エントリー基準のひとつは、サポート/レジスタンス
今回のお話は「エントリーのコツ、決済のタイミング」についてです。画像を用意しておりますので、画像に沿ってお話を進めてまいります。
まず、簡単に私のエントリー手法についてお話致します。すでに多くの読者さまがご存じだと思いますが、私のエントー基準のひとつは、「サポート/レジスタンス」です。サポート/レジスタンスはどの時間軸にも存在しており、また、昔から意識されている、または、されやすい「ポイントのひとつ」です。この基準と複数時間軸を併用することで、負けにくく、ストップ(損切りポイント)がタイトなトレードができるようになりました。
サポート/レジスタンスが有効な理由
なぜ、サポート/レジスタンスが有効なのか? 言葉や表現は違う部分もあると思いますが、インジケータ等がない時代から、相場師や投資家といわれる方たちが意識し、利用していたといわれる「もの」だからです。
サポート/レジスタンスは縦軸です。時間的概念に影響を受けずに存在でき来るポイントということになります。また、相場の成り立ちから考えても、「目指すべき価格帯、更新しなければならない価格帯、更新できなかった価格帯」等なのですから、相場が意識していないはずがないのです。
相場が反転するときのエントリーのコツ
では、本題に入ります。今回は「相場が反転するときのエントリーのコツ」についてお話したいと思います。今回は4時間足、1時間足、15分足を使用して解説致しますが、私はこれらの時間足だけを見ているわけではありません。ですが、今回はこの3枚で進めさせていただきます。まずは、4時間足をご覧ください。
下落が続いた後、いったん、上昇するような動きを見せ、その後戻り売りが入るように、下落をしています。このとき、この下落はどこまで続くかわかりません。直近の安値まで下落し、ダブルボトムをつくる可能性も考えられるわけです。まず、損小利大を狙いたいのであれば、「短期的動き」に乗ることです。もちろん、相場背景をとらえた後の「短期的動き」ということになりますが、この短期的動きが「今の流れ」ということになるのですから、その流れに沿っていくことが、「負けにくいコツ」ということにもなります。
そのことを頭の片隅に置いていただき、もう一度4時間足をご覧ください。短期的流れでは下落という動きになっていますが、ここで気にしなければならないことは、「どこまで下落する可能性があるか?」、または、「どこで止まる可能性があるか?」です。今回は背景を抜いた3枚のチャートのみでの解説になりますので、この動きのみでの判断というかたちにさせていただきます。
まず、この4時間足で気になる動き、かたちは赤丸で囲った髭です。ここはあるポイントから「失敗」したことを教えてくれています。では、「どこから失敗したのか?」ということです。左側をご覧ください。以前、数回レジスタンスになったポイントを抜けることに失敗しているのです。いいかえれば、このレジスタンスだったポイントは、かなり強力なポイントに変化している可能性があり、「簡単には抜けることができなくなっているポイント」ということになるのです。抜け失敗したことで、「強力」だという動きが「証拠」として残るかたちとなりました。では、それが本当に正しいのであれば、「その考え方が波及していく」ということになります。では、次に1時間足をご覧ください。
抜け失敗した赤い丸の部分、勢いよく戻しているのが分かると思います。もし、これが正しいのであれば……「波及」が始まるわけです。相場はサポート/レジスタンスを転換させて動いている場合が多く、その考えを利用して見ていくと、抜け失敗後(証拠を残したあと)、いったんはサポートをレジスタンスに変えて戻り売りが入りました。ですが、次の階層にあるサポート(青)をそのままサポートにして上昇し、先ほどのサポート/レジスタンスの転換部分を越え、短期的にレジスタンスをサポートに変化させて動き始めました(緑の四角)。15分足ではどうでしょうか?
サポートをサポートにして2度打ち後、階層をひとつ上げると共に、短期的転換も起こし、波及し続けました。リカクポイントは直近の高値、これは一般的にいわれている教科書通りになります。ですが、今回の動きでは高値を目指すことは「失敗と波及」からわかりますので、リカク組が出る可能性のあるポイントではリカクし、再度、レジサポ転換意識の押し目を何度も狙ってエントリーを繰り返します。このとき、時間足を意識し、押し目を狙うようにしています。なぜなら、短期的な動き(小さい時間軸)のみでは振られる可能性があるからです。(月刊FX攻略.com 2013年11月号掲載)
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |