お金のことはタブー
この原稿を書くにあたって、インターネットで見つけた金融広報中央委員会が実施している「金融リテラシー調査2016年」の5問クイズというのをやってみました。結果は……、全問正解だったので、少しホッとしている私です。
【参考】
・金融広報中央委員会「知るぽると」|金融リテラシークイズ
お金について詳しいのか?と聞かれたら、中のちょい上くらいかな〜と自己採点します。もともとはとても低かったはず。自分の仕事柄、後天的にそうなっただけのこと。私の育った家庭では、お金に関する教育なんて全くなされていませんでした。時代がそうだったのか、地方だったからなのか、家庭環境からだったのか、いろいろと理由はあると思います。
家庭内で、お金や儲けることについてあれこれいうのは、恥ずかしいとか下品とかいう気持ちがあったのでしょうね。一生懸命働いて稼いだお金は、郵便局や銀行に貯金する。そしてお金は無駄遣いしないように管理するといったことくらい。これが我が家のマネーリテラシー。貯蓄と浪費しないことがリスク管理だったのでしょう。
これからの時代にお金能力は必要善
ですから、我が家には投資なんて言葉は微塵も存在していませんでした。ただ、人間には投資してくれて、私は米国に留学させてもらいました。それが我が家にプラスのリターンをもたらしたかというと、はなはだ疑問ではありますが…。
今では、マネーリテラシーの重要性が説かれ、子どもの内から教育しようなどといわれています。ジュニアNISAも始まりましたし。日本は先進国では金融教育が遅れているからなのかもしれませんが、私が育った高度経済成長時代と違って将来の不安は高まっていますから、子どものときからお金の何たるかを身に付けることは、これからの時代には“必要善”なのかもしれません。
トラウマをはねのけて
日本では、家計における資産構成は現金や預金が半分を占めるそうです。自分の周りにも、FXどころか株や外貨預金などの投資をしていない人の方が多いのですから、さもありなんです。
私が子どものころは、株も含め投資なんていうと、まるでギャンブル扱い。「お父さんが小豆相場で失敗して家を売り払わなくてはいけなくなった」などと、どこかの家のことを大人がうわさしているのを聞いて、子どもの私には「相場=一家離散」みたいな図式がインプットされました。
しかし今では、そのトラウマをはねのけて私は立派(?)にあれこれ投資しています。日本株、外国株、外貨預金、外貨MMF、FX、投資信託、ヘッジファンド、ゴールドなどなど。大人になってから自分で勉強したりすれば、マネーリテラシーを高めることは可能なんです。
お金がお金を生む感覚
私が以前FXの取材をさせていただいた主婦の方が、投資の妙味をうまく表現してくださっています。
「子どものころ、母が父に隠れてこっそり株式投資をしていました。金額はわずかだったのですが、それが父にばれてひと騒動になり、それ以来、投資は絶対してはいけない、が家訓になってしまいました。ですので、FXどころか、投資と名の付くものは何一つ知りませんでしたし、資産形成や財テクについても深く考えたこともなく、お金といえば銀行の普通預金に預けていました。しかし、FXのことを知ったときに、なぜかやってみたいという気持ちが芽生えました。私にとって、お金は働いて稼ぐか使うというイメージしかありませんでした。でもFXに出会ったことで、初めてお金が増えるということを知りました。お金がお金を生む、つまり投資で儲けるという感覚はこれまで味わったことのないものでした」。
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投資は自分と経済を活性化させるスパイス
投資をするということは、世界経済や政治を勉強することになります。つまり自分が相場に参加するということは、経済を動かすことになります。もちろん、儲かったお金を消費に回すことも経済を活性化させることになります。
私は未婚で子どもがいないので、子どもにマネーリテラシーは教えようもないのですが、甥たちには投資の話を時折しています。今の若い人たちは、貯金はガッチリしているみたいですけど…。
ちなみに、私は証券会社に入らなければ投資を行うことはなかったのではないかと思います。知らないならそれで済んでいたかもしれませんが、振り返ってみると投資は自分の人生にとって「スパイス」になってくれたことは確かです。スパイスはちょっと刺激的なくらいの方が前向きになれるよね、というのが私の持論です。
※この記事は、FX攻略.com2018年4月号の記事を転載・再編集したものです
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