FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年10月19日号
先週のドル円相場は
コロナ感染第二波が欧米に広がる中、リスク回避ムードが強まり、欧州通貨や資源国通貨に対してドルが買われる展開となった。ユーロドルは1.1830ドル台から一時1.1689ドルまで下落し、豪ドルも0.72ドル台半ばから0.70ドル台半ばまで売り込まれた。
ドル円ではリスクオフの円買いがやや優勢となったものの、安全通貨のドルと円が並行して買われたため、105円台を割り込むには至らなかった。
猛威を振るうコロナ第二波
米国のコロナ感染は、9月には終息に向かうと思われたが、10月に入って再び増加に転じ、直近では1日あたりの感染者数が6.5万人と7月のピークに迫る勢いとなっている。
欧州はもっとひどく、フランスは1日あたり3万人、英国も2万人を突破し、過去最大の危機を迎えている。
治療方法が確立され、重症者や死亡者の数は第一波と比べて少ないものの、北半球は今後冬を迎えることから予断を許さない状況が続く。パリなど一部都市では夜間外出禁止となるなど、規制が再強化されている。
今週も基本的にリスクオフムードが続くと見るのが妥当だろう。他通貨に対してドルと円が買われやすい一方、ドル円は綱引きで動きづらい局面が続きそうだ。
トリプル・ブルー期待
米大統領選挙まで2週間あまりとなったが、各種世論調査では依然パイデン氏が10ポイント前後のリードを保っており、トランプ大統領にとってはいよいよ厳しい情勢となってきた。
にもかかわらず、米国株式市場は依然堅調で、NYダウは先週一時2万9千ドルに迫るなど高値を保っている。前回の当コラムでは、政局不透明感の中でのこの株高は不可解だと述べた。
この株高を説明する一つの材料として、「トリプル・ブルー期待」というものが浮上している。トリプル・ブルーとは、民主党候補のバイデン氏が大統領となり、上下両院も民主党が制することを指す。青は民主党のシンボルカラーだ。
世論調査はトリプル・ブルーを示唆
トリプル・ブルーは民主党による完全な議会掌握を意味する。この場合バイデン新大統領は自らの政策をスムーズに進められるようになるため、2.2兆ドル超の追加経済対策や中国との関係改善への期待が高まるというわけだ。
ずいぶん虫の良い解釈だが、現在の株式市場はこのシナリオをメインに想定し始めているフシがある。もしトリプル・ブルーが実現するなら、トランプ敗退を想定したドルショート・円ロングは機能せず、ちょうど4年前のように「まさかのバイデン・ラリー」となる可能性も出てくる。ドル円が105円以下になかなか突っ込まないのはこのあたりに理由がありそうだ。
4年前も「まさかのトランプ・ラリー」 出所:NetDania
もちろん大統領・上院・下院のいずれかが違う色(ねじれ議会)になれば、政策運営はかえって困難になり、景気の先行きは一層不透明となる。この場合、株式市場は「バイデン・トレード」の巻き戻しで下落し、ドル円も支えを失って104円を割り込んでいく公算が大きくなる。
果たして11月3日に何が起こるのか? 今後は大統領選の行方だけでなく、連邦議会選挙の行方も念入りにチェックする必要がある。
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