Money(資金)、Method(手法)、Mental(メンタル)
FXで勝つことは簡単です。でも、勝ち続けるとなると、それは別。相場の世界で勝ち続けるには、3つのMが必要といわれています。それは、Money(資金)、Method(手法)、Mental(メンタル)です。
Money(資金)
Money(資金)はもちろんですよね。一流のFXトレーダーになるには、平均1000万円の授業料(損失)が必要といわれています。相場の世界で学習し、生き残るには、それなりの資金が必要なのですね。しかし、多くの方は1000万円もの大金を、投じて溶かしてしまうのは、かなり苦しいでしょう。ここは、ロット数などを少なくして、試行回数をひたすら増やし、学ぶしかありません。
Method(手法)
次に、Method(手法)です。トレンドフォロー(順張り)や、カウンタートレンド(逆張り)などがあります。実は、手法は世の中にありふれたものを用いれば良いのです。それはなぜか? FXの相場は、多数決の力で動くからです。自分だけ特別なことをやろうと思ってはいけません。売りと買い、その圧力が強いほうへ、相場は動いていきます。
Mental(メンタル)
そして、最後はMental(メンタル)です。ここが一番難しいところ。手法も世の中にありふれたものを使えば良いので、後はそれを実直に実行するだけです。ですが、みなさん、こんな経験はないでしょうか?
「ダイエットしようと、筋トレを始めたが3日でやめてしまった……」
「資格をとろうと、勉強を始めたが3日でやめてしまった……」
いわゆる、3日坊主ですね(笑)。人間、わかっていても、続けられないものです。頭でわかっていても、手法を正しく実行できなければ、利益が増えていくことはありません。
メンタルがぶれるとき
FXにおいてこのメンタルがぶれるのは、主に以下の2つの状況に直面したときでしょう。
- 含み損が生じたとき
- 取引枚数を増やしたとき
1.含み損が生じたとき
これはみなさんにとって、苦痛以外のなにものでもないですよね(笑)。ここで損失を確定したくない、という気持ちはわかります。しかし、トレーディングで生き残っていくために、「損切り」は必要です。トレーディングとは、「いかに損失をコントロールし、小さくするか」が重要なのです。「損切りの重要性」は、数多く目にしたことがあると思いますので、後述の「プロスペクト理論」を参考にしてみてください。
2.取引枚数を増やしたとき
このときにも、大きくメンタルがぶれるのを、経験された方も多いと思います。金額ベースでとらえてしまうと、どうしても動揺してしまいますよね(笑)。
このときに、おすすめなのが「pips」で損益を判定することです。金額ベースでポジションをみてしまうと、どうしても早く利益を確定したくなってしまいます。いいポジションをもったら、できるだけ利を伸ばさなくてはなりません。「pips」で判断するようにすると、金額ベースの判断よりも、より冷静になれるはずです。
自己規律と本能に立ち向かう強さ
FXのトレーディングで勝ち続けていくためには、自己規律と本能に立ち向かう強さが必要です。トレーディングでポジションをもつ前に、いくらまでなら損してもいいか。撤退ラインを明確に描いてから参入しましょう。
羅針盤のない航海など無謀です。負けは小さくおさめることが勝てるFXトレーダーへの第一歩。まずは「負けないトレーダーになりましょう」。
プロスペクト理論とは?
ここで、ノーベル経済学賞を受賞したプロスペクト理論から、人がなぜ損切りをできないか考えてみましょう。
【図表】をすごく簡単に説明しますと、自分たちが投資した商品の価格を参照価格とします。利益を1円獲得したときの喜びを1と仮定すると、損失を1円出したときの悲しみはその2倍、マイナス2です。
人間は利益を早く確定したがり、損失を回避する傾向があるからです。X軸(横軸)が右にいけばいくほど、利益は増えますが、それに比例して、人間は価値を感じていないことがわかります。つまり、1万円稼いだときと、100万円稼いだときとを単純に比較しても、喜びは100倍にならないという話です。
そして、X軸(横軸)が左にいけばいくほど、損失は増えますが、それに比例して、人間の感情はどんどん鈍感になっていることがわかります。つまり、人間は含み損を最初に抱えたとき、とてつもない苦痛を感じますが、だんだんと曲線の傾きが緩やかになっていくことがわかると思います。一度含み損を抱えますと、人間の心理としては、「値が戻るまでもっていよう」という心理状態に変わります。これが損切りを行ううえで足枷になるのです。
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素直さが必要
FXの投資で生き残っていくためには、上記の理論を理解したうえで、本能に背く必要があります。
成功に必要なのは「素直さ」です。
先ほどのプロスペクト理論で述べた通り、人間は損失回避傾向があり、一度含み損を抱えてしまいますと、投資の目的が「損をしないこと」に変わります。
田畑昇人さんの著書紹介
東京大学大学院・総合文化研究科に在学する筆者の最新作。スマートフォンを活用し、革新的なアプローチでFXに挑んで成功を収めているとあって、多くのFX投資家から注目を集めている1冊です。(1)順バリ、逆バリを決める「時間帯」、(2)ハイエナから身を守る「ダウ理論」、(3)投資家心理を読む最強ツール「オアンダ」。ヘッジファンドもその実力を買った筆者のFXトレード法を、初心者にもわかりやすいように、豊富な図解を交えながら解説してくれています。
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |