先週公表されたFOMC議事録(7月28~29日開催分)では、「ほとんどのメンバーは、物価上昇率が中期的に目標に向けて戻ることに合理的な確信を持つまでには、経済成長の力強さや雇用の引き締まり具合が十分であることを示すさらなる証拠を求めた」ことが明らかとなった。換言すれば、現在の状況では物価目標達成の「合理的な確信」は持てず、利上げは時期尚早ということだ。
これまでも述べてきたとおり、物価上昇圧力や賃金の伸びが弱く、6年間の景気回復を経ても物価上昇率が目標の2%に近づいていないことから、FRBは利上げを急ぐ必要がない。またこの議事録を見る限り、少なくとも7月時点では「まず利上げありき」といった前のめりムードはなく、あくまでデータ次第という慎重姿勢は維持されている。来週にはFOMC前最後のビッグイベントである8月の雇用統計が発表されるが、これが予想を上回ったとしても、急に「合理的な確信が持てる」とは思えない。9月利上げの期待は一挙に後退し、当面は米国金利低下・ドル全面安の展開が続くだろう。
中国の景気減速が顕在化し、さらなる人民元切り下げの観測が強まる中、株式市場は大幅に下落している。上海総合指数は3500ポイントまで急落し、NYダウは16400ドル台と年初来安値を更新、日経平均は2万円台割れを示現した。金曜日のシカゴ日経平均先物は19000円台も割り込んでおり、本日の東京市場も大幅続落を覚悟しなくてはならない。原油価格も一時6年半ぶりの40ドル台割れ。リスク回避ムードが強まり、安全通貨の代表である円や、今やファンディング(調達)通貨筆頭のユーロが買い戻される展開が予想される。ドルは相対的にも売られやすい地合となりそうだ。
ドル円の一目均衡表を見ると、日足が先行スパンの薄くなったところを下抜けし「売り時代」に突入。すでに遅行スパンは日足とデッドクロスしており、転換線と基準線も逆転確実、三役逆転の売りシグナル点灯間近である。テクニカルにも売りが加速しやすく、今週は120円程度までの続落を想定しておくべきだろう。
ドル円一目均衡表・日足 「売り時代」に突入 出所:NetDania
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