【来週の米ドル/円予想レンジ】→ 107.10-109.50
「刀剣短くば、一歩進めて長くすべし」-。これは江戸時代、徳川将軍家の兵法指南役である柳生宗矩の教えだ。たとえ不利であっても、それを補う心構えを説いている。
GW(黄金週間)突入での心構え
<ユーロ/円>
2015年のGW期間はギリシャの債務問題でユーロが揺れた経緯だが、本年は①ギリシャの改革審査錯綜②3月の欧州中銀会合でドラギ総裁が利下げ打ち止め示唆③独議会(メルケル首相の保守陣営)が超低金利政策に不満、とした3点をユーロ圧迫材料として推考。
低金利で調達されたユーロキャリー取引の解消が強まれば、一時的にユーロ買戻し/円売りに繋がるが、日足一目均衡表雲の下限(125.20-80)が上値抵抗帯として意識されそうだ。
<ポンド/円>
英中銀は現金融政策を当面維持させ、第1四半期GDPの咀嚼、原油価格の落ち着きとインフレ率低調を睨むこととなろう。問題は英国のEU離脱(Brexit)懸念、先行き不透明感であり、ポンドの脆弱性を強めている点である。
経済的な合理性からは「残留選択」と読むものの、国民投票(6/23)を控え、EUへの不満・懐疑が感情的なポンド売りとなって強まる場面も想定しておく必要がある。ポンド/円は日足一目均衡表雲の下限(160.00-24)が上伸性を阻害するものと推考。
<豪ドル/円>
豪首相が議会の行き詰まりから上下両院解散、7/2総選挙の構えを見せていたなかで、4/27発表の1-3月消費者物価指数が大幅な低下を示した。豪ドル/円は悲願の200日線超えも3日間で失落。
今後の焦点は選挙期間となる次々回(6/7)だと政権与党に組みする可能性から、5/3の豪準備銀会合での前倒し的な利下げ有無と読む。週足一目均衡表基準線や日足雲の上限となる84円前半の圧迫から、下値焦点は日足雲下限82.00、4月安値の80.67リスクも残存する。
<米ドル/円>
4月27-28のFOMC声明では世界景気に対する「リスクをもたらす(pose risks)」とした文言が削除され、先行きの利上げ余地を残した。一方で4/28の日銀会合では緩和期待を退かせたことで円が急騰。これを以て米ドル/円は110-112円、4/1高値112.59、日足雲下限112.50-60を当面見上げる可能性から、円安の展望も持久戦様相に転じざるを得ない。
下値焦点は108円前半維持。失敗すると4/7-11-12-18安値の107.62-69-83-86圏が脅かされ、下抜けると2014/10/27安値107.59、同年10/23安値107.10が意識される。最大リスクは同年10月安値105.175と推考。
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日銀会合の据え置き決定を受けドル/円は急落。大型連休を控え今後の行方は!
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