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テクニカル分析の極意|第4回 分からないと判断できる力を持つ[FXプランナー]

トレードで重要なのは、自分の基準に従ってエントリーの準備をできるかどうかであり、それを実践するには「相場が分からないと判断できる力」が必要不可欠です。第4回は、利益を上げにくい状況だと判断した場合に取るべき行動について解説してもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2017年5月号の記事を転載・再編集したものです

【テクニカル分析の極意[FXプランナー]】
第1回 買い手と売り手の心理をつかめ!
第2回 大きな流れで目線をつかめ!
第3回 独自のエントリー基準を定めよ
第4回 分からないと判断できる力を持つ
第5回 目標到達した後にするべきこと

常にエントリーできるのか?

前号までに、大きな足で目線を決定した後、短期チャートが現在どのような状況にいるのかを分析していきエントリーの準備をするという説明をしました。

その短期のチャート形成からエントリーポイントを判断して、ロングであればサポート候補を見ていくことになるのですが、では目線と同じ方向に常にサポート候補が存在するのでしょうか?

トレーダーの多くが陥る心理として「常にどちらかにエントリーしなければ気が済まない」という状態があります。相場は絶えず上下運動を繰り返しているので、どちらかにエントリーすることも可能ですし、エントリーに対して利益か損失かの結果もついてきます。

この絶えず動いているという状況が、トレーダーの目をくらませてしまうのですが、どのような手法であっても、いつでも相場で利益を上げられるということはありません。間違いなくどの手法でも利益を上げにくい状況は訪れます。

常に上か下かを狙っていると、その利益を上げにくい状況が分からずに短期足に振り回されて、結果的に大きな損失を生み出すことになってしまいます。

つまり、相場は常に動いているけれど、エントリーは常にできるものではないということです。

分からないと判断できる力

タイトルにもある通り、この「分からないと判断できる力」は非常に大切になってきます。ただし、相場の知識や自分のルールもない人が「相場が分かりません」というものではありません。何も武器を持っていない人が分からないのは当然で、その人は利益を上げやすい状況を判断することもできないはずです。

今お話ししているのは、エントリーに対する基準をしっかりと持っていることが前提です。そういった基準をしっかりと持っているトレーダーでさえ、負けが込んでしまうと判断力が鈍ってしまうものです。

では、分からないと判断した場合、どのような行動を取れば良いのでしょうか? 答えは「分かるまで待つ」ということになります。これは実は当然のことで、分からないとは「自分にとって方向感のない状態」なので、分からないのにトレードできるはずもなく、次に有利な状況に転じるまではチャートを確認しなければなりません。

この「待つ」という判断こそが、実はパフォーマンスを上げるために重要になってきます。分からない状況でのトレードは高い確率で損失につながってしまいます。

FXに限らず投資において重要なことは、大きな利益を上げ続けることではなく、いかに無駄な損失を出さないようにトレードを繰り返すかだと考えています。そして「待つ」という行為は、まさに無駄な損失を防ぐための行動だといえます。

ロスカット後に即逆方向へのエントリーはNG 

分からない状況になるといっても、突然相場が形を変えるわけではありません。まずは自分の狙う方向があって、それに対するエントリー候補があり、その狙いに対し逆行して初めて分からない状況へと移行していきます。

トレーダーの中には「ロスカット即逆方向狙い」をする人もいますが、それは大きな間違いといえます。もちろんそのような場面もありますが、相場にはレンジという横の動きが存在するため、ロングで負けたからといって、すぐにどんどん下降していくわけではありません。

例えば私たちFXプランナーの基準でもあるロングエリアで見てみましょう。図①にある赤い部分がロングエリアと呼んでいるサポート候補となり、この下限を下に抜けることはロングの中断を意味しています。

長期が上目線で、短期がこのようなチャート形成であれば、積極的に赤のエリアからロングを狙います。逆にこの下限を下に抜けた場合は、ロングの手をいったん緩めることになります。しかし、だからといってすぐにショートを狙うわけではありません。なぜならば短期的に方向感のない状態ですが、長期の目線がまだロングだからです。

ここから短期が持ち直して再び上昇に転じる形を作る可能性も十分に考えられるので、そのような状況で積極的にショートは狙えないということです。結果、ロングエリアの下限を下に抜けた場合は、その後のチャート形成を静観するという選択肢になるのです。

分からない状況へ移行するポイントを持つ

この判断基準は私たちのものとなりますが、このように分からない状況=方向感のない状況を判断するための基準を持つことができれば、相場で無駄な損失を生む確率も低くなってきます。

そしてそれがパフォーマンスの向上につながって、安定した利益を積み上げる結果を生み出していきます。ぜひこの「分からないと判断する力」を持って、トレードパフォーマンスを上げてください。

※この記事は、FX攻略.com2017年5月号の記事を転載・再編集したものです

【テクニカル分析の極意[FXプランナー]】
第1回 買い手と売り手の心理をつかめ!
第2回 大きな流れで目線をつかめ!
第3回 独自のエントリー基準を定めよ
第4回 分からないと判断できる力を持つ
第5回 目標到達した後にするべきこと

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