みーこさんからの質問
みーこさんからいただいた質問です。
「Sarahさん、こんにちは！ いつもブログ楽しく読ませていただいています♪ Sarahさんは、トレードすることを楽しんでいらっしゃるように感じました。私はその逆で、ポジションをもったとたん、ハラハラ、ドキドキ、イライラ……どちらかというとマイナスな感情をもってしまいます。これは、まだまだ私が未熟者だからだと思うのですが。どうすれば、淡々と、健全な心で、むしろトレードを楽しむくらいになりますでしょうか？」
苦痛のほうが大きい
トレードを楽しんでいる？
ブログから読み取っていただいた感情かもしれませんが、トレードって楽しいですか？
ブログでは軽いタッチで書くので、楽しんでいるように見えるのかもしれませんが、むしろ、辛いことのほうが多いですよ。
なぜなら、ふだん行っている感情表現とはまったく別の心理行動が要求されるわけですからね。
圧倒的な比率で苦痛のほうが大きいです。
もちろん、嫌で嫌でしょうがないとか、チャートをみるのが憂鬱だ、というのであれば、そもそもトレードなんてしませんが、苦痛以上に、結果が出たときのやりがいを感じる喜びが大きいからやっているのでしょうね。
あとは、強迫観念か。習慣か。中毒か……。
健全な心でトレードをするためには？
どうすれば健全な心でトレードができるか。
これは、誰しもが知りたいことだと思いますが、おそらく、ひと通りの相場を経験し、成功や失敗をたくさん経験し、経験値を上げない限り、ハラハラドキドキは改善されないと思いますよ。
実際、Sarahもまだまだ未熟者なので、トレードしている最中は、ハラハラもどきどきもイライラも感じます。
最近になってようやく、その”淡々”という感覚がなんとなくわかったきたかな、とは思いますが。
じゃあ、ハラハラドキドキしていたら勝てないかっていったら、そうでもないと思います。
そういった感情とうまくつき合いながらトレードするしかないのです。
トレードしているときは、そういう感情をもつものなのだ、と認めてあげることもひとつだと思います。
それはごく自然な感情ですし、俺は負けても勝っても常に冷静だよ、といっている人だって、表に見せないだけで、内側ではそう思っているはずですもの。
私が心がけていること
Sarahの場合、それを完全に克服したわけではないのですが、心がけていることがいくつかあります。
そのひとつが、勝っても負けても、感情を表に出さないこと。
トレーダーにありがちな、神頼みとか、チャートをみながら上がれ！ 下がれ！ と大声を張り上げることもないです。
トレードしているときは、しょっちゅう鏡をみたり、客観的に自分を観察することを心がけますね。
実際、トレードしているときに、人間が通常どのような心理状態に陥るのか、また、それがトレードにどう影響するのか、という心のメカニズムをまず知ることからはじめ、それを理解する。
この過程で自分の心というものを学べたことがSarahのトレードに良い影響を与えたことは事実です。
たとえば、生理の前って、イライラしたり感情的になったり、とくにSarahの場合、著しく感情の起伏が激しくなるようです。
そうなるもんなんだ、というのはなんとなく知っていましたが、他人にそれを指摘されたとき、ハっとしたんですよ。あっ、これは、生理前特有の感情なんだ、と。
いわれて以来、妙に意識してしまい、そうなる自分が客観的に見えるようになりました。
そして、その結果、イライラするタイミングや、ポイントがわかるようになり、なんとなくうまくコントロールできるようになったのです。
トレードの場合も同じで、まず、心理本を何冊か読むことで、
・トレードをしているときの人間の心理状態
・一般的な心理行動
などを理解するようにしました。
ことごとく予想と相場が逆行してしまうときって、相場が、まるで自分だけをターゲットにして、意地悪しているんじゃないか。誰かが操作しているんじゃないか、などと思ってしまう傾向がある、等等。
こういう思考に陥るのって、自分だけじゃないんだ。ふつうに思うことなのだ、ということを知るだけでも大きな進歩です。
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自分自身の心のメカニズムを知ることから始めよう
あとは、具体的な対策がわからなくても、なんとなく自分を客観的に見ることができるだけでも、だいぶ違いますよ。
自分が負けているのは、大多数の負けている人と同じ負け組思考をもっているからなのだなと笑ってしまうくらい、まったく同じ考え方で、同じ行動をとっているんですから。
勝てないのも納得です。
おそらく、たいていの人は、自分を理解する、変えることの必要性すらわからない。
なので、参加者のその他大勢の負けグループの一員になるのでしょう。
まず、自分自身の心のメカニズムを知ることからはじめてみてはいかがでしょうか（月刊FX攻略.com 2013年4月号掲載）。
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