楽天MT4新規口座開設
FX力を鍛える有名人コラム

【Dealer’sEYE】今年最後の大勝負[井口喜雄]

こんにちは トレイダーズ証券の井口喜雄です。

それでは、今週前半の相場を振り返ってみたいと思います。

今週前半の相場振り返り

ドル円は昨日発表された米ISM製造業景況指数が予想を下回り、一時的に下値試す場面もありましたが、値動きは限定的となりました。マーケットの注目は明日のECB理事会、明後日の米雇用統計などのビックイベント待ちといった様相です。値動きは限定的で、122~123円台、ユーロドルも1.06前後での狭いレンジで推移する形となりました。

さて、今年最後の大勝負と題しました今週のレポートですが、皆さんはいつからお休みですか。金融市場は12月に入ると休暇シーズンに入る為、12月3日のECB理事会と12月4日の米雇用統計は今年最後の勝負と考える市場参加者は多いです。ビックイベントが控える週末の展開ですが、しっかり戦略を立てて臨みたいと思います。

まずは、12月3日のECB理事会ですが、注目点は3点で、預金金利、資産買い入れ、資産購入期間が焦点で下記が予想となります。

ECB政策現行予想
預金金利-0.2%-0.3%
資産買い入れ月額600億ユーロ月額750億ユーロ
資産購入期間2016年9月2017年3月

ECB理事会では追加緩和に踏み切るとの見方が強まるなか、一部報道では「預金金利の更なる引き下げや資産買い入れ額拡大」といったニュースも散見しています。ユーロドルを見ても下値を切り下げる動きが続いており、基本的には下落基調に変わりはないと考えていいでしょう。

ただし、下振れ幅が徐々に狭くなってきおり、追加金融緩和期待を材料にこれまで売りが続いている状況とあって、追加金融緩和決定後に更なる追随売りの展開は想定しづらいです。ネガティブサプライズがあれば1.05ドルを下抜けていく展開も想定していますが、結果が予想通りであれば今回のECB理事会ではアップサイドリスクが高いと思っています。

テクニカル的に見ても下落トレンドのレジスタンスを上抜けたため、下落ペースは一旦落ち着く可能性があります。21日移動平均線の差し掛かる1.06ドル後半をブレイクした場合は、本年10月15日の高値1.1495ドルから本年11月23日の安値1.0591ドルの23.6%戻し1.0804ドル付近までは調整が入る可能性を想定しておきます。

チャート(8/27~12/2)

一方ドル円は今週金曜日に米11月雇用統計が発表されます。コンセンサスは失業率5.0%、非農業部門雇用者数+20万人です。マーケットが12月の米利上げをほぼ織り込んでいるなか、余程良い結果がでない限り上値余地は限定的と考えています。とはいえ、FOMCがタカ派一色のなか、積極的に売り込むのも勇気がいります。今回の雇用統計に関しては発表後の結果に対して素直について行くのは危険かもしれません。

売買比率

売買比率

参加者の売買比率は先週から大きな変化は見られず、クロス円はややロングに偏っています。

ユーロドルを見ると約7割の参加者がショートです。私も基本的なスタンスは変わらずユーロはショートで臨んでいますが、明後日ECB理事会ではアップサイドリスクのイメージを払拭できないほか、投機筋のポジション調整も否定できず、ECB前にはポジションをスクエアにしたいと思っています。

【ご注意】

※記載の内容は投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではございません。
※投資に関する最終判断は、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
※掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性を保証するものではございません。
※当サービスに基づいて被ったいかなる損害についても、トレイダーズ証券及び情報提供元、関連会社は一切の責任を負いかねます。
※いかなる目的を問わず本情報の複製、転送及び販売を固く禁じます。

 

ABOUT ME
FX攻略.com編集部
日本で唯一の月刊FX情報誌『月刊FX攻略.com』を2008年から10年以上発行してきた編集部です。
トレイダーズ証券 みんなのFX
あなたに最適なFX会社・取引口座を見つけよう!!
【FX会社比較】10年以上FX専門誌を発行してきたFX攻略.com編集部が調査しました

「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。

10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!

取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか

\FX会社によって違うところをチェック/

スプレッドFX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。
約定力狙った価格で注文が通りやすいかどうか。
スワップポイント高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。
取引単位少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。
取引ツール提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。
シストレ・自動売買裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。
サポート体制サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。
教育コンテンツ配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。
キャンペーン新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。

FX会社を比較・検討
したい方はこちら >>
FX会社を一社ごとに
見たい方はこちら >>

あわせて読みたい