FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2018年8月20日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、110~111円台で一進一退の動き。お盆休みで薄商いとなる中、トルコショックを受けた株安連鎖・リスク回避の流れで110円台割れ寸前まで売られる場面があったものの、トルコ当局の市場安定化措置を受けてトルコリラが下落一服となると、111円台へ持ち直した。ただトルコをはじめとした新興国市をめぐる不透明感や、米中貿易摩擦への懸念が根強く、上値も限定された。
米国経済は相変わらず好調
筆者は日米のファンダメンタルズや金融政策動向の格差を背景とした緩やかなドル高・円安トレンドは継続していると見ていたが、ここ1か月は「米中貿易戦争」や「日銀の金融政策柔軟化」、そして「トルコショック」といった攪乱材料に阻まれ、足踏みの時間帯が続いていた。ノイズも一つならすぐに胡散霧消するものだが、二つ三つとなると無視することはなかなか難しくなる。
その間、米国のファンダメンタルズはどうかというと、7月の雇用統計は予想の範囲内ながら相変わらず堅調で、新規失業保険申請件数は21.2万人と先月記録した20.8万人(1969年12月以来の低水準)に迫る勢い。7月の小売売上高は前月比+0.5%(前回+0.2%、予想+0.1%)と上振れするし、卸売物価指数(食品・エネルギー除くコア)は前年比+2.7%、消費者物価指数(同)は同+2.4%と高い伸びを示している。米国経済は相変わらず好調で、完全雇用状態の下で景気減速よりインフレ上昇がリスクとなりつつあるのだ。年内あと2回の利上げは視野に入っているし、来年以降も秩序立った利上げスタンスは継続される公算が大きい。相場は短期的にはノイズに攪乱されることはあっても、中長期的にはファンダメンタルズに従って動く。趨勢はドル高との見方に変化はない。
市場からの注目度が高いジャクソンホール会議
そんな中、今週は22日にFOMC議事録要旨(7月31日-8月1日分)が公表され、23日から25日にはカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催される。パウエルFRB議長の講演は24日にセットされている。毎夏ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるこの会議では、しばしば重要な政策変化のシグナルが発されるとあって市場からの注目が高い。もちろんFOMC議事録も、今やタカ派が優勢といわれるメンバーのコンセンサスを推し量るうえで重要な手掛かりとなるだろう。
折しもトルコ市場は今日から24日まで犠牲祭祝日のため休場となる。市場の関心が攪乱材料から離れ、本筋である米国ファンダメンタルズに戻るきっかけとなるかもしれない。
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