FX力を鍛える有名人コラム

次の市場のテーマはGPIFの運用見直し?[雨夜恒一郎]

先週の「米ドル/円」相場は101円割れを試すこともなく102円台ミドルへ反発。先週の当コラムで懸念材料として挙げたHFT(超高速取引)規制やモメンタム株のバリュエーション調整の懸念もさほど広がらず、日米の株式市場も持ち直しに転じた。

株安連鎖・円独歩高の懸念はひとまず取り越し苦労に終わったようだ。

本日はイースターマンデーで海外主要市場は引き続き休場。今週は、23日から25日にかけてオバマ米大統領の来日が予定されている以外には重要な経済データやイベントはない。

今週末からは飛び石ながら日本の大型連休に入るとあって、ポジションを大きく傾けづらく、101-103円台のボックス圏での推移が続く公算が大きい。次の市場のテーマが定まるまでは、現状レベルを中心に逆張りスタンスで臨むのが賢明だろう。

では、為替市場・円相場の次のテーマは何になるだろうか。ひとつ可能性として挙げるとすれば、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の動向だろう。

先週水曜日、日経平均は420円高と今年2番目の上げ幅を記録したが、きっかけとなったのは麻生財務相が「GPIFの動きが6月以降にでてくる。

外国人投資家が動く可能性が高まる」などと述べたことだった。

GPIFは厚生年金と国民年金の積立金128.6兆円を抱える世界最大の年金基金であり、海外勢の注目度は極めて高い。

安倍首相は1月のダボス会議の講演で、成長戦略の一環として、積立金の運用を見直す考えを表明していた。

6月の成長戦略の改訂作業の中で、現在6割を占める国内債の割合を引き下げ、株式投資を拡大するなどリスクテイクに踏み出すことが期待されている。

また、先週金曜日、厚生労働省はGPIFの運用委員会の委員長に米沢康博・早大大学院教授を充てる方向で調整に入ったと報じられた。

米沢氏は、国債中心の運用を見直すよう提言した政府の有識者会議のメンバーだった。

GPIFが6月にも積極運用に乗り出すとの期待感が一段と強まる可能性が高い。

市場は気が早く、常に先回りしようとするものだ。先週までの株安・円高方向の仕掛けが失敗に終わったとなれば、今度はGPIFの運用見直しの材料を盛りに盛って、株買い・円売りの方向で仕掛けてくる可能性がある。

今週もみ合いの中で101円台への押し目があれば、拾っておくのも一計だろう。

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