トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
テーパリング開始のヒントはあるのか
FRBは新型コロナウイルスによるパンデミックへの対応として、月額1200億ドル規模で債券購入を行っています。今回のFOMCではこの月額1200億ドル規模の債券購入についてテーパリング(量的緩和策や金融資産の買い入れを減らしていくこと)の議論があるのかが焦点となります。
テーパリングの背景には、米国の物価が上昇基調であるほか、5月までのFOMCメンバーの発言を振り返ると一部でテーパリング議論の開始を連想させる発言が含まれていたことなどがあります。
一方でパウエルFRB議長は「テーパリングについて議論する時期ではない」と発言するなどハト派スタンスを貫いており、今回のFOMCで180度意見を変えてマーケットを冷やしにくるとは思えません。ただ、この先テーパリングは避けて通れないのは間違いなく、このタイミングでテーパリングの地ならし(ヒント)をしてくる可能性はあると思います。
2023年の利上げを織り込めるのか
あと注目されるのがFOMCメンバーのドットチャートです。前回3月時点では2022年末までの利上げ投票者は4名で、2023年末までの利上げ投票者は7名となっています。利上げ投票者がどこまで増えていくかがポイントになりますが、2023年の利上げ1回を織り込めるかどうかは注目されそうです。
出展:Bloomberg
動いた後の第二波狙いが安全
テーパリングへの地ならしや、ドットチャートの上方修正が確認できれば、8月ジャクソンホールでのテーパリング宣言を織り込みに行く形でドル円上昇の展開が想定されます。もっともパウエルFRB議長がテーパリングをシャットアウトし、ドットチャートも期待を下回ればドル円はダウンサイドを試すことになります。どちらにせよFOMCの結果を確かめないとポジションを傾けにくい状況なので、動いた後の第二波を取りに行くのが安全でしょう。
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