- 「絶対に勝てるトレード」は存在しないし、求めると負けを認められないリスクあり
- 分かる相場より、分からない相場の方がずっと多い
- 取引回数が増え過ぎているときは、感情的になっている可能性を疑う
- 勝ちトレードを増やすのではなく、負けトレードを減らす
FXで確実性を求めてはいけない
新シリーズになりましたが、引き続きトレードにおける重要な意識やメンタルを解説していきます。
今月のテーマは、強いていえばトレードにおける統計です。FXの取引結果は、単独で判断せず、グループとして総計で判断するのが基本です。
そのためには、「絶対に勝てるを求めない」ことが大切です。仕事や生活などにおいて、「安心・安全・確実」を追求するのは間違っていません。ですがFXでは、確実に毎回儲かるやり方はありません。どんなプロでも、負けるトレードは必ず混じってきます。
なので、毎回勝ちたいという意識が強いと、状況の変化を受け入れられず、適切な損切りができなくなります。勝ったり負けたりしながら、トータルでお金が増えていれば、全く問題はありません。
厳しい言い方になりますが、全部勝てると思っているのはおかしいですし、全部勝たなくてはいけないと考えてはいけません。
分からない相場には参加しない
実は、FXのトレードにおいて、「分かる相場の展開」というものは少ないです。もちろん未来は誰にも分からないので、「この展開なら、トータルでリターンがリスクを上回るはず」という場面だけエントリーするわけですが、そういう場面は私の場合は一日に平均して数回くらい。それ以外のほとんどの時間帯は、分からない、だからやらない、という判断をします。
こういう考え方でトレードをしていくと、チャートを開いた瞬間、すぐにエントリーチャンスになることはめったにないはずですよね。
一番危険なのは、トレードしたい気持ちに流されて、本当はよく分かっていない、自信がないのに無理矢理エントリーすることです。
負けを減らすのが正しいアプローチ
取引回数が多過ぎるときは危険なサイン。無駄なトレードが増えている恐れがあります。
確かにトレード回数が増えれば、統計的には分母が増えて、データ精度が上がるメリットはあります。でもそれは、ルール通りのトレードができている場合の話です。
過去に自分のトレードを検証すれば、だいたいのトレード回数は把握できているはずです。それより余りにも多過ぎる場合、しなくて良いエントリーが増えている可能性が高いです。トレード回数が増えるほど相場の拘束時間も増えますから、やらなくて良いトレードは極力排除していきましょう。
また、トレード回数と関連して、「負けを減らすこと」を意識してみてください。
トレードでたくさん稼ぎたいのは自然な感情ですが、そのためにもっと勝ちたいと思ってトレード回数を増やすのは、大抵の場合悪手になります。事前の検証で優位性がある手法を実践しているのなら、そこからさらにトレード回数を増やしても、負けるトレードが増えるだけの可能性が高いです。
むしろ、期待値の低い負けトレードを減らすことを意識しましょう。
今月のチャート分析トレーニング(重要ポイントまとめ編)
<OANDAオーダーブック活用の重要ポイント>
◉非累積(買いと売り、両方表示)のデータで判断
◉買いと売りの逆指値のボリューム差をまず見る
◉指値より逆指値を重視する
◉長く伸びた逆指値に価格が到達すると、そこが反転ポイントになりやすい
◉必ずオーダーブックの状況通りに動くわけではない
◉新興国通貨ペアは機能しにくい
◉ドルが絡んだ通貨ペアの方が機能しやすい
◉経済指標や要人発言のときには参考にならない
OANDA JAPANオーダーブックの見方
現在の価格を基準に、今より高く買う、あるいは安く売る注文が逆指値。今より安く買う、あるいは高く売る注文が指値となります。相場は基本的に逆指値注文を消化する方向に動きやすいため、「右上」と「左下」のボリューム差を最初にチェックします。
※この記事は、FX攻略.com2020年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |