FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年7月27日号
先週のドル円相場は
週初にゴトウビ仲値の思惑から107.53円まで買われる場面もあったが、その後は107円を挟んだ小幅なレンジでの膠着がしばらく続いた。
しかし週後半になると、米国のコロナ感染第二波に対する警戒感に加えて、米経済指標の予想外の悪化、さらに米中対立の深刻化など悪材料が重なり、一時105.68円と3月以来の安値を示現した。
コロナ感染第二波と景気回復の失速
米国の1日当たりの新たな感染者数は7万人を上回っており、依然終息の気配は見えない。23日に発表された週間の新規失業保険申請件数は141.6万件と前週の130.7万件から約4か月ぶりに増加に転じた。コロナ感染第二波が猛威を振るう中、雇用市場の回復が失速していることを示唆している。
そんな中、失業給付に対する上乗せ措置(週600ドル)の期限が来週に迫っており、追加対策がまだ決まっていないことが不安につながっている。上乗せ自体は12月末まで延長される見通しだが、給付額は減額される可能性が高いという。
米国株式市場では、NYダウが前回高値の27180ドル近辺を突破できず失速。対照的に、安全資産の金は一時1900ドル台に乗せ、史上最高値(1920ドル)に肉薄している。
金価格は史上最高値に迫る 出所:NetDania
米中の対立は新たな段階に
米国政府は、ヒューストンにある中国総領事館について、「知的財産と個人情報を保護するため」として閉鎖を命じた。これに対抗して中国政府も成都にある米領事館の閉鎖を要求している。
今や米国は、中国共産党を標的に強権路線の修正を迫る方針を隠そうとしない。米中関係の緊張は新たな段階に入り、市場には再び不穏な空気が漂い始めた。
上海総合指数は大幅続落し、経済再開後の急上昇を帳消しにしようとしている。連休明けの東京株式市場にも影響は不可避だろう。
上海総合指数は大幅続落 出所:NetDania
「ドル安・円安」から「ドル独歩安」へ
では今後の為替相場をどう読むか。
リスク回避は時にドル高に作用することもあるが、今回に関してはその可能性は低い。米国が世界で最もコロナウイルスに苦しめられていることが明白であるうえ、米中の新たなイデオロギー対立の当事者でもあるからだ。
現在ドルの立ち位置は安全通貨から外れつつあり、リスク回避でもドルを買うわけにはいかなくなった。
ドルインデックスは95台を割り込み、コロナ後の安値を更新した。先々週まではマイルドなリスクオンの中、ドル安と円安が同時進行していたが、先週からは状況が米国が主役のリスクオフに様変わりし、ドルの独歩安になりつつある。
ドルインデックスはコロナ後安値を下回る 出所:NetDania
今週はドル円も含めてドル安が全体的に加速していくとみており、ドル売りスタンスで臨みたい。対円でのドル売りもよいが、コロナ復興基金設立でポジティブなムードにあるユーロや、金相場高騰で連想買いが入りやすい豪ドルに対するドル売りも引き続き有効だろう。
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