今週2日に「米ドル/円」は一時125円台に乗せたが、そこにはちゃんと売りが控えていた。目先の目標達成感もあろうが、元々そこまで米国のファンダメンタルズが改善しているといえるだろうか。
125円台を固めて一段の上値を追うためには、やはり、もう少しインパクトのある材料が欲しい。加えて、足下では対ドルでのユーロの戻りが一巡するかどうかも見定めたい。ここ数日は、ギリシャ問題の行方に対する楽観が強まっていたが、少々偏り過ぎとの感もある。
「ユーロ/米ドル」が1.1200ドルを超えたところでは、どうしても上値が重くなりがちであるし、せっかくもち直し始めているユーロ圏経済の先行きに再び暗雲が漂うことにもなりかねない。
目先は、「ユーロ/米ドル」の日足の「遅行線」が日々線を下抜けるかどうかに注目しておきたい。下押し圧力が強まった場合には、3月半ばごろから形成されている上昇チャネル下辺、日足「雲」上限あたりがひとつの下値メドとなろう。
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