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トレンドを自動的に追いかける優れもの!トレール注文を使いこなそう[遠藤寿保]

トレンドを自動的に追いかける優れもの!トレール注文を使いこなそう[遠藤寿保]

FXにはいろいろな注文方法がありますが、その中でもトレール注文は為替レート追尾型の注文方法となっており、大きなトレンド発生時に効果的とされています。今回はトレール注文のメリットとデメリットおよび、設定する際のポイントについて遠藤寿保さんに解説してもらいます。

トレール注文は決済が自動変更される逆指値注文

FXの注文には、イフダン(IFD)注文、オーシーオー(OCO)注文、イフダン・オーシーオー(IFO)注文、トレール注文など、いろいろな注文方法があります。これらを理解しながら使用することでトレードの幅が広がります。その中でも、今回はトレール注文について解説したいと思います。

トレール注文とは、ポジションに対しての決済逆指値注文のことで、マーケットの動きに合わせて自動的に変更される注文です。「逆指値注文」とは、指定する価格以上での「買い」、もしくは指定する価格以下での「売り」のことで、指定価格より不利な条件で約定させる注文となります。

トレール注文はマーケットの変動により自動的に変更されます(参考図①)。具体的には、買いポジションに対してのトレール注文は「逆指値注文の売り」となり、マーケットが上昇すると、逆指値注文はレートを切り上げて自動的に変更されていきます。そして、マーケットが下落した場合は、逆指値注文は変更されません。

トレール注文

その逆に売りポジションに対してのトレール注文は、「逆指値注文の買い」となり、マーケットが下落した場合、逆指値注文はレートを切り下げて自動的に変更されますが、マーケットが上昇した場合には、逆指値注文は変更されません。

トレール注文のメリット

トレール注文は、マーケットで大きなトレンドが発生したときに有効で、トレンドの値幅をより大きく利益につなげることができます。例えば、買いポジションに対して利食いの売り指値(決済)注文を入れていた場合に、マーケットが思惑通り上昇し約定するものの、さらに上昇してしまった…というときがあります。このようなときにトレール注文を使っていれば、自動的に逆指値注文が上方へ変更され、利幅を伸ばしてくれるという効果があります。

トレール注文のデメリット

トレール注文は、レンジ相場や、ボラティリティが高く乱高下の相場展開には、向かない注文といわれています。レンジ相場においては、新値を更新せずに反転する場合が多く、注文が変更されずに約定してしまうことがあり、利幅を伸ばすことが難しいといえます。また、ボラティリティが高い相場の場合は、トレール注文が約定してから大きく反転することがあり、不向きといわれます。

トレール注文の出し方

通常の決済指値注文は、決済する価格を条件とします。一方トレール注文の場合は、現在価格から何ポイント逆にいったら決済するといった、「値幅」を設定します。例えば、「米ドル/円」を買っていて、現在価格が115.00円の場合に、「0.50円」と設定したとします。その後価格が上昇し117.00円になると、逆指値注文が自動的変更され116.50円に切り上がります。そして、設定後の最高値から「0.50円」値下がりしたところで約定となります。

なお、各FX会社によって、入力幅の最低幅が決められている場合がありますので、必ず確認しておきましょう(参考図②)。

トレール注文入力画面

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トレール注文の「設定幅」

トレール注文を設定する際に問題になるのは、どれくらいの幅で設定するかです。小さな値幅で設定すると、マーケットのブレですぐに約定してしまうことがありますし、大きな値幅で設定した場合は、トレンドが変わってしまっている場合や、高値に対して利益が少なくなってしまう場合もあります。

ポイントとしては、直近のマーケットのブレがどれくらいなのかを確認することです。例えば、日足や週足ベースの高値安値を調べ、その平均幅より若干広めに設定するというのも良い戦略だと思います。

ワンポイントアドバイス

トレール注文は、一度設定するとマーケットに合わせ自動的に変更される注文となりますので、設定後は何もしなくて良い注文と考えがちです。しかし、大きなトレンドをつかんだ場合、トレンドが発生すれば、発生するほど、調整の反転も大きくなります。ある程度の利益が確保できたら、設定幅を広げ、より利幅を狙うというのも面白いかもしれません。

このように、トレール注文のような特殊注文は、その内容を理解して、相場つきに合わせて利用することで、トレードの幅を広げることができます。なお、頭では理解できても不安を感じる方は、一度デモ口座などで入力設定など、どのようになるかを試してみると良いかもしれません。

※この記事は、FX攻略.com2017年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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