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私の利回りに対する考え方[秋川匡人]

リピート系自動売買の運用記録を定期的に公開している兼業トレーダーの秋川さんに、利回りに対する考え方について解説していただきました。ハイリターンを狙うほどリスクも増えるのが投資ですが、私たちがリピート系で現実的に目指すべき水準はどのあたりなのでしょうか。

※この記事は、FX攻略.com2018年4月号の記事を転載・再編集したものです

月に1%、年に12% これが目指す目標

私は「トレード12」というFXメディアを運営していますが、これは1年に12%くらいのリターンを、低リスクで実現していくことを目指し名付けました。

ただ、年利12%は1か月に1%資金が増えますが、正直なところたったそれだけ?と思う方もいるでしょう。

今回の記事では、ループイフダンやトラリピなど、リピート系自動売買における、現実的な利益目標について考えていきます。 

実資金で運用した2016年で検証

今回データとして用いるのが、2016年4月〜12月の、豪ドル円ループイフダンB80の運用です。この期間、リアル口座で実際にこの資金設定で運用した結果、年利計算で11.3%のリターンを得ました(おおむね目標を達成できました)。

本当は新しい2017年のデータを使いたいのですが、昨年はどの通貨ペアもあまり動かず、特に豪ドル円は年間の高低差が9円弱、一日の平均高低差も約0.7円と、過去10年で一番動かない年でした。

それに対して2016年は、年間高低差約15円、一日の平均高低差約1.2円と共に標準的な数値で、サンプルとして適切です。この年には、ブレグジットやトランプラリーといった大相場がありましたが、こういった一日に5円〜10円程度動く大変動は一年に一度くらい起きるのが普通ですので、特に問題にしていません。 

利回り100%なら3か月もたずに破綻

さて、表①にまとめた通り、私の2016年4月から年末までの運用では、資金300万円に対して、約25万円の利益となっています。このトレードを資金25万円で達成できたら、資金が倍に増えていることになり、利回りは100%になります(8か月間の運用ですので、年利ではありません)。

とはいえ、この設定で豪ドル円のループイフダンB80を始めた場合、強制ロスカットが発動するのは約78円。これでは、ブレグジットが発生する6月24日に辿り着くことすらなく、6月16日にロスカットとなってしまいます。リピート系自動売買は、基本的に損切りをせずに含み損をホールドしますが、100%の利回りを狙ったトレードでは、含み損を耐えられる範囲が極端に狭く、一度の大変動で運用は破綻してしまうのです。 

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利回り50%はブレグジットで終了

それでは次に、利回り50%を狙った運用はどうでしょうか。この場合は、利益が25万円ですので、資金50万円のスタートです。この設定の場合、運用スタート時の強制ロスカット水準は76円で、72円台まで下げたブレグジットをやはり乗り切ることはできません。

4月〜6月の期間の運用益がおよそ10万円ありますが、この分で資金が増えたとしても、やはり6月24日の大暴落で強制ロスカットになります。 

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年利なら20%がぎりぎり許容範囲

それではさらに目標を下げ、利回り33%を目指した場合はどうでしょうか。この場合は資金75万円からのスタートとなり、開始時の強制ロスカット水準は約73円。ブレグジットの日までに累積した利益が約10万円ですので、ギリギリでロスカットを回避できるかどうかという運用となります。スリッページやスプレッドの拡大によっては、助からないケースも十分に考えられます。

もし仮に生き残ったとしても、自動売買はこんな心臓に悪い思いをしてまで続けるものではありませんし、プレッシャーに負けて浅く利食いしてしまい、見込んでいた利益を得られないかもしれません。

これまで見てきた通り、派手な事件はあったものの、全体ではさほど動かなかった2016年ですら、リスクを冒してハイリターンを狙う運用は、結果として破綻しています。私の感覚では、リピート系の年ベースでの利回りは、30%はギャンブル、20%がギリギリの許容範囲です。やはり年に12%程度を狙うのが、無理のない運用だと思います。

それ以上を狙うなら、短期の裁量トレードが良いでしょう。ストレスなく、放置できる運用でなければ、自動売買をする意味はありません。

※この記事は、FX攻略.com2018年4月号の記事を転載・再編集したものです

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