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FOMCの金利予想下方修正を悲観する必要なし[雨夜恒一郎]

ドル円は予想以上に下落

先週の米ドル/円相場は、日銀金融政策決定会合直前には思惑的な売買が交錯し、一時114.14円まで上昇する場面があったが、日銀が金融政策の据え置きを発表すると、失望が広がり112円台へ下落。さらにFOMCが利上げを見送り、年末のFF金利予想中心値を前回の1.375%から0.875%に引き下げたことから、米国金利低下・ドル売りの展開となり、一時110.67円まで下落した。

わずか3カ月でFOMCメンバーの予想中心が0.50%も変わるというのは市場にとって予想外だった。筆者は、FOMC声明は、最近の景気指標の好転や原油相場の底入れを背景に、明るいトーンになると見ていたので、見通しを外したことになる。米ドル/円は筆者の予想以上に下落し、年初来安値を更新してしまった。

次のドル円局面は?

ではここから米ドル/円が新たな弱気局面に入っていくかというと、筆者はそうは思わない。FOMCメンバーがまず高めの金利予想を掲げておいて、徐々に市場予想に沿う形で現実的なレベルへ下方修正するというのは珍しくなく、いわば常とう手段だからだ。

今回の予想下方修正が現実路線としても、年内2回の利上げが可能性として残っているわけであり、利上げ期待が全く消えてしまったわけではない。市場心理の動揺が収まり、3月期末の特殊フローが一巡すれば、利上げ期待があるドルが上昇し、追加緩和余地が大きい円が下落すると考えるのが合理的である。

米国経済が利上げに耐えられないほど弱いかというと、それも当たらない。FOMC声明(ロイターの日本語訳はこちら:http://is.gd/TmmVbv)は、労働市場が一段と力強さを増し、インフレはここ数カ月間で上向いたと指摘している。

問題はここ数カ月の金融情勢や国際情勢など主に外部要因であり、逆に言えば、海外の不確実性が収束すれば、利上げはいつでも可能ということになる。イエレンFRB議長は「4月会合は予断を持たない。常に政策変更の可能性がある」と述べている。4月は考えにくいとしても、6月利上げの可能性は依然として高いのである。

NYダウとのギャップに注目

グローバルなリスクオン・オフを規定する米国株式市場を見ると、NYダウが17600ドル台まで回復し、年初からの下落幅を完全に取り戻している。日経平均を重ねてみると、日本がいかに出遅れているかがわかる。日経平均に連動しやすい米ドル/円も然りである。このギャップが縮小するときに、米ドル/円にも買い時が訪れるはずだ。現在かまびすしい消費増税先送り議論がその引き金となる可能性もある。

日経平均(赤線)はNYダウと比べて大幅に出遅れている

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