井口喜雄

  • 詳細へ
    2019年12月4日
    ダウンサイドを意識した戦略[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ハシゴを外されたマーケット 昨夜トランプ大統領は、米中貿易協議の合意について「中国との合意を来年の大統領選後まで待つのも良手」と発言したほか、ロス米商務長官も「何も変化がなければ15日に対中関税を発動する」と述べるなど急な手の平返しに追われる展開となりました。マーケットは今月15日の対中関税の延期を織り込んで上昇していたので思い切りハシゴを外された格好でNYダウは400ドル超の下落となり、ドル円も108円ミドルまで下押しをしています。 経済指標やヘッドラインにはいつも以上の警戒を 米中貿易協議は水面下でタフな交渉が続いています。ハシゴ外しはトランプ流でギリギリの駆け引きをしていると思われるものの、香港への内政干渉を考えると中国側もこのタイミングでの譲歩は難しく、早期合意の可能性はかなり低くなったと考えています。関税発動についてはまだ「延期」の可能性も残っており、本日も米中高官の発言に目を光らせる必要があります。 また、リスクオフのモメンタムが強まるなか、今夜はADP全国雇用者数やISM非製造業景況指数といった米…
  • 詳細へ
    2019年11月27日
    米中協議は最終段階か[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米中協議は合意に向けて最終段階か ドル円はじりじりと上値を切り上げています。その背景には米中貿易交渉への楽観論があり、昨夜もトランプ大統領が「米中は第1段階の合意に近づいている」と表明したことで追い風となっています。本日も米中協議に新しいヘッドラインが出るまではトランプ大統領のこの発言内容を追いかける形で大丈夫でしょう。米中協議に関しては引き続きヘッドラインに振らされますが、あしもとの米中高官発言を聞く限り、おそらくは合意に向けて最終段階に入っているものと推測しています。 また、米中協議以外でも今夜は、GDP改定値や個人消費、失業保険申請件数、PCEデフレーター、ベージュブックと米国の重要指標が多く発表されるため、指標結果には注目しておきたいところです。 テールリスクはダウンサイドに ドル円のチャートを見ると先週の108円ミドルを中心とした狭いレンジを上抜け、200日移動平均線も再度突破しており、テクニカル面での改善も確認できます。スイングトレードであれば買いホールド、短期でも昨日の高値ブレイクする局面や、押し…
  • 詳細へ
    2019年11月20日
    続・ヘッドライン相場!上がるも下がるも米中次第[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 続・ヘッドライン相場 ドル円は本日の朝から米上院が香港人権法案を可決したとの報道が入り一時108.39円まで下落しました。中国サイドもこの報道に対して「断固としてこの行動に反対する」と強い非難声明をだしており、リスクオフの様相です。ただ、一方で米中協議に対しては、ロス米商務長官が「米中貿易交渉は進展している」との見解を示すなどポジティブな情報もあり、ヘッドラインは強弱が入り混じる神経質な展開です。 レンジ内でどう立ち回るか ドル円は引続き米中協議や香港デモのヘッドラインに振らされる展開ですが、米中協議にて「合意」や「決裂」といったわかりやすい展開でもなければ108円から109円のレンジをブレイクしていく力はないでしょう。レンジと割り切り、オシレーター系のテクニカル指標を眺めながらでもパフォーマンスは出せそうです。ただ、米中協議にて合意か決裂かの2択であれば合意の可能性が高いほか、トランプ相場ではリスクオフの次の相場はリスクオン方向です。また、売り目線のプレイヤーも多く、108円ミドルを超えてくるとショートが積み…
  • 詳細へ
    2019年11月13日
    本日はイベント多数!方向感を示せるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米中貿易協議を巡る新材料はなし 昨夜はエコノミッククラブでトランプ大統領の講演があり、前回トランプラリーの再来となるような発言が期待されましたが方向感を示すことはできませんでした。講演ではいつものように米株高の宣伝とFRB批判があったほか、注目された米中貿易協議に関しては「米中貿易合意が近い」としつつも「交渉決裂なら関税引き上げ」とこれまでの主張に変わりはなく、新情報は得られませんでした。もう少し突っ込んだ内容もあるかと予想しておりましたが、おそらくは水面下でギリギリの交渉が続いているのだと思われます。 本日はイベント多数!方向感を示せるか ドル円は109円を中心に方向感がありませんが、本日は米消費者物価指数やパウエルFRB議長の発言といった重要指標のほか、トランプ大統領の弾劾審理に関する公聴会なども予定されており、内容次第ではレンジブレイクもあるでしょう。 しかし、マーケットのメインテーマが米中協議の行方となっているなか、方向感を示せるかは疑問が残ります。特にパウエルFRB議長は10月のFOMCから急に政策ス…
  • 詳細へ
    2019年11月6日
    ドル円、この上昇トレンドは本物?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ファンダメンタル、テクニカルの両面で上昇モメンタム 昨日は米ISM非製造業景況指数が予想を上回ったほか、米中通商合意への期待からS&P、ナスダック、NYダウと米主要3指数は連日史上最高値付近で推移するなどマーケットはリスクオンです。ドル円も109円台を回復しており、チャートを見てもドル円は終値ベースで200日移動平均線の差し掛かる109.02円を上抜けるなどファンダメンタル、テクニカルの両面で上昇モメンタムとなっています。 米中貿易協議は合意間近? 米中貿易協議では幾度となく梯子は外されていますが、関連ヘッドラインを見る限り、進展していることは間違いなさそうです。米中貿易協議のバロメーターとなる人民元相場を見ても中国政府は米中の緊張が高まった8月には1ドル7元を超える元安誘導をしてきましたが、本日人民元のオフショアレートを見ると1ドル6元台まで元高が戻ってきており、人民元の値動きを見ても米中貿易協議が合意に近づいていると考えることができます。また、あしもとの米指標は好結果が続いていることもあってドル円のスイング…
  • 詳細へ
    2019年10月30日
    109円が見えてきた!今夜のFOMCで方向性を示せるか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 3会合連続となる利下げは織り込み済み マーケットは本日27:00に発表されるFOMC待ちです。これまでのFOMCでは予防的利下げということで2会合連続利下げを実施してきましたが、今回も3会合連続となる0.25%の利下げが織り込まれています。保守的なパウエルFRB議長がマーケットの利下げ期待を裏切るとは思えないので今回の利下げは確実とみていいでしょう。そこで焦点となるのは声明発表やパウエル議長の会見で次回12月のFOMCで利下げ継続姿勢を示すのか、示さないのかになります。 FOMCで方向性を示せるか マーケットの声を聞いてみるとFRBは今回こそ利下げするものの、次回以降の利下げは様子見といった見方が多いようです。多分に漏れず私も同じ考え方を持っています。理由として、あしもとFOMCメンバーの発言では連続利下げに対する警戒感が出ているほか、前回会合以降に発表された米指標に追加緩和を必要とするレベルの弱い米指標はなかったことがあげられます。さらには部分的とはいえ米中通商合意への期待感が高まるなか、予防的利下げの正当性…
  • 詳細へ
    2019年10月23日
    ヘッドラインに振り回されるが最終的には…[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ヘッドラインに振り回されるが最終的には… ポンド主導のマーケットが続いています。昨日もEU離脱協定法案を第2読会で可決したことでポンドは一時対ドルで1.30、対円で141円迄上昇する局面もありましたが、その後EU離脱協定法案の審議日程が否決されると一転対ドルで1.28台、対円も139円台に急落するなど荒い値動きが続いています。 ここからのポンドですが、EU離脱協定法案の審議日程が否決されたことで、10月31日の期限前にEU離脱をすることがほぼ不可能となり、ネガティブな状況ではあります。ただし、英政府は「短期の離脱延期を排除しない」としており、数週間の延期で議会審議を通過できる可能性はまだ残っています。また、現段階で「合意なき離脱」の可能性はかなり低下しており、時期こそ不透明ではありますが、着実に合意に向かっていることは間違いありません。ヘッドラインに振らされる展開なので、瞬間的にポンドが売り込まれることはありますが、これまでと違って沈み続けることはなさそうです。下落局面では押し目買いが有効と考えます。 ペンス米…
  • 詳細へ
    2019年10月16日
    引き続きヘッドラインに振らされる展開[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ブラックアウト前の要人発言は如何に マーケットは米中通商協議の部分合意を好感してリスクオンとなっており、昨日はドル円も108.90円付近まで上値を拡大しています。しかし、米中通商協議も米国側では中国が米国産農産品を500億ドル相当購入するとの報道をしていますが、中国側では米国に対する報復関税を維持する限り、年間500億ドル相当の米国産農産物の購入は難しいとの報道もあり、引き続きヘッドラインに振らされる展開となりそうです。 そうしたなか、10月30日のFOMCを控えて本日は米小売売上高の発表が予定されています。月末のFOMCまでに発表される米重要指標は少なく、米小売売上高の結果は利下げの有無を決める材料として注目度は高いと言えるでしょう。また、本日は複数のFOMCメンバー発言も予定されており、ブラックアウト期間(政策決定に関与する者の発言を禁じる期間)を来週に控えて利下げをめぐるヒントを探ることになります。CMEのFedwatchが示す次回FOMCでの政策金利に対する市場の期待度は0.25%引き下げが約77%、据…
  • 詳細へ
    2019年10月9日
    交渉決裂か!?米中通商協議の行方は如何に[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 交渉決裂か!?米中通商協議の行方は如何に 現在のマーケットは米中通商協議の行方と、月末に行われるFOMCでの利下げがテーマになっています。まず、前者に関して当初こそ合意期待もありましたが、昨日トランプ政権が「ウイグル人弾圧に関与した中国当局者へのビザ発行を停止する」と発表したことで明日から行われる通商協議を前に米中の雰囲気は悪化しています。 トランプ大統領もツイッターで早期の合意の可能性は低いと述べたほか、中国サイドも今回は合意に向けた進展は困難とのことで、11日中に代表団が帰国するとの報道があり、合意へのハードルはかなり高くなってしまったと言えるでしょう。 米中通商協議関連のヘッドラインに振り回される覚悟が必要になりますが、マーケットがリスクオフに傾いているだけにドル円は基本的にダウンサイドを意識したトレードになります。下値のターゲットは今月に入り2回反発している106.50円付近です。 利下げ確率は80%超!連続利下げがメインシナリオか 一方、今月末に行われるFOMCの焦点は連続利下げがあるのかないのかです…
  • 詳細へ
    2019年10月2日
    米景気に疑心暗鬼!リスクオフ再燃[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ISM製造業景気指数は2009年以来の低水準へ 昨日発表された米ISM製造業景気指数は47.8と前月の49.1からさらに悪化し2009年以来の低水準となり、市場予想の50.1からも大幅に悪化したことでドル円は108.40円付近から107.70円付近まで急落しています。一瞬目を疑うほど悪化したISMによって、今月末のFOMCでは現状維持(利下げなし)を予想していましたが、これでわからなくなってきました。また、トランプ大統領がISMの結果を追随するようにFRBに対してツイッターで連続利下げを要求していることも利下げ期待を後押ししています。これで催促相場が始まり、マーケットが今月の利下げ確率をある程度まで織り込んでしまうと、FRBとして本意ではないにしても利下げせざるを得ないといった展開もありそうです。 積極的に売り進むにはややリスクが高いか 利下げ期待が高まったことでドル円は下値警戒姿勢を幾分強めておく必要はありそうですが、週末に米雇用統計を控えていることもあり、現段階では積極的に売り進むにはややリスクがあります…
1 2 3 4 23