FXで負けない人に求められる2つの条件［あおのり先生］

『仮説→検証→改善』を繰り返し負けないための“直感力”を磨く

FXは高学歴である方が有利に戦いを進められるのか？　あるいは、中卒のような人の方が勝ちやすいのか？

学歴は、FXで成功するためにそこまで大きな要因ではありません。

なぜなら、非常に優秀な大学を卒業している方であっても、FXで負けている人が無数に存在している一方で、中卒であっても利益を出している人はいるからです。

私が開校しているあおのり学校プレミアムの受講者は、開講してから1000人を超えていますが、なぜそのような結果になるかは、私自身探し続けてきた課題でもありました。

確かに、医者や弁護士や公認会計士といった難易度の高い三大資格をとる際は、学歴が圧倒的にものをいうのは間違いないでしょう。

しかし、ことトレードにおいては、この原理原則が通用しません。この問題はなぜ起こるのか？

売買ルールを遵守することも大事ですが、あまりにもその方法ばかりに固執していては、利益を生み出すチャンスを逃すことにも繋がりやすいのが現実でもあるからです。

私は、システムトレードというロジックに頼った売買をするのではなく、裁量という自分の判断力をも加えてトレードをしている分、『直感力』に頼ることで、システムよりもさらにもう一段、レベルの高いトレードをすることができると信じています。

もちろん、売買ルールに基づいて、基本を抑えたうえで直感力を活かすという前提条件があります。

では、直感力を身につけるためには、どうすればよいのか？

数多くの経験を重ねることによって、直感力を比類ないものに開花させることができます。ときには、いつもとるべき戦略だけではなく、この方法でやれば勝てそうだという局面において、冒険的にリスクをとったトレードをしてみることです。新たな成功体験を積み重ねることによって、直感力に磨きをかけることができます。

そのためにも、エントリー前に、売買戦略に基づき仮説を立て、その結果の検証を行い、反省・改善という作業を繰り返していくことが、地道なようで、実はトレードの最上の上達法となります。

そのデータベースの集積が、この戦局ではこの戦略がうまくいきやすく、他の戦局では機能しにくいと、経験則ベースで直感力を高めていくのです。

ただロジックに従い続けることは誰でもできることではありますが、それだけでは、マーケットの変化が大きく起きたときに通用しなくなる可能性も出てきます。

同じマーケットなど継続することはなく、常に流動的にマーケットは変化し続けます。

新しい冒険というリスクを犯すことは、確かに抵抗があるかもしれませんが、そのような冒険を時には取ることで、トレーダーとして飛び抜けることができるようになります。あくなき向上を追求することで負けにくくなりますが、慢心してはトレードにおいてもそこで成長は止まってしまいます。

トレーダーが負けないためには、決して諦めずに、継続する力も強く要求されます。

長い年月を経て得たその専門性は、他の者では容易に真似ができなくなります。そのような継続力こそが、自分が一番合っているトレードスタイルを必ず確立させます。

人間は皆違う価値観をしているように、トレードスタイルも十人十色となり、自分に合っている売買ルールやスタイルを発見することが、利益を生み出すトレーダーへと進化させます。

ぜひ、仮説・検証・改善を諦めずに継続していくなかで、自分にもっとも向いているスタイルを確立してください。

トレードは一（自分）対一（マーケットプレイヤーの総体）の戦いとなります。

ゆえに、悟りの境地は宮本武蔵のように、剣一本に生涯を追求した剣豪と似ています。ひとつの道を追求することによって、追求し続けることによって、毎年高リターンを出せるようになってくるのであり、現在の苦労や損失は先行投資と割り切る価値観をもつことは、継続するために必要です。

そうすれば、FXで利益を毎月のように上げることが可能となり、自分の強みであるトレードで自立することが、必ずや現実のものとなるはずです。

知識が知恵となり、知恵が直感力に磨きをかけて、利益を上げることを強くサポートしてくれます。

大いに悩み苦しみ、改善しながら、一歩々々焦らずに、トレーダーとして前進して下さい。苦労が大きい分、飛躍もまた大きくなるでしょう（月刊FX攻略.com 2013年7月号掲載）。

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