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高田資産コンサル流・ドル円分析(2020年11月7日)[高田智雄]

高田資産コンサル流・売買戦略の考え方

注目の日柄

  • 11月2日~6日の週←11月4日高値105.34円と一致
  • 11月30日~12月4日の週

現時点では、11月2日~6日の重要日柄は、11月14日につけた105.34円の高値と一致しており、それ以降はバンドウォークの下落に入っております。

次の重要日柄は11月30日~12月4日の週ですので、下落が続く場合は、この日柄までドル円の下降トレンドが続く可能性があります。

逆に、短期的にも底打ちする場合は、11月2日~6日の重要日柄から1週遅れの今週(11月9日~13日)に注目します。

次の重要日柄の11月30日~12月4日まで下落が続くかどうかの判断ポイントについては、下記に記載のサイクル、節目の攻防、ボリンジャーバンド等に注目をしてヒントを得ていくことになります。

サイクル

ドル円のサイクル(日足、11月6日)

ドル円の日足のサイクル(安値と安値の間の営業日数、上図の黒の数字)は、短いと2週間程度、長いと5週間程度で、概ね3週間~5週間の間に収まることが多いです。

サイクルの上昇期間(安値から高値までの営業日数、上図の緑の数字)は、短いと1週間以内、長いと3週間程度続きます。上昇トレンド時は上昇期間が長くなりやすく、もみ合いや下降トレンド時は上昇期間は短くなりやすいです。

サイクルの下落期間(高値から安値までの営業日数、上図の青の数字)は、短いと1週間以内、長いと4週間程度続きます。下降トレンド時は下落期間は長くなりやすく、もみ合いや上昇トレンド時は下落期間は短くなりやすいです。

現サイクルは10月29日の104.01円から開始したサイクルです。

サイクルトップは11月4日の105.34円になったと考えられ、それ以降はサイクルボトムに向けての下落が起こっております。

サイクルボトムのタイミングについては、上述の通り、サイクルの期間は短いと2週間程度ですので、この場合は今週(11月9日~13日)にサイクルボトムをつける可能性があります。

しかし、サイクルの期間は長いと5週間程度ですので、この場合は11月30日~12月4日の週にサイクルボトムをつける可能性があります。

この週は重要日柄とも一致するタイミングです。

次に、下落期間に注目をすると、短いと1週間以内にサイクルボトムをつけますので、この場合は今週(11月9日~13日)にサイクルボトムをつける可能性があります。

しかし、下落が長い場合は4週間程度下落が続く場合があり、下降トレンドの時は下落期間が長くなりやすいですので、この場合は11月30日~12月4日の重要日柄でサイクルボトムをつける可能性があります。

サイクルボトムの判断については、バンドウォークの下落を抜け出すか否かで判断をしていきます。

ドル円の節目

  • 110.68円
  • 107.05円
  • 104.80円←強弱の分岐点となる重要な節目
  • 101.17円
  • 97.54円
  • 95.29円

104.80円は重要な節目ですので、これを上回って推移していると、ドル円の想定レンジは104.80円~107.05円となります。

さらに、107.05円も重要な節目ですので、これを上回って推移すると、ドル円の想定レンジは107.05円~110.68円となります。

逆に104.80円を割って推移すると、ドル円の想定レンジは101.17円~104.80円となります。

さらに、101.17円を割って推移すると、2016年6月のブレグジット安値を割り込んで97.54円や、95.29円を試す急落が起こる可能性が出てきます。

以下は毎週変わる節目

10月26日~30日の週は、①105.37円、②102.13円

11月2日~6日の週は、①104.53円、②101.93円

11月9日~13日の週は、①103.69円、②101.74円

11月16日~20日の週は、①102.85円、②101.55円

11月23日~27日の週は、①102.01円、②101.36円

11月30日~12月4日の週は、①も②も101.17円

上記の「毎週変わる節目」の考え方は、現在のドル円の水準は、①を下回っておりますので①は上値抵抗として注目します。②は上回っておりますので②は下値支持として注目します。

先週は①の104.53円が終値ベースでの上値抵抗として強く機能し、11月2日は104.52円まで下落後に104.71円の終値となりましたが、11月3日以降は104.53円を一度も終値ベースで上回ることなく11月5日は急落し、日足が大陰線となりました。

今週(11月9日~13日の週)も①の終値ベースでの攻防には要注目です。今週は、①が103.69円まで低下しますので、これが上値抵抗として機能し続けるとバンドウォークの下落が継続しやすく、②の103円割れから101.74円を目指す下落が起こり得ます。

ただし、終値ベースで①を上回る場合は、短期のリバウンド入り、またはサイクルボトムを打った後の上昇入りの可能性が出てきます。

①は11月9日~13日の週は103.69円、11月16日~20日の週は102.85円に位置しますので、下落が続く場合はこれらは上値抵抗として注目していくことになります。

そして、②については、下落が続く場合の下値目途として注目することになります。②をも下抜く場合は101.17円前後に注目をする流れです。

なお、サイクルボトムを打った後については、25日移動平均線、日足ボリンジャーバンド(25)の+1σ、104.80円の節目などを反転上昇時の戻りの目途として注目します。

これらの点にも注目をし、短期トレードやスイングトレードの根拠にも利用をします。

ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)

ドル円(日足)ボリンジャーバンド

もみ合いの場合は、日足は-1σ~+1σの間でドル円は推移することになるため、ドル円が中心線(25日線)を挟んで、+1σ付近に上値を抑えられ、-1σ付近に下値を支えられて、バンドの傾きがほぼ横ばいであるときは、典型的なもみ合い相場です。

トレンドの時は、上昇トレンドなら、中心線(25日線)が上向きで、上向きの+1σに沿う形の上昇となるか、上向きの+2σに沿う形の上昇となるし、下降トレンドなら、中心線(25日線)が下向きで、下向きの-1σに沿う形の下落となるか、下向きの-2σに沿う形の下落となります。

上記を踏まえた上で、現在のドル円の日足を確認すると、教科書的なバンドウォークの下落の形になっております。

先週は日足の-1σが終値ベースでの上値抵抗として機能し続けてから、一気に-3σまで下落する展開となりました。これがバンドウォークの下落の教科書的な形です。

また、さらに先週の教科書な下降トレンド時の値動きとして、11月4日のように105.34円まで急反発後に、その上昇分を打ち消す下落となる場合は、安値更新時には下落が加速する場合があり、今回の11月5日のような一気に-3σに達する急落が起こることがよくあります。

これは、11月4日の急反発は大幅下落の前のダマシ上げであり、このダマシ上げにより、買い方の買いを誘発しますが、この買い方の投げが、ダマシ上げ後の大幅下落の一因になります。

このような値動きは、FXに限らず、株式市場でもよく起こります。

そして、現在のドル円の状況は、日足のボリンジャーバンドがスクイーズから拡大に転じており、-1σが上値抵抗となる形で-2σ~-3σに沿う形の下落になっておりますので、典型的なバンドウォークの下落の形です。今後も-2σ~-3σに沿う形の値動きが続く限りバンドウォークの下落で、毎週変わる節目の②や101.17円を目指すとみていき、-1σを上回って推移する場合はバンドウォークの下落がいったん終わった可能性があるとみることになります。

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日本の株式市場のドル円への影響

日経平均、マザーズ(日足チャート)

先週の日経平均、TOPIXは大きな上昇となりました。いずれも+1σを上回っており、強気の形ですが、弱気サインも点灯しております。弱気サインは、日経平均とTOPIXの高値日のズレで、先週の日経平均は今年の高値を上回りましたが、TOPIXは今年の高値を上回っていませんので、再び弱気型ダイバージェンスが発生した形です。

また、マザーズは25日移動平均線に上値を抑えられておりますので、基本的には日本株は強気の形ですが、強気一辺倒の形ではなく、弱気サインも点灯しておりますので、現状維持なら日本株がドル円の足を引っ張る展開にはなりにくいですが、今後新たに弱気サインが点灯する場合は、ドル円の下押し圧力にもなり得ますので、注視が必要です。

ドルインデックスとドル円の比較

ドル円がサイクルトップをつけて下落が開始する時や、ドル円がサイクルボトムをつけて上昇が開始する時には、ドルインデックスとの間に高値日のズレや、安値日のズレが生じることがよくあります。

また、ドルインデックスが上昇トレンドにある時は、ドル円の下値は限定的になりやすく、上値を追う場合もあり、逆にドルインデックスが下降トレンドにある時は、ドル円の上値は限定的になりやすく、下値が拡大する場合があるため、ドルインデックスの動向も見ながら、ドル円の売買戦略を考える必要があります。

直近のドルインデックスと、ドル円を比較すると、ドルインデックスは9月の安値を割っていないのに対して、ドル円は9月の安値を割っており、ドル円が相対的に弱い形です。

このような時は、ドルインデックスの下落時にはドル円の下押し圧力が強くかかることになり、ドルインデックスが上昇してもドル円の上値は重い展開になりやすいです。

この強弱感は、ドル円がサイクルボトムを打つまで続きやすいです。

結論

ドル円は教科書的なバンドウォークの下落の形になっております。バンドウォークの下落中は、日足ボリンジャーバンド(25)の-1σが上値抵抗となり続けますので、これが上値抵抗として機能し続けている間は下降トレンドが続くとみていくことになります。

次の重要日柄は11月30日~12月4日ですので、-1σを上回って推移しない限りは11月30日~12月4日まで下降トレンドが続く可能性があります。

下値目途は毎週変わる節目の②、101.17円前後、さらに下落する場合は2016年6月の99.08円を試す下落も起こり得ます。

ただし、日足の終値ベースで-1σを上回る場合は、その翌営業日以降も-1σを上回り続けることができると、バンドウォークの下落が終わり、サイクルボトムを打った形にもなり、反転上昇が開始したとみることになります。この場合は、25日移動平均線、日足ボリンジャーバンド(25)の+1σ、104.80円の節目に向けての上昇が起こり得ます。

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ABOUT ME
高田智雄
たかだ・ともお。高田資産コンサル株式会社・代表取締役。日柄分析、需給分析、投資家心理分析、チャート分析を併用した相場分析手法を確立し、相場の見方や考え方、自分の売買戦略やポジション、運用状況をYouTube等で情報発信している。
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