FXで勝ち続けるには、自分に合った手法を磨き上げ、資金管理を徹底することが重要ですが、メンタルコントロールも必要不可欠です。メンタルの強度がトレードの成否を決するといっても過言ではありません。マサにゃんさんのメンタル管理の秘訣とは、どのような内容なのでしょうか。
メンタル力向上に必要なことは?
こんにちは、マサにゃんです。トレードにおける「メンタル」に関しては、「プロスペクト理論」をベースにした話や相場とは直接関係ない心理学的な話で終わってしまい、具体的なレベルまで落とし込まれている記述は無いに等しいです。そのため、解釈を誤ると歪な考え方になってしまうことがあり、とても危険です。
今回は取引を一つのプロジェクトと位置付けて、主に製造業の品質、プロジェクト管理に使われている「なぜなぜ分析」の考え方から、相場におけるメンタルを管理、向上させていくお話しをさせていただきたいと思います。
メンタルだけではないですが、上手くいかないことにはほとんど「原因」があることを冷静に認識してください。そして「原因」に対して、すぐに結論付けをしないで、できる限り段階付けて現実的に考え抜くことを心がけましょう。「考え抜く力」を鍛えることがメンタルを向上させるのにかなり有効な手段となります。私が実際に受けた二つの相談事例をご紹介します。なお、できれば頭の中だけで考えるのではなく、下記のように表にして考える方がより効果的です。
■ 相談1
利益が乗ればすぐに利確してしまいます。我慢が足りないのですが、どのようにして利益を伸ばしていますか?
この方との会話は終始「利益」「損失」しか出てきませんでした。期待されている回答はおそらくテクニカル的な数値や状態の具体的な話であったと想像できます。しかしその方法が上手くいかなかったとき、また違うテクニカルを求めてしまいがちです。このように1回で端的に解決してしまおうとすると、また同じ問題が発生する確率が高いです。分析した結果、現時点でアドバイスしたのは下の対処方法の通りです。
相談1の対処方法
<原因>
- 具体的な利益目標や期間が設定されていない。決済期限なしのFX取引では自分で利益目標と期間を設定する必要がある
- エントリーに対する考え方が気薄。入り口があいまいのため、適切な出口が分からない
<対処方法>
- 投資資金から利益目標を立てて、適切なロット数、利確ターゲット、損切りポイントを数パターンシミュレーションする。その中で効率の良い方法を実践する
- 時間軸をはっきりさせる。5分足なら5分足での利確、損切りを心がける
- 利益だけが目的なら他の金融商品、あるいは相場以外も検討してみる
■ 相談2
含み損が出るとどうしてもすぐにポジションを切れません。一定期間塩漬けにしてしまいます。損切りはどのようなときに行われますか?
この手の相談をされるのはポジション保有中の方が多いです。期待されている回答は「今保有しているのをどうしたら良いのか」「利益が出る可能性は全くないのか」「我慢していれば大丈夫なのか」です。簡単にいえば「今を何とかしたい」です。しかしこれではポジションを持つたびに同じことを繰り返してしまいます。
「なぜなぜ分析」はできれば誰かと会話しながらやっていくのが効果的です。自分一人でやるとどうしても自分のレベルだけで結論付けてしまいがちです。第三者に突っ込んでもらうことが理想です。突っ込む側も特別な技術はいりません。普通に思ったことを質問する形でOKです。「メンタル」は決して解決できない問題ではありません。どうか「考え抜く力」をつけて、じっくりと解決していってください。
相談2の対処方法
<原因>
- 損失を埋める方法が分からないため、次のアクションが取れない
- 証拠金を口座に入れ過ぎている
- 重要な指標、要人会見を考慮に入れていない
- 参考にしたポジションの情報を片側しか把握していない
<対処方法>
- 今のポジションを維持するなら、これからロング(ショート)したと思ってポジション調整を行う
- 証拠金は投資資金の全額を口座に入金しない
- ネット情報から指標、要人会見の日時を十分に把握してからポジションを持つ
- テクニカル、ファンダメンタルズいずれの場合でも反対側に動いたときの対処を考えてからエントリーする
※この記事は、FX攻略.com2017年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |