長らく膠着が続いていた「米ドル/円」相場がついに動き始めた。先週は、米住宅着工件数が予想を上回ったことをきっかけにドル買いが強まり、FOMC議事録が労働市場の予想以上の回復に言及していたことを受けて一気に104円手前まで上昇。
さらに金曜日には、注目のジャクソンホール・シンポジウムでは、イエレンFRB議長が早期の利上げの可能性を示したと受け止められ、一時104.19円と今年1月以来7か月ぶりの高値をつけた。
FOMC議事録では、「労働市場の状況は長期的に正常とされる水準に著しく近づいた」とポジティブな見方が示され、これまでの評価(著しいスラックがある)について「近いうちに変えねばならないかもしれない」との見解も記された。FOMC内で利上げを求める空気が強まっていることを示している。
イエレン議長は、「労働市場の改善が早ければ利上げが早まるし、遅ければ遅れる」と是々非々の姿勢を示したに過ぎないが、それでも「FRBが労働市場に存在するスラック(たるみ)の度合いを見誤った恐れがあり、早期に利上げする必要がある可能性」を認めたことは注目に値する。
議長は、パートタイマーの割合が高いことや、賃金の伸びが鈍いこと、長期失業者が多いことなど、質的な弱さについても指摘しているが、「循環的・構造的影響もあり、判断は困難」と、やや迷いも見せている。
今後、失業率がさらに低下し、量的なスラックが解消されていくにつれて、質的な問題も胡散霧消していく可能性があるからだ。
FOMC議事録とイエレン講演が発するメッセージは、「労働市場は見かけよりも逼迫している可能性があり、FRBが早めに利上げに踏み切ることもあり得る」ということだ。
今後は、米国で強い指標が出るたびに、早期利上げ期待が強化され、ドル買いが一段と強まる可能性が高い。
チャート上も、年初からの抵抗線をブレイクし、新たな上昇局面に突入した可能性が高まった。4月4日の戻り高値104.13円を上回ったことで、年初の高値105.44円まで射程に入ってくる可能性もある。素直に強気スタンスで臨むのが良いだろう。
「米ドル/円」は新たな上昇トレンドに突入か (出所:Net Dania)
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