トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
今週に入り北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射するなど地政学リスクが意識されたほか、複数の米経済指標で悪い数字が確認されドル上昇トレンドは一旦停止しました。更に年内の米利上げペースを巡ってはFOMCメンバーからハト派的な発言も飛び出しており、ドル円は調整局面入りとも考えられます。方向感の見えないドルはひとまず見限って、勢いのあるユーロに乗り換えるのがスマートかもしれません。
6月利上げに暗雲も!ドル高エンジンは一旦停止!
エバンス連銀総裁が「利上げはあと1回か2回が適切」として今のFOMCのコンセンサスから見るとハト派寄りの発言があり、ここにきて6月利上げに対してFOMCメンバーのコンセンサスが固まっていないことが確認できます。更にトランプ政権からFBI長官の電撃解任、ロシア情報漏えいといった問題が散見しております。これらの問題が長期化する可能性も否定できず、報道のたびにリスクオフで反応してしまうため、ドル円の重石となっています。事実、CMEグループのフェドウォッチで6月の米利上げを確認すると先週まで90%近くあった6月の利上げ確率が現在は69%まで下降しています。
ハト派のイエレン議長が利上げに踏み切った局面では、これまで80%以上織り込んでいた経緯もあり、この水準で利上げを行うか疑問が残ります。ほぼ既定路線だった利上げに暗雲が立ち込めており、ドル円は短期的に不透明な状況が継続すると考えられ、米経済指標やFOMCメンバーの発言で一喜一憂する展開になりそうです。
上昇トレンドから一転して調整局面入りか
テクニカル面でみると、113円を割り込み、先週まで続いていたバンドウォークが崩れて一目均衡表の基準線が横ばいになっておりトレンドの終わりを告げています。トレンドのない混迷なチャートではありますが、一旦はRSIやストキャスティックスを眺めながらトレンドを見極めることになります。
ユーロは次のステージへ
ドルの方向感がはっきりしないなか、ユーロへの積極的な買いがマーケットをけん引しています。ユーロドルは2016年11月9日以来となる1.1000ドルまで回復しており1.1200ドルを目指す展開になっています。フランスの大統領選がマクロン氏に決まり政治リスクが後退したほか、ユーロ圏の経済指標は概ね堅調で、インフレ率も原油高を背景に2%近くまで上昇しており、ここにきてECBが出口戦略として年内にテーパリングを実施するのではとの見方がでています。
ドラギ総裁はユーロ圏経済の改善を認めつつも、ユーロ高を食い止めようと金融緩和縮小には否定的な認識を示しておりますが、もう通用しなくなってきています。
更にシカゴの通貨先物では、ユーロが2014年5月6日以来の買い越しに転じており、長期的にバイアンドホールドのスタンスで臨むのが賢明のようです。短期的にもこのモメンタムでも割高とはいえ、押し目を待っている状況でもなさそうです。1.100ドル台は買いに行くべきと判断しています。
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