井口喜雄

  • 詳細へ
    2017年8月9日
    ドル円はダウントレンド継続か[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 北朝鮮を巡る地政学リスクが無視できない状況にあり、マーケットはリスクオフの展開になっています。また、米雇用統計は強い内容になりましたが、平均賃金は予想通りとなり米インフレ期待を盛り上げることはできませんでした。ドル円が上昇するにはインフレ関連指標の好結果が必須であり、今週金曜日の米消費者物価指数に注目が集まります。 米消費者物価指数で膠着状態を抜け出せるか ドル円は109.70円台で強固なサポートが確認できます。このレベルは今日も含めて4回の下値攻めに失敗しており、ここをブレイクできるかが短期的なポイントになります。ブレイクのきっかけになるとすれば北朝鮮情勢のほか、今週金曜日に発表の米消費者物価指数が挙げられます。 米消費者物価指数の予想は前年比が+1.8%(前月+1.6%)です。目標の2%には到達しませんが、これらの数字が予想より良ければドルは反転上昇する一方、予想を下回るようだとドル円はダウントレンド継続になります。一向に上昇しない米インフレ動向がドルの足かせになっており、同指標の注目度はいつもに増して高く…
  • 詳細へ
    2017年8月2日
    結局ドル円はどこへ向かうのか!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ハト派寄りのFOMCを通過して市場ではバランスシート縮小と利上げを同時に行うのは難しいという見方が強くなったほか、北朝鮮を巡る地政学リスクも再燃してドル円の上値を重くしています。ただし、110円割れの局面では実需買いが散見されており、ここからの下値攻めも簡単ではありません。 こうしたモメンタムのなか、週末に向けて米雇用統計をはじめ、米重要指標も数多くが予定されており、指標結果の見極めがポイントとなりそうです。 地政学リスク再燃もNYダウが下値を支える展開 先週金曜日、北朝鮮は2回目の大陸間弾道ミサイル発射しました。これまではミサイル発射を受けて地政学リスクに反応したアルゴリズムが円買いで反応し、間髪を入れずに反発すると言うのがこれまでの値動きでした。 しかし、今回のミサイル発射では円高からの戻りはありませんでした。「ミサイル発射→急落→反発」の方程式が通用しなくなっています。リスク警戒度が上がっていますのでこれまでの感覚で押し目を拾おうとすると少し危険かもしれません。北朝鮮に対してアメリカが軍事オプションを選択…
  • 詳細へ
    2017年7月26日
    トランプリスクによる下値攻めは終了[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ドル円はトランプ政権を巡る不透明感から下落トレンドが続いています。昨日米経済指標の好結果などを受けて、何とか歯止めがかかった状況ですが、このトランプリスクはどこまで下値を拡大するのか。また今夜のFOMCなど週末に向けたトレードを整理していきましょう。 トランプリスクによる下値攻めは一旦終了とみる トランプリスクの政治的な混乱を背景にドルは下落していました。トランプ大統領長男のメール公開事件、スパイサー報道官辞任と続いたことで米長期金利が低下したことにありますが、ここから先の下落材料としてはやや燃料不足です。マーケットもここ数日過敏に反応してきたように思います。ロシアゲート問題などここから新たな火種でも出てこない限りトランプリスクをめぐるドル安は一旦落ち着くのではないでしょうか。確かにトランプ政権に対する不透明感や、政策実施能力には懐疑的ではありますが、米ファンダメンタル自体は決して悪くありません。むしろ良好といっていいでしょう。マーケットが冷静さを取り戻せば日米金利差を背景とした緩やかな上昇に回帰すると考えてい…
  • 詳細へ
    2017年7月19日
    クロス円ロングプレーヤーは短期的な下落に警戒を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週は20日に日銀金融政策決定会合とECB定例理事会を控えているので、各国の金融政策を慎重に見極めていきましょう。 ドルロングプレーヤーは短期的な下落に警戒を 今週は日銀金融政策決定会合がありますが、主要中銀が金利正常化に向けて始動しているなか、日銀が現状の異次元緩和を持続すれば金利差のスタンスからクロス円の買いに優位性があることは明らかです。メインシナリオは金利差を背景にしたクロス円ロングに疑いはありません。しかし、短期的には少し警戒しておく必要がありそうです。 ではドル円のネガティブ要因をおさらいしてみましょう。 まずはトランプ政権への不透明感拡大があります。昨日オバマケア代替法案が事実上絶望的となりました。オバマケア代替法案は今後トランプ政権が政策を実行していくうえでの1つのベンチマークとされていたため、トランプ政権への不確実性がさらに高まっています。オバマケア代替法案の消滅で米貿易赤字拡大、日本の貿易黒字増大を背景にトランプ大統領の矛先が円安ドル高に向かう可能性も否定できません。 また、先週イエレンFR…
  • 詳細へ
    2017年7月12日
    ドル円は115円がターゲット!今週も円売り祭りとなるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  日銀が指値オペを実施したことで日本の長期金利上昇が抑えられた一方、ドイツやアメリカの金利は上昇。マーケットでは金利差拡大を背景としたシンプルなクロス円の上昇が続いております。このクロス円の上昇トレンドがどこまで継続するかが今後の焦点になります。 ドル円は115円がターゲットも当面はレンジ内で推移か 今週の焦点はイエレンFRB議長の議会証言となります。今夜12日は下院、明日13日は上院で予定されていますが、発言内容はどちらも同じになると思われますので今夜の議会証言がポイントになります。昨日ブレイナードFRB理事が、物価上昇を背景に利上げに慎重な発言をして、ドルが下落する場面もありましたが、もともとハト派である彼女ですので、内容自体は想定内の発言であり、あまり気にする必要はないでしょう。  実際イエレンFRB議長の証言内容は前回のFOMCから大きく変わるとは思えません。先週の雇用統計も良かったことから、近いうちにバランスシート調整に向かう旨を議長は証言するのではないでしょうか。織り込まれているとは言え、それなりの…
  • 詳細へ
    2017年7月5日
    この上昇トレンドは本物?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 日銀の出口戦略が一向に見えてこないなか、ECBは出口に向かいつつあり、FRBもバランスシート正常化へ向けて舵を切りクロス円の上昇トレンドが続いています。上昇の条件が整いつつあり、シンプルにこのトレンドに乗るべきなのでしょうか? ドル円の上昇トレンドは本物なのか 直近では脆弱な米経済指標が続いていただけにGDPとISMという重要指標を良い結果で通過できたことはドルにとって非常に大きかったと思います。少しネガティブなシナリオも考えていたので、シンプルに日米の金融政策を背景にドル円を買っていくことも面白そうです。 とはいえ、トランプ政権の政策は具体案がいまだ聞こえてこないなか、北朝鮮の新型ロケットICBMもアメリカが設定しているというレッドラインを越えてきました。これまでのミサイル実験とは性質が少し違うかもしれません。また、中国は「北朝鮮のミサイル開発と米韓両国の大規模軍事演習の同時停止」を呼び掛けており、米中の連携がとれていないことも気になります。この状況下では瞬間的なリスクオフを警戒せざるを得ず、ドル円を買い進み…
  • 詳細へ
    2017年6月28日
    ECBがタカ派へ、FRBはハト派へ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 マーケットは昨日、注目されていたイエレン議長の発言ではなく、ドラギ総裁の発言で動意づく形となりました。ドル円もドラギ総裁のタカ派発言で上昇したユーロ円につられて112円台まで回復しています。ドル円は膠着状態が続いていただけにここから上昇トレンドを構築できるのでしょうか。 ドル円上昇と考えるには時期尚早か!? ドラギ総裁のタカ派発言でドル円は上昇したものの、ドルインデックスのチャートを見ると逆にドルは下落しておりドル自体の強さは確認できません。昨日のイエレン議長の発言を聞いても「バランスシート縮小は慎重に行う」とややハト派よりのスタンスになっており、やはり現時点でドル円上昇と考えるのは時期尚早ではないかと思います。 また、昨日はオバマケア代替法案の採決を米上院が先送りにしたことを受け、またしてもトランプ政権の不安定感が露出しました。これでは本丸である減税やインフラ支出、規制緩和などの政策に対してマーケットが懐疑的になるのもいたしかたなく、引き続きドルの足枷となっています。更に、足もとでは米経済指標の弱い結果が目立…
  • 詳細へ
    2017年6月21日
    それでもドルは上がらない!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週は日米の中央銀行が方向性を示しました。FRBはバランスシートの縮小について踏み込んだ一方で、日銀は出口戦略に触れることはなく、日米の金融スタンスの違いが明確化されました。また、今週にFOMCメンバーコア3の2人であるフィッシャーFRB副総裁とダドリーNY連銀総裁が米国経済へ堅調な見通しを示し、金融引き締めを目指すべきと発言しております。また、ムニューシン米財務長官もドル高容認発言をしています。これだけ見ると材料的にはドル円上昇のファンダメンタルにも思えますが、本当にそうなのでしょうか。ドル円の今後について考えていきたいと思います。 ドル円は一体どこへ向かうのか アナリストやディーラーの話を聞くと色々な意見が聞こえてきますが、基本シナリオとして日米金利差を背景としたドル買い円売りに回帰するのではないかとの見解が多いように思います。ドル円を上目線でとらえている関係者が多いですが、あまり賛同できないところがあります。確かに教科書通りに考えれば「バランスシート調整→長期金利上昇→ドル高」は連想出来ますが、ネガティブ…
  • 詳細へ
    2017年6月14日
    不穏な動きを見せるドル円!FOMCは下値攻めに優位性あり!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週はECB理事会、コミー元FRB長官議会証言、英選挙とビッグイベントを通過しました。特別大きなサプライズもなくマーケットのテーマは本日未明に発表されるFOMCに移りました。利上げを100%織り込むなか、バランスシートの縮小に向け具体的な言及があるか、FOMCメンバーによるドットチャートに変更があるかが焦点となります。 今回のFOMCは下値攻めに優位性か 今回のFOMCではバランスシートの縮小は時期や規模について言及があるのかが焦点となります。バランスシートの縮小について各社の予想を見てみると意見は割れており、マ―ケットのコンセンサスは取れていないためどちらに転んでも大きな値動きとなりそうです。内容にもよりますが、バランスシートの縮小は時期や規模について言及があれば長期金利上昇につながりドル上昇の要因となります。しかし、一方では利上げペースが鈍化する可能性もあるのでドルの上値を抑える可能性もあり、瞬間的には上昇で反応すると思いますが深追いは禁物だと思います。ここが戻り売りの急所になるかもしれません。 出所:Bo…
  • 詳細へ
    2017年6月7日
    決戦は明日!ビッグイベントに向けて準備を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 明日6月8日はECB理事会、コミー元FRB長官議会証言、英選挙とビッグイベントが控えております。予想困難なイベントに備えてしっかりと準備をしていきましょう。また、イベント前は強烈なボラティリティから身を守るため、ポジションを縮小、もしくはスクエアにしておく事をお勧めします。 ECB理事会はどちらに転んでもユーロロングに変化なし   ECB理事会のポイントはECB金融緩和継続のスタンスに変更があるかどうかです。ECBが前回と同じスタンスであれば出口期待が剥落して大きくユーロが下落します。一方、出口に向けた文言修正等が確認できれば大きくユーロが上昇するというのが基本シナリオです。 しかし、根底には近い将来出口に向うのではないか(ドイツの出口意向を無視できない)という下支えがあるので今回ECBのかじ取りがどちらに転んでもユーロ買いを考えています。金融緩和継続のスタンスに変更がない場合も絶好の押し目買いと捉えることが出来ますし、出口に向けた文言修正があれば上昇を確認してからでもユーロ買いは遅くないように思います。 不透…
1 2 3 4 9