では、一貫性のある手法確立において、もう一つの大きな障害である、「ルール破り」についてお話していきます。
なぜ人は自分が決めたルールを守れないのか
基本的にトレードは、最初のうちは自分で期待値がプラスであると考える売買ルールにのっとって、余計なことはせずにトレードを続けていくべきです。
勿論、上級者を目指していく過程では、どこかで裁量を増やして行かなければならないのですが、まずは機械的にというのも変ですが、一貫したトレードルールを構築していかなければなりません。
ですが、それをしたくても、出来なくなってしまうのが人間の性で、やはり値動きによって「ルール破り」をしたくなってしまうものなのです。
自分のルールとは違うけど、雇用統計で勢いよく伸びているから、とびつきたい!
ルール的にはまだエントリーサインはでていないけど、すこしでもリスクリワードを上げたいから早めにここでエントリーしたい!
この勢いだと、ちょっと逆張りエントリーが怖いから、様子見してみる…
などなど、ルールを破る行為というのは様々です。
人間というのは、「もしここでこうしておけば…」という後悔と、「あぁ、余計なことをしなければよかった…」という後悔では、前者の方が精神的にその後残ってしまうものなのです。
なので、その時々の自分の感情に身を任せてルールを破ってしまう。
やっていい「ルール破り」もある
私は、全てのルール破りについて勿論否定はしません。ルールを破らなければ、進歩もないし、改善もないので必ず負けていってしまいます。
ですが、そうした検証改善と、感情的なルール破りというのは、似ているようで全く違うものです。
この前の連敗の話もそうですが、例えば3連敗して、「あぁ、もうやだ、やっぱり無理だ。ほかの手法にしよう」と感情的に考えるのは、ルール破りの一種であり、これでは改善につながりません。
「今までの統計上、3連敗のあとは次に勝つ確率が80%、負ける確率が20%だ。そして、統計上5連敗をしたことはない。なら、逆にあと2回分、今までよりポジション量を増やしてみるのもありか? 勿論6連敗する可能性もあるから、無理に増やさず、最適なポジション量を計算してみよう」となると、これは一見ルール破りではありますが、次の改善のためへの検証と考えることができます。
次回は最後に、ただの感情からの「ルール破り」を、更に期待値を上げていく「ルール改善」へ変えていくにはどうすればいいのかを、説明していきたいと思います。
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