先週の「米ドル/円」相場は再び大きなうねりを見せた。
本邦第3四半期GDPが予想外のマイナス成長となり、安倍首相が消費増税の先送りと衆院解散を決めたことを受けて、一時118.98円と2007年8月以来の高値を示現した。
しかし、金曜日には、麻生財務相が「円安のテンポが速すぎる」と懸念を表明したことを受けて、117.36円まで急反落した。
安倍首相も常々いっているように、円安にはメリットとデメリットがある。日本経済全体にとってみれば、円安のほうがメリットは大きいと頭ではわかっていても、中小企業や消費者の立場から見れば、円安による輸入物価の上昇はデメリット以外の何ものでもない。
また、心理的な節目である120円を超えてしまうと、円安放置に対する批判が一段とエスカレートすることは確実だ。少なくとも12月14日の衆院選挙までは120円を一気に突破してしまわないよう、口先介入がたびたび行われる可能性が高い。
日銀がハロウィーン緩和に踏み切った10月31日以来、「米ドル/円」は10円近く上昇し、RSIが一時85に達するなど、テクニカルにも買われ過ぎ状態となっている。
一方で、ドル高の推進力である米国金利の上昇はこのところ足踏み状態だ。「米ドル/円」と足並みをそろえて上昇してきた日経平均がここにきて伸び悩んでいるのも気になる。
しかも、今週木曜日には米国感謝祭を控えており、それを過ぎると市場参加者は三々五々クリスマス休暇に入っていく。休暇シーズンを前に、投機筋が急激に積み上がった円売りポジションの手仕舞い・利益確定に動く可能性も小さくない。
中長期的に見れば、日米の金融政策の格差拡大を受けたドル高・円安の流れはまだ続いていく可能性が高いが、短期的にはそろそろ中規模の調整が入ってもおかしくない時間帯だ。
今週は利益確定を優先させ、新規のドル買いに関しては慎重スタンスで臨みたい。
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