過去の値動きが記録されたチャートの分析がFXトレードにおいて大事なように、自身のトレード記録もまた、安定した利益を生み出すための重要な分析要素になります。ここでは人気FXトレーダーのもちぽよさんに、実践しているトレード記録の取り方とそれをどう生かしているのかを教えていただきます。
ノートへの手書きから画像への書き込みに
皆さんこんにちは、もちぽよです。今回は私のトレードノートについてお話しします。正直なところ、現在はノートに手書きでトレード記録を取る、ということはしていません。トレードを始めた最初のころは、実際にノートに基礎や手法についての記録をしていました(画像①)。こんな感じでチャート図を描きつつ、エントリーの手順を書いたり、トレードで重要そうな考え方などを書きつづっていました。
ただ、MT4をメインに使うようになり、パソコン周りの環境が変わってからは、紙に書くということはしなくなりました。というのも、あくまで個人的にですが「効率が悪い」ことに気づいたためです。パソコンではモニター画面のキャプチャーができるので、キャプチャーした画像に気づいたことなどをすぐに書き込めます。「MT4で毎日キャプチャーを撮り、気づいたことを書き込んでは振り返る」ということがルーティンになりました。
実際にインジケーターを表示した状態や、マルチタイムフレームで見ている画面を一瞬で保存でき、良い場面、悪い場面、撮り損ねた場面など、さまざまなリアルタイムの状況をたくさん保存できるため、効率よく記録が取れます。画像②とチャート①は、私が実際に保存しているデータフォルダとチャートです。
こんなざっくりとした感じでも良いので、この後はどうなったかなどもキャプチャーを撮ってデータを集めていきます。その積み重ねで自分のトレード基準や手法が確立します。ダメなとき、良いときのパターンも含めてインプットされていくと思います。
記録を教材にインプットしていく
例えば、絶好のエントリーポイントを逃してしまったら、キャプチャーに撮って根拠や理由を書き込んでおきます。「次は取ってやる!」という意気込みに変えると、余計なエントリーを防げるかもしれません。あとは「悔しい」って書いておくとか…(笑)。このような感じで、効率よく記録を取っていきます。
私は現在、ノートに書くということはしていませんが、書いてインプットするのが得意な人はそれを続けていけば良いと思います。何より、毎日の記録を積み重ねていくことが重要です。自分にとってベストな方法を見つけるために、いろいろとチャレンジしてみると良いでしょう。中には手書きでチャートを書いているトレーダーもいますよ。
最後に、トレードノートやキャプチャーした画像は資産といっても過言ではないくらい大切なものです。実際のエントリー時や失敗した場面、うまくいった場面の記録は一番の教材になるかもしれません。もちろん、より効果的な教材とするには、基本となる自分のトレード手法がある方が良いです。何か一つの手法に絞って、まずは1か月でも良いので記録を取っていくと、その手法がどういった状況だと機能しやすいのか、あるいは機能しにくいのかが、だんだんと見えてくると思います。まだやったことがない人は、新しい年をきっかけに習慣にしていっても良いかもですね!
※この記事は、FX攻略.com2020年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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