FX攻略.com編集部です。
北朝鮮の核実験や弾道ミサイルの開発をめぐり、米国と北朝鮮の緊張関係が高まっています。
米国は北朝鮮の出方次第によっては武力行使も辞さないとしており、一方の北朝鮮も米国による先制攻撃の兆候があれば反撃すると警告。お互い一歩も引く様子はありません。
今回は直近の米国・北朝鮮の動向と、地政学リスクによる為替相場の値動きについてまとめてみました。
4/5〜最近の米国・北朝鮮の動向
■北朝鮮が弾道ミサイルを発射(4/5)
米中首脳会談の開催を目前にした4月5日、北朝鮮は日本海へ向けて弾道ミサイル発射しました。これまでに何度も核実験やミサイルの発射実験を行っている北朝鮮ですが、今回のミサイル発射は米中首脳会談を牽制するために行ったものと考えられています。
■米中首脳会談中に米国がシリアを攻撃(4/7)
米中首脳会談が行われた4月7日、米国はシリアのシャイラト空軍基地をミサイル攻撃しました。この軍事攻撃に踏み切った米国には、強硬姿勢を示すことで北朝鮮を牽制する狙いがあったと見られています。これに対し、北朝鮮は「それに驚く我々ではない」と反発しており、核ミサイル開発を継続する姿勢を強調しました。
なお、米中首脳会談で米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は北朝鮮情勢についても協議。トランプ大統領は「中国が北朝鮮問題を解決すれば、今後の米中の貿易の取り決めは中国にとってはるかに良いものになる」とした上で、「中国が協力しなければ中国抜きで我々が問題を解決する」と牽制しています。
■原子力空母・カール・ビンソンを朝鮮半島近海へ派遣(4/10)
米国は4月10日に原子力空母・カール・ビンソンを朝鮮半島近海へ向かわせ、北朝鮮への軍事的圧力を強めています。米国が派遣したこの空母は、4月15日ごろ朝鮮半島周辺の海上に到着する見通し。
これに対し、北朝鮮は「米国の不埒な行為によって引き起こされる破滅的帰結の責任は、全て米国にある」「米国が望むいかなる戦争の形態にも、我々は対応する用意がある」と反発しています。
北朝鮮問題の鍵を握る習近平国家主席は、トランプ米大統領に「平和的な方法で解決すべき」と伝え、米国に自制を促しています。
■近いうちに米国が北朝鮮へ武力行使に出る可能性も
北朝鮮による核兵器の脅威に対抗するため、トランプ米大統領は上記の通り武力行使の選択肢を検討しており、今後の北朝鮮の対応次第ではそれが現実のものとなる可能性もあります。すでに北朝鮮とアメリカの戦争が秒読み段階だという噂もありますが、果たしてどうなるのでしょうか?
地政学リスクとは?
地政学リスクとは、特定地域の政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりによって、経済全体の先行きを不透明にするリスクのことです。テロや紛争、国同士の関係悪化などが当てはまります。この地政学リスクは、為替相場を動かす大きな要素となります。
<参考記事>
・FXにおける地政学リスクは離れた地域間でも起こりうる(水上紀行)
地政学リスクが高まると円高に!?
4月11日、ドル円は昨年11月17日以来の109.60円台に。3月最終週から抵抗帯であった110円を下抜けした後は、その流れが継続。4月13日午前6時には109円も割り込みました。
今回の北朝鮮問題のように地政学リスクが高まると、投資家がリスクを回避する姿勢を強め、比較的安全な通貨とされる円が買われ、ドル円・クロス円で円高に動く傾向にあります。また、リスク回避のためのポジション解消によって買い戻さることで、円高が進む場合もあるのです。
それとは反対に、北朝鮮と地理的に近い日本が軍事的行動に巻き込まれる可能性があるという観点から、円が敬遠されて円安になるという考え方もあります。ここ最近のドル円相場は円高に推移していますが、米国による北朝鮮への軍事攻撃が本当に始まれば円安に振れるかもしれません。
政学リスクは予測するのが難しく、ある日突然相場の流れを大きく変えることもあります。為替相場を分析する上で、この北朝鮮問題の動向にはしばらく注視しておく必要があるでしょう。
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