インヴァスト証券ディーラーのFXコラム ディーラーは見た!ディーラーの仕事内容を紹介[間瀬健介]

インヴァスト証券ディーラーのFXコラム ディーラーは見た!ディーラーの仕事内容を紹介[間瀬健介]

 これまで2回にわたり、FX取引におけるルールの重要性や考え方に触れてきました。今回は趣向を変え、投資家の多くが知らない、かつ謎に満ちている(?)「ディーラーの仕事」を紹介いたします。

カバー取引とは

 投資家の関心が高いのは「ディーラーは、どのようにして利益を生みだしているのか」という点でしょう。今回は主な2点を挙げます。

 一つ目は「カバー取引」です。例えば、ドル円を新規で買う投資家の取引を、ディーラー視点で見てみましょう。投資家がドル円の買い注文を行うとき、ディーラーは「ドル円の買いポジションを、投資家に売る取引」を行います。その取引の結果、ディーラーには取引価格が一致する投資家と逆のポジションが発生することになります。ディーラーの売りポジションは、投資家と同様に為替リスクにさらされます。そのリスクを解消する取引が「カバー取引」です。

 この例の場合、ディーラーはインターバンク市場からドル円を買うことで、先ほどの売りポジションを相殺します(図参照)。その際、売りポジションの取引価格を下回る買値でカバー取引を行うと、ディーリング収益が生じます。

カバー取引とマリーのイメージ

 また、投資家の取引後にディーラーが抱えるポジションを分割して、それぞれ異なるアルゴリズムの判断によりカバー取引を行うことで収益機会を分散し、収益の拡大を目指すこともディーリング手法の一つです。

投資家の注文を「結婚」させるマリー

 二つ目は「マリー」です。英語ではmarry、「結婚」や「結合」という意味ですね。投資家の買い注文が約定後、カバー取引をせずに他の投資家の売り注文が約定したとします。この場合、ディーラーは最初の取引により発生した自らの売りポジションと、新たに発生した自らの買いポジションを相殺できます。つまりカバー取引をせずとも、投資家の取引同士をマリーさせることで、ディーラーは自身のポジションを解消できるのです(図参照)。その際、マリーする売買注文の取引価格差が、ディーリング収益となります。

ディーラーは眠らない!?

 ディーラーの仕事で最も大切なのは、投資家に安定した取引環境を提供することです。外国為替はほぼ24時間取引され、時に混乱に陥ります。その中でも、実勢に則した適正なレートを配信し、投資家の信頼を得ることがディーラーには求められます。そのために、24時間相場に向き合い続ける。それがディーラーの仕事です。

※この記事は、FX攻略.com2020年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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サンドウィッチ間瀬の写真

サンドウィッチ間瀬(さんどうぃっち・ませ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士。銀行で金融商品営業に従事し、その後、為替ディーラーとしてインヴァスト証券に入社。現在はマーケティング部にて、投資の楽しさを世に広めるための活動を行っている。「金融に関しての質問なら即座に答えてくれる」とちまたで評判で、自身も誰からも頼られるアニキ的な存在になりたいと日々精進している。 また、同僚に「よく飽きないよね…」とあきれられるほどのサンドウィッチ好き。常にサンドウィッチ片手に業務をこなす。さらに毎日、就寝前に翌日分のサンドウィッチを自ら作り、そんな家庭的な一面がチャームポイントだと勘違いしているロマンチストでもある。

公式サイト:インヴァスト証券

Twitter:https://twitter.com/sandwich_market

YouTube:INVASTSecurities

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