大きく上昇します。これは他の合成通貨にも共通する動きです。「ドル/円」以外のクロス円を中心にトレードするのであれば、表と同じ相場のときだけトレードするようにすれば、損をするリスクを最大限に軽減することができます。
次のチャートをご覧下さい。
左から「ドル/円」「ユーロ/ドル」「ユーロ/円」です。3通貨とも同時に上昇トレンドとなっています。数字が見えづらいですが、「ドル/円」は50pipsぐらい上昇していて、「ユーロ/ドル」は40pipsぐらい上昇していて、「ユーロ/円」は90pipsぐらい上昇しています。
上昇したpipsの大きさからも、通貨の相関性の表の関係がよくわかります。合成通貨のほうが利益率が高いのです。
エントリー通貨の複数選択方法
最近は、ユーロ圏からの信用不安のニュースが一番注目されていますので、動きがわかり易いのはユーロです。3通貨同じトレンドであれば、合成通貨(「ユーロ/円」や「ポンド/円」)のクロス円をエントリー通貨とするのが一番良いと思います。
それ以外でも、エントリーしたい場合は、合成通貨(「ユーロ/円」や「ポンド/円」)以外で、はっきりと勢いがあると判断できた通貨を選ぶことが重要です。勢いを判断するのに、私の定番のADXDMIとBBandWidthRatioの同時右上がりで勢いを判断するのは大前提ですが、最近よく、これらのテクニカルと一緒に判断材料として観察しているのが、xMeter_Indicatorという、通貨の強弱を7通貨分表示してくれるインジケータです。
グラフが上の緑に近づく程、通貨が強くなっている=買われている、グラフが下の赤に近づく程通貨が弱くなっている=売られている、と判断するインジケータです。
xMeter_Indicatorの画像を見てみますと、一番買われている通貨は、一番左のドルと判断できます。左から二番目のユーロは少々売られぎみなので、最初のチャートの「ドル/円」「ユーロ/ドル」「ユーロ/円」のうち、「ユーロ/円」ともうひとつ別の通貨もエントリーするのであれば、「ドル/円」が一番良いと判断できます。
xMeter_IndicatorはGoogleで検索すれば、簡単にダウンロードできるインジケータですので、ぜひ皆さんも試してみてください。
決済方法
決済に関しては、私はPivotを使用しているのですが、3通貨が同じトレンドで勢いがある場合は、クロス円のPivotDailyラインの2番目のラインまでは動く場合が多いように思います。
これは上昇トレンドでも下降トレンドでも同じです。ですが、Pivotの観察に慣れていない場合は、Pivotの最初のDailyラインで決済するのが一番安全な決済の場所です。
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必ずチャートで練習すること
エントリーも決済も一瞬の判断が必要ですので、チャートの動きに慣れていないと難しいと思います。
どんなに立派な鉄板トレードの手法だとしても、しっかりと練習してからトレードすることがとても大事です。必ず最低でも1週間は練習してからトレードするようにして下さい。
今回の内容が皆さまのトレードのお役に立つことができましたら、私としましても大変嬉しいことです。(月刊FX攻略.com 2013年1月号掲載)
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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