※この記事は、FX攻略.com2017年1月号の記事を転載・再編集したものです
FXはさまざまな方法で注文できる
【トラッキングトレード入門 連載記事】
第1回 暴落時は相場追尾型のトラッキングトレードで稼ぐ![斉藤学]
第2回 テクニカル分析の組み合わせでトレンド察知![斉藤学]
第3回 ファンダメンタルズ分析で相場を見極めトラッキングトレードで追尾[斉藤学]
第4回 要人発言やイベントに注目し、トレンドをつかむ![斉藤学]
第5回 トラッキングトレードが注目される理由[斉藤学]
第6回 2016年後半の相場もトラッキングトレードでチャンスを逃さない![斉藤学]
第7回 今年残された期間で考えるべきトラッキングトレードの戦略[斉藤学]
FXは、簡単にいえばレートが上がるか下がるかを予想するものなので、「買い」と「売り」の2種類しか存在しません。このシンプルさが、FXの人気につながっているといってもよいでしょう。ところが、そのたった2種類の注文を約定させるための注文方法は10種類以上も存在しており、設定も多岐にわたっています。改めて考えてみると、とても不思議ですね。
外国為替証拠金取引は、1998年の外為法改正をきっかけにスタートし、それから一般の人でもFXを行うことができるようになりました。とはいえ、そのころはまだFXの認知度が低く、インターネットも普及しつつある段階だったので、注文方法は提示されたレートで発注する成行注文とレートを指定し注文する指値が中心でした。
その後、FXの認知度が高まるにつれ注文方法は増え、新規注文とその注文が成立したら自動的に有効となる決済注文をセットで出すIFD(IF Done order)や、指値または逆指値を同時に出し、一方の注文が成立すると他方の注文は自動的にキャンセルされるOCO(One Cancels the Other order)が登場しています。
さらに、IFDとOCOを組み合わせたIFDO(IF Done + One Cancels the Other order)、レートの上昇・下落を追跡して、自動的に決済注文価格を変動させ利益を伸ばすことができるトレール注文なども行えるようになりました。
こうして、注文方法が増えることによって、リアルタイムに為替相場が見られなくても取引できるようになりましたし、複数の注文方法を覚えておくことで、自分の意図した取引を行いやすくなるという利点が生かせるようになったのです。
注文方法 | 特徴 |
成行 | 現在の提示レートで注文するが、注文と同時にレートが変動すると変動したレートで約定する。 |
指値 | 売り買いの値段を、任意に指定できる。 |
逆指値 | 不利なレートで指値を入れる方法。ストップロスの設定に利用できる。 |
ストリーミング注文 | リアルタイムで提示されているレートを任意のタイミングでクリックして発注するので、成行注文のように約定レートにブレが生じない。 |
ワンクリック注文 | 取引画面において、クリック1回だけで注文を発注できる方式。 |
クイック注文 | 1つの画面内で、新規注文と決済をLIFO方式(Last In First Out:後入れ先出し法)で行うことができる注文方法 |
時間指定注文 | 指定した時間に、成行注文を発注する注文方法。 |
IFD(IF Done order) | 新規注文とその注文が成立したら、自動的に決済注文をセットで出す注文方法。 |
OCO(One Cancels the Other order) | 指値と逆指値を同時に出し、一方の注文が成立すると他方の注文は自動的にキャンセルされる。 |
IFDO(IF Done + One Cancels the Other order) | IFDとOCOを組み合わせた注文方法。指値注文、または逆指値注文を出し、同時に利益確定と損失確定の決済注文を出すことができる。 |
トレール注文 | レートの上昇・下落を追跡して、自動的に決済注文価格を変動させて利益を伸ばすことができる、決済専用の注文方法。 |
トラッキングトレード | 複数のIFDO注文を自動で仕掛けたものが相場に合わせて追尾する他、損切りの設定も自動で行われる。 |
新しい注文方法 トラッキングトレード
このように、FXにはさまざまな注文方法が登場してきましたが、中でも注目を集めているのがFXブロードネットの「トラッキングトレード」です。これは、IFDO注文を自動的に繰り返してくれるリピート注文の一種で、例えば「1ドル100円で買って101円で売る」という注文をリピートさせれば、ドル円が100円~101円で推移する限り何度も利益を出すことができますし、10銭ごとにリピート注文を出すよう設定すれば、より多くのリピート注文を実行させることが可能になっています。
仮に、単純なリピート注文だった場合、予想していなかった値動きとなって予想していた値幅を超えてしまうと、注文が外れてしまうばかりか場合によっては損失が膨らんでしまうことになります。しかし、トラッキングトレードは注文を仕掛けるレンジ水準に変動があった場合でも、自動的に値動きを追いかけてレンジ水準が変更されるため、機会損失がなくなります。そのため、たとえ予想していた値幅を超えてレートが推移してしまっても、ある程度ほったらかしで利益が積み上がっていくのも大きな特徴です。
トラッキングトレードの強みは一定範囲の売買に留まらず値動きに合わせて売買を繰り返す事!
自動計算機能がすごい!
リピート注文の設定を行うときは、注文する前に「仕掛ける注文の数」と「リピート範囲の設定」を決める必要があります。しかし、FX初心者にとっては、値幅の範囲を予想したり最適な注文数を決めることは簡単ではないでしょう。
例えば、1円幅で3本と大きめに仕掛けることや、10銭幅で10本と細かく狙っていくといった仕掛けも可能で、その組み合わせは無限に存在します。
ところがFXブロードネットのトラッキングトレードは「リピート範囲を選択」または設定するだけで、資産に対して、「仕掛ける注文の数」を「自動計算」してくれるため、迷う心配はありませんし、出てきた結果を確認するだけでOKです。
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損切りを自動で行ってくれる
さらに、トラッキングトレードは損切りの設定も自動で行ってくれます。「見切り千両、損切り万両」、「Cut loss and let profit run.(損は落とせ、さらば利益は大ならん)」といった相場の格言に見られるように、損切りはトレードにおいて最も重要といわれています。
とはいえ、損失を確定することは誰でも嫌なものです。損切りを抵抗なく行うには、トレード経験を積み重ねメンタル面を強化しなければなりません。しかし、トラッキングトレードであれば機械的に損切りを行ってくれるので、精神的な苦痛を伴うことはありません。アベノミクス開始後の過去3年間と異なり、今年に入ってからは円高局面が続いていますが、裁量トレードでうまくいかないと感じるようであれば、一度トラッキングトレードにお任せしてみるのも良いのではないでしょうか。
また、新しく追加された「ランキング発注」機能を使えば、実際に利益が上がっているトラッキングトレードの損益ランキング中から選ぶことができるので迷うことはありません。どの通貨ペアをどんな設定で稼働させれば良いパフォーマンスが出るのかが一目瞭然ですし、そのランキングの中から選択した設定をそのまま利用して発注することができるので、きっと役立つと思います。
※この記事は、FX攻略.com2017年1月号の記事を転載・再編集したものです
※この記事に記載されている情報は原稿執筆時のものであり、現在のものとは異なる場合があります
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「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |