勝ちパターンより負けパターン
自分の勝ちパターンや、得意な相場の展開は、多くの方が把握しているのではないかと思います。儲かった相場は記憶に残っているので、思い出したり、アウトプットするのは楽しいですよね。
でも大切なのは、負けパターン。これを把握して対策することで、一段階上のトレーダーになれるでしょう。
これにはいくつかのパターンが考えられます。「トレンド相場が得意だからレンジではよく負ける」のような、手法的な部分もあれば、「経済指標の動きを見るとうっかり入ってしまう」というような、メンタルコントロールに起因するパターンもあるでしょう。
やむを得ない負けを知っておく
それではなぜ負けパターンが重要なのか。それは、FXで全部勝つことが不可能だからです。どんな神トレーダーでも、必ず負けるトレードはあります。
まずこれを理解していないと、全勝するつもりで含み損に耐えて致命傷を負ったり、勝つことだけにこだわって、もっと利を伸ばせる場面でも、小さく利食いしたりする利小損大を誘発します。私は、普通に勝って、普通に負けて、たまにちょっと大きく勝って、たまにちょっと大きく負けてを繰り返し、トータルでちょっと勝ちが多いくらいを狙う感覚でやっています。
そこで負けパターンを知っていると、「この負けはいつものやつなので、仕方ないよね」と納得できるのです。確率的、統計的にあり得ることと思えば、余計な色気を出すこともないでしょう。
どちらにせよ、負けパターンを全て消すことはできません。自分のメンタルが許容できる範囲で、期待値や勝率のバランスが一番良い方法を模索し続ける必要があります。
残したデータが感覚を裏付ける
負けパターンを知り、自分のトレード手法を現実的に運用を続けられるものとして確立していくためには、データをしっかり取ることが非常に大切です。データを残せば、それを分析して負けパターンはもちろん、勝ちパターンも抽出することができます。
私が使っているのは「メタリポ」というソフトです。MT4と連動させることで、トレード成績をExcelに出力でき、どの通貨ペアの成績が良いのか、どの時間帯が一番利益が出ているか、どの曜日の勝率が高いのか、勝ちトレードや負けトレードの平均的な値幅はどれくらいか、といった部分が分かります。
データ分析による裏付けがあれば、感覚だけでトレード成績を判断せずに済みます。自分が感じた上に、データでもそうなっているのであれば、それはもう間違いのない事実。まずは一定量のデータを残し、その中から自分の負けパターンを見つけてください。
https://www.studior.me/ツール/メタリポ/
メタリポはMT4のトレード履歴をExcelに出力できる便利なソフトです。また、FX会社がトレード分析ツールを提供していることも。もちろん自分でExcelやノートなどに記録してもOK。
鉄則3のまとめ
●勝ちパターンは多くの人が意識しているが、負けパターンをしっかり把握している人はおそらく少ない
●手法によるもの、メンタルによるものなど、負けパターンにもいくつかの種類がある
●負けパターンを知ることで、避けることのできない負けを認められる
●負けパターンを知るためには、データ分析が必須
●データを残すのはどの方法でも良い
●データがあれば、感覚にデータの裏付けができる
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今月のチャート分析トレーニング(ドル円 1時間足 2020年3月9日)
2020年3月9日(月)の朝、ドル円は下方向に窓をあけてスタート。午前中のうちに一気に下落して、101円付近をつけました。いわゆる新型コロナウイルス騒動のショック相場ですが、こういった展開になるとオーダーブックの情報はほとんど役に立ちません。上のチャートなら、左下の売り逆指値もそこそこのボリュームがありましたが、相場は上昇に転じました。
OANDA JAPANオーダーブックの見方
現在の価格を基準に、今より高く買う、あるいは安く売る注文が逆指値。今より安く買う、あるいは高く売る注文が指値となります。相場は基本的に逆指値注文を消化する方向に動きやすいため、「右上」と「左下」のボリューム差を最初にチェックします。
※この記事は、FX攻略.com2020年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |