先週は、米国雇用統計に対する期待感を背景に、ドル円は心理的節目の120円をついに突破。雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想の+23万人を大幅に上回る+32.1万人と驚きの結果となったことから、一気に121.69円まで上昇し、2007年7月以来の高値を示現した。
米国の労働市場は予想以上に強いとの見方が強まり、市場は早期の利上げを織り込み始めた。FF金利先物は、来年10月までの利上げ開始をほぼ織り込む水準となり、このところ0.5%付近に張り付いていた2年債利回りも0.65%台と2011年以来の水準へ上昇した。来週のFOMCに対する注目度が俄然高まってきたが、声明から「相当期間低金利を維持」というフォワードガイダンスを削除し、データ次第で早期の利上げもあり得るとのスタンスを明確にする可能性が高い。米国の金融政策正常化を材料としたドル高の流れは一段と加速しそうだ。
米国景気堅調を好感し、NYダウは史上最高値を更新し18000ドルに迫る勢い。金利上昇と株高が共存する理想的環境となっている。日本では、今週末に行われる衆院選で与党自民党が300議席以上獲得する圧勝が期待されており、選挙後のアベノミクス相場第二幕を先取りする動きも出てくるだろう。シカゴ日経平均先物は先週すでに18000円台に乗せている。今週は株高・円安の好循環もさらに強まっていきそうだ。
10月31日の日銀追加緩和以来、ドル円はすでに10円以上の上昇となっているが、この間調整らしい調整はほとんどなく、機関投資家や輸入企業は明らかにドルを買いそびれている。高所恐怖症に囚われ、押し目を待っているうちに買い場を逃している向きも少なくない。まさに押し目買いに押し目なしという相場格言通りの展開である。今こうして120円をしっかり抜けてきたことで、買いを躊躇していた向きも、いよいよ買わざるを得ない状況に追い込まれるだろう。
日経平均は金融危機直前の2007年7月につけた戻り高値18300円近辺が射程に入っている。リーマンショックの呪縛から完全に解かれる歴史的な瞬間が近づいているのだ。ドル円の次のターゲットも、同時期につけた戻り高値124円付近となるが、ドル高と円安の歯車がガッチリと噛み合えば、クリスマス前の薄商いの中、今週中に達してしまう可能性も小さくない。今週も流れに逆らわず、強気スタンス・買い回転の戦略で臨みたい。
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