楽天MT4新規口座開設
FX力を鍛える有名人コラム

はじめよう!EA生活〜MT4自動売買にチャレンジ|第4回 EAの選び方[柿澤真正]

この連載では、FXの自動売買システム、その中でもMetaTrader4(以下MT4)上で稼働する自動売買システムであるEAにスポットを当て、それを運用していくための知識・ノウハウを専業トレーダーの柿澤真正さんにナビゲートしていただきます。EAの運用を検討している方はもちろん、既にEAを利用している方もぜひ参考にしてください。今回はEAの選び方についてです。

※この記事は、FX攻略.com2018年9月号の記事を転載・再編集したものです

【はじめよう!EA生活〜MT4自動売買にチャレンジ[柿澤真正]】
第1回 EAとは?
第2回 FXでEAがお勧めな理由、メリットデメリット
第3回 MT4でEAを始める基礎知識
第4回 EAの選び方

損益曲線の傾きに注目

皆さん、こんにちは。前回の「MT4でEAを始める基礎知識」では、MT4で自動売買を行うにあたり必要なものとして、トレードを行うためのFX口座である「MT4口座」、EAを動かすためのプラットフォームである「MT4」、自動売買システムである「EA」、そして自動売買を実行する環境である「VPS」が必須となること、そしてその中でも特に稼働環境に関しては安定性が得られないとトレード品質に大きく影響することをお話ししました。第4回となる今回は「EAの選び方」としまして、実際に自動売買の運用で利用するEAの選定方法に関して見ていきたいと思います。

さて、皆さんはEAを選ぶにあたり何を基準にしていますか? もちろん、成績を見て選んでいるというのが大半の方の答えでしょう。では成績とは、具体的にどの項目・数字を見てその良し悪しを判断しているのでしょうか? ここでは成績をもっと具体的に個々の項目ごとに見ていきたいと思います。

まずは画像①を見てください。ここで一番分かりやすく目につきやすいのは、「損益曲線」です。この損益曲線がなだらかな右肩上がりになっているということは、継続的に安定して利益を獲得できている証ですので、損益曲線は右肩上がりが理想です。かつその角度が急であればあるほど利益率が高いことを示しており、より高いパフォーマンスを出しているEAということになります。

ドローダウンは重要な判断材料に

次に画像②を見てみましょう。損益曲線の今の状態を数字で表したものが「損益率」と呼ばれるものになり、画像では「損益」と表示されている項目です。これは稼働開始から現時点までの累計損益率となります。一般的には、この損益率が大きいものほどパフォーマンスが高いと評価され、良いEAとして選択されることになります。

ただ、ここで1点注意が必要です。それは、いくら損益率が高くても一時的な損失が大きければ安心したトレードができず、運用を開始したタイミングによっては最悪の場合、トレードをストップせざるを得ない状況になってしまう可能性があるということです。

そのような最悪な状況を防ぐためには、損益率だけではなく「そのEAを運用して過去に最大でどのくらいの損失が発生しているのか」を表す「ドローダウン」を確認する必要があります。ドローダウンが小さいほど過去の最大損失が少ない、つまり資産(資金)の毀損が少ないことを意味しますので、より安心した自動売買が可能です。画像②ではドローダウンが19.69%となっていますので、過去に最大で資産の20%弱の損失が発生しているということになります。

EAを選択する上で、実はこのドローダウンという概念が非常に重要だと私は思っています。というのも、当然といえば当然なのですが、皆さんはご自身の資産を増やすためにEAを用いて自動売買を始めます。ですので、必然的により損益率の高いEAに目がいきがちで、より高い損益率のEAを利用しようとします。ですが、実際に運用を始めるとインパクトがあるのは損益率よりもドローダウン、つまり一時的な損失です。

一時的とはいっていますが、損失が発生した時点では一時的かどうかは分かりません。その損失を取り戻して資産が増えていく保証なんてないのです。もしかすると損失を取り戻すどころか損失が拡大し、さらに資産を減らすことになるかもしれません。そして、損失額が大きければ大きいほど、不安や恐怖感は増幅します。結果、運用を停止してしまうことにもなりかねません。このまま続けていれば損失を取り戻し、さらなる利益を積み上げることができるかもしれないのに、です。

損益率よりもドローダウンが重要

このように考えると、EA選定にあたってより重要なのは損益率ではなくドローダウンだといえるでしょう。私自身、これまでのセミナーやお客さまとの会話の中で、このドローダウンの重要性について繰り返しお話しさせていただいています。これまでEA選択の際に損益率を中心に見ていて、なかなか運用が続かない、という方はぜひ一度ドローダウンに目を向けた選択に変えてみてください。きっと一時的な損失も余裕を持って見ていられるのではないでしょうか。

次回、第5回では今回の内容をさらに拡張して「EAの組み合わせ方」についてお話ししていく予定です。

【はじめよう!EA生活〜MT4自動売買にチャレンジ[柿澤真正]】
第1回 EAとは?
第2回 FXでEAがお勧めな理由、メリットデメリット
第3回 MT4でEAを始める基礎知識

【関連記事】
MT4総力特集|知識ゼロから始めるメタトレーダー4(Meta Trader4)の使い方入門
PDFマニュアル応募者全員プレゼント!MT4初心者を対象にしたMT4デビューキャンペーン
MT4でFX会社比較
シストレ・自動売買でFX比較
MT4でチャート分析ができる主な国内FX会社8選
GogoJungleプレゼンツ!FXシステムトレード(EA)人気商品ランキング

ABOUT ME
FX攻略.com編集部
日本で唯一の月刊FX情報誌『月刊FX攻略.com』を2008年から10年以上発行してきた編集部です。
トレイダーズ証券 みんなのFX
あなたに最適なFX会社・取引口座を見つけよう!!
【FX会社比較】10年以上FX専門誌を発行してきたFX攻略.com編集部が調査しました

「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。

10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!

取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか

\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
教育コンテンツ配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。
キャンペーン新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。

FX会社を比較・検討
したい方はこちら >>
FX会社を一社ごとに
見たい方はこちら >>

あわせて読みたい