FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2018年12月10日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、株式市場の下落を背景に下値を探る展開。NYダウが25000ドルを大きく下回る中、一時112.24円と10月29日以来の安値をつけた。株安とともに、米国債利回りの低下と長短スプレッド縮小も加速した。米国10年債利回りは2.82%まで低下し、一週間の下げ幅は20ベーシスに及んだ。2年-10年債利回り格差は12ベーシスと2007年以来の水準まで縮小。2年から5年にかけては逆イールドが発生している。
NYダウは節目の24000ドルに注目
金曜日に発表された米国11月の雇用統計は、失業率が3.7%、非農業部門雇用者数が+15.5万人、平均時給が前年比+3.1%と悪くない結果だったが、流れを変えることはできなかった。市場はもはや、米国経済の足元の強さにはさほどの関心はなく、株式市場の弱気局面入りや景気後退という恐怖シナリオにおびえているようだ。NYダウはこのところ乱高下を繰り返しているが、節目の24000ドルを割り込んでくるとチャート上も危険シグナルとなる。
米中首脳会談で関税引き上げの90日間延期が決まったことで一時は「貿易戦争一時休戦」との安堵感が漂ったが、中国の通信機器大手HuaweiのCFOが逮捕されたことを受けて、それも台無しになってしまった。多くの中国株が下落するとともに、米中冷戦がさらに深刻化するとの見方も強まっている。米国株式市場にとっても当然マイナス材料だ。
2年-10年債での逆イールド発生を意識
CME FedWatchによると、今月17-18日のFOMCでの利上げは依然7割がた織り込まれているものの、今月の利上げを前提として来年1年を見通すと、今や「来年は利上げ1回のみ」=来年末のFF金利は2.25-2.50%の確率が最も高くなっている。これまで中立水準とされていた「3%」への利上げ期待はほぼ払拭されてしまった。今週はFOMC前のブラックアウト期間(金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならない期間)に入っているため、当局者から市場心理を浮揚させるような発言が入ることも期待できない。こうなると、2年-10年債での逆イールド発生も意識せざるを得なくなってくる。
来年末のFF金利予想 「利上げ1回」がメインシナリオに? 出所:CME
先週も述べたが、事前に織り込み済みとなっている利上げが実際に行われると、市場の反応は「材料出尽くしのドル売り」となることが多い。このところの米国債利回りの低下や長短スプレッドの縮小を受けて「今回で利上げ打ち止め」との極端な見方も浮上しているうえ、クリスマス~年末年始の休暇前にポジションを解消する動きも予想されるだけに、今回は特にその傾向が強まる可能性がある。FOMCまで残り1週間、市場ではなおドルロング・円ショートが多数残っているとみられるが、今週は「出尽くしの先取り」によるポジション巻き戻しの動きに注意すべきであろう。
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