為替市場でも週末を挟んで、週初の取引開始時点に価格が飛んでしまうことがままあります。これを「ギャップができる」とか「窓が開く」などと表現します。
値段が飛ぶような事象は流動性が高く、24時間取引が行われている為替市場ではあまり起こらない現象ですが、市場が閉まっている時間に多くの売買注文が出される株式市場では、窓開けは珍しいことではありませんね。
為替市場の場合、土日の休日中に起こったイベントや、重要な経済・金融の決定事項が月曜日の朝一番の価格に反映されるために起こります。
私たち個人投資家がFX取引をスタートできるのは、月曜の朝6時から7時くらい(業者によって異なる)ですが、為替市場がスタートするのはニュージーランド、オーストラリアなどのオセアニア市場がもっとも早く、少し遅れて、世界3大市場といわれる東京マーケットがオープンとなります。
厳密には、インターバンク市場と呼ばれる為替の銀行間取引は、市場全体を管理する機構がないため、比較的自由で、取引時間もとくに取り決めがありません。相手さえいれば、いつもで取引が可能なのです。
基本的には、土・日は参加者がいないので、休場状態になっているにすぎず、何か大きなイベントがあったときには、休日中にでも取引が行われたりします。
つまり、日本のマーケットがオープンしていない間にも、オセアニア市場で、あるいは銀行間では取引が行われており、この間にレートが動いて、チャートにギャップが開いてしまうのです。
このギャップ、週跨ぎで逆のポジションを抱えていたら大変な目に合ってしまうため、週末にはポジション調整(ポジションをスクエアにする=手仕舞い)が行われやすいのですが、逆に、月曜早朝に早起きして、上手にトレードすれば、大きなチャンスにもなります。
ギャップが開くというのは、それほどに強い動きだともいえるため、また、大きなニュースが出ているために、ついギャップが開いた方向に乗って、ポジションを取りたくなってしまうものですよね。
しかし、ギャップが開くようなイベントは毎週末あるものではなく、投資機会としてはあまり多くはありません。また、確率的には高いとはいえ、何ごとにも絶対、ということはありません。どんなトレードにもロスカット・ルールをお忘れなく。(月刊FX攻略.com 2013年5月号掲載)
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