トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
先週は日米の中央銀行が方向性を示しました。FRBはバランスシートの縮小について踏み込んだ一方で、日銀は出口戦略に触れることはなく、日米の金融スタンスの違いが明確化されました。また、今週にFOMCメンバーコア3の2人であるフィッシャーFRB副総裁とダドリーNY連銀総裁が米国経済へ堅調な見通しを示し、金融引き締めを目指すべきと発言しております。また、ムニューシン米財務長官もドル高容認発言をしています。これだけ見ると材料的にはドル円上昇のファンダメンタルにも思えますが、本当にそうなのでしょうか。ドル円の今後について考えていきたいと思います。
ドル円は一体どこへ向かうのか
アナリストやディーラーの話を聞くと色々な意見が聞こえてきますが、基本シナリオとして日米金利差を背景としたドル買い円売りに回帰するのではないかとの見解が多いように思います。ドル円を上目線でとらえている関係者が多いですが、あまり賛同できないところがあります。確かに教科書通りに考えれば「バランスシート調整→長期金利上昇→ドル高」は連想出来ますが、ネガティブ要因が多く積極的に上値を狙う自信はありません。
スキャンダルの続くトランプ政権は現在ほとんど機能しておらず税制改革は全く先が見えずにトランプラリーは剥落しています。賃金やインフレ率は一向に上がっておらず、年内の追加利上げにも疑問が残ります(個人的には年内の利上げはないと思っています)。テクノロジー株に牽引されるNYダウも流石にオーバーシュートしているように見えますので近く調整も考えられます。その他、足もとの冴えない米経済指標やレンジを下方へブレイクした原油価格等々、ドルのネガティブ要素は数え上げればきりがありません。強弱材料が混在しており、綱引き状態にはなりますが、私はショートに優位性があるとみています。
想定レンジは108.78円~112.12円
日足チャートを見ると上値目途は一目均衡の雲が薄く機能しにくい状態なので5月24日高値112.12円付近が短期的なレジスタンスと見ています。下値も200日移動平均線は何度もブレイクされており今更意識はされないでしょうから6月14日安値108.78円付近が目安と考えています。明確な方向感が出ていないので、戻りがあれば売っていくスタンスです。
ユーロ強気スタンスを継続
ユーロの強気スタンスに変更はありません。フランス総選挙でマクロン大統領率いる共和党前進が圧勝して安定政権を樹立しました。年初にはユーロ圏の右傾化が叫ばれていただけに政治リスクがここまで後退したことはポジティブサプライズで完全にリスクオンです。保守主義に舵を切ったアメリカやイギリスの混乱を見たユーロ圏有権者の目が覚めたのかもしれません。
また、欧州の経済指標は全体的に堅調で、ギリシャの支援問題も懸念材料にはならないと思いますので地合いは悪くありません。ユーロドルのチャートを見ると4月から続いた上昇トレンドに陰りが見えるものの、仮に下落した場合もテクニカル的な調整にとどまるとみています。引き続きバイ&ホールドで反落したところで買い場を探すようにするべきでしょう。
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