先週の「ドル/円」相場は一時80.68円まで上昇し、4月27日以来約半年ぶりの高値をつけた。筆者は先々週以来、円安トレンド入りの可能性を指摘してきたが、その見方は徐々に確信に変わりつつある。今週は80円台を値固めし、81円台をうかがう展開となりそうだ。
先週はまず、日銀が追加緩和に踏み切った。資産等買入基金の増額が11兆円程度とほぼ事前の予想通りだったため、直後の市場の反応は芳しくなかったが、それでも「ドル/円」が大きく下げなかったのは、日銀が「デフレ脱却への取り組み」と題した政府との共同文書を発表したためだ。白川日銀総裁は、この共同文書について「政府との共通理解にすぎない」とそっけないが、その白川氏も来年4月には任期切れを迎える。速水・福井・白川と三代続いて日銀プロパー総裁が続いていることもあり、次は非・日銀出身者で金融緩和に積極的な人物が指名されるとの見方が多い。
2014年度のデフレ脱却が見通せなくなるなか、来年には日銀が新総裁のもとで政府とアコード(政策協定)を結び、いよいよ積極的な緩和姿勢に転換するとの観測が広がっているのだ。今回の共同文書は、そのアコードに向けた「礎」というわけだ。ほかにも、日本が2年連続の貿易赤字となる公算が高まっていることや、政局膠着で赤字公債法案成立のめどが立たないこと、対外M&Aが急増していること、さらに日本を代表する輸出企業が記録的な赤字を計上し、株価が急落していることなど、円売り・日本売りにつながりかねない材料は枚挙にいとまがない。
もちろん、先週金曜日に発表された米国雇用統計が上振れしたことも、ドルのサポート材料となる。こうした状況の変化を受けて、投機筋は今後円売り圧力をさらに強める可能性が高い。ちなみにIMM通貨先物の取組では、先週火曜日の時点で円の売り越しが3.7万枚と前週の2倍に拡大しており、今年春先の円安時と似た状況となっている。
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