井口喜雄

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    2017年12月6日
    なぜドル円の上値は重いのか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週は米税制改革案の上院通過を背景に週明けドル円は113.06円台まで上昇しました。しかし、足元で米経済指標が軒並み悪化したほか、ロシアゲートや北朝鮮問題などリスク要因が足枷となり、上値は重い展開です。また、今週末に米雇用統計、来週にはFOMCとビックイベントを控えて参加者がポジションを傾けにくいともいえます。引き続き次のテーマを探る時間帯が続きそうです。 米政治の行方に注目 米税制改革案の上院通過でのドル買いは今週末の米雇用統計前に一服した感じがあります。 米税制改革案について今後は両院で法案を一本化することと法案可決の時期が焦点となります。年内の法案可決はドル上昇要因とはなりますが、現時点でドルの上昇が抑えられているのでここからさらなる上昇を期待するのは酷かもしれません。逆に法案可決の時期が年越しとなれば失望感から下落するといった可能性のほうが高そうです。 また、上値を試すにもロシアゲート疑惑や北朝鮮情勢など潜在的なダウンサイドリスクを抱えており、なかなか強気スタンスはとれません。中期的に見てドル円の上昇余…
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    2017年11月29日
    方向感が掴みにくい展開も戻り売りに優位性[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 昨夜パウエル次期議長の公聴会が開かれ、金融規制緩和に対し前向きな発言もあり、全体的にはハト派の内容となりました。さらに米上院で税制改革案が承認されたことによりNYダウは急騰し、ドル円もつられて上昇の場面がありましたが、北朝鮮のミサイル発射で冷や水を指した格好です。とはいえ、パウエル次期議長発言、税制改革案、北朝鮮のミサイル発射もマーケットの反応は限定的で未だ方向感は見えてきません。週末に向けて今一度戦略を練っていきましょう。 方向感が掴みにくい展開も戻り売りに優位性 ドル円は、複数のFOMCメンバーがインフレ率鈍化の可能性を言及しており、ここがボトルネックとなり上値が重い展開が続くのではないかと考えています。また、IMM通貨先物ポジションにおける投機筋の円売り越しが膨らんでいることもあり、上昇局面ではどうしても頭を抑えられています。北朝鮮情勢も今のところほぼ無反応ですが、トランプ米大統領の出方次第ではリスク回避の円買いが強まる恐れがあるため油断ができません。堅調な米経済指標や本邦機関投資家の買いが支えており、ド…
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    2017年11月22日
    米感謝祭ウィークで様子見も突発的な値動きには警戒を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米感謝祭休暇を控え全般的に取引が手控えられるなか、IMM通貨先物で13枚以上ある大量の円売りポジションを調整する動きがみられてドル円は下値を切り下げる展開となっております。週末にかけて明日が米感謝祭で明後日は米短縮取引と、アメリカは4連休になりますのでリクイディティは低下します。薄商いの中、突発的な値動きもありますのでトレードする際は十分ご注意ください。 週末にかけてバイアスは弱気 ドル円のロングポジション解消のほか、ロシア疑惑の再燃や、米税制改革法案の年内可決が懐疑的となったことで売りが誘発されやすいモメンタムではあります。好調な米経済がドルの下値を支えてはおりますが、リスクオンになかなか反応しないのも今の相場の特徴なので米感謝祭ウィークの休み明けまでは基本的には戻り売り姿勢で臨みたいと思います。 下値のサポートは200日移動平均(黄線)線の差し掛かる111.73円や、10月16日安値の111.65円(白線)をターゲットとします。このあたりを明確に下抜けるとさらに売りが加速する可能性はあります。一方上値は11…
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    2017年11月15日
    ドル膠着状態も欧州通貨に妙味あり[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 本日は日経平均株価の急落につれてリスクオフの売りが強まりドル円も113.03円付近まで下値を拡大しましたが、断続的に並んでいる本邦実需勢の買いに支えられレンジブレイクはできませんでした。本邦実需勢のドル買いと短期筋のドル売りの勝負が続いている動きですが、さらに今夜は米消費者物価指数と米小売売上高といった重要指標も控えているだけに神経質な展開が予想されます。 113円ブレイクで下落トレンドを作れるか ドル円は材料難のなか、今週のメインイベントである米消費者物価指数と米小売売上高が本日発表されます。一向に上がってこない米インフレ指標なだけに注目度は高いです。両指標ですが、米消費者物価指数については、9月がハリケーンによるガソリン価格の高騰から好結果となったほか、米小売売上高についても9月はハリケーン復興需要があったため、今月はその反動から鈍化する可能性があります。また、日経平均株価とドル円の相関性についても日経平均株価の上昇にはあまり反応しない一方、下落にはリスクオフでは連動する動きを見せています。米税制改革案の不…
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    2017年11月8日
    米税制改革の行方がブレイクのカギ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ドル円は今週月曜日に強固なレジスタンスとして機能していた114.50円を上抜けました。ロスカットを巻き込み114.74まで上昇しましたがそこから先が続かず上昇トレンド構築には至りませんでした。仮に115円台に乗せて入れば景色は大きく変わったかもしれませんが、114円付近で引き続きレンジが続いています。この膠着状況を抜け出す材料はどこにあるのでしょうか。 レンジ相場にも備えておこう 好調な米経済指標もインフレ指標だけは依然として伸び悩んでおり、上値の重い米10年債を背景にドル円もなかなか115円を超えることができません。12月の利上げは完全に織り込まれ、日米の金利差拡大を背景とした買いもやや息切れしているほか、高騰が続くNYダウとの相関性も失われた今、ドル円上昇の燃料不足は否めません。  では下落材料はどうでしょうか。 次期FRB議長がパウエル氏に決まりましたが、イエレン議長、フィッシャー副議長、ダドリーNY連銀総裁、コアスリーと言われていた3人がいなくなります。主要メンバーがいなくなることで不透明感が強いことは…
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    2017年11月1日
    ドル上昇エンジンに陰り 散見するネガティブ要因とは[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ドル円は115円を目指す展開を予測しておりましたが、思っていたより上値が重く伸び悩みました。 FRB議長レースでハト派のパウエルFRB理事優勢、米税制規模縮小、ロシアゲート疑惑再燃等ネガティブ要因が散見しており、ロング攻めが難しい展開となってきました。週末に向けてリスクイベントが多いため、強気スタンスはいったん撤回して内容次第でどちらにでも動けるように柔軟姿勢で臨みたいと思います。 ドル上昇エンジンに陰り 散見するネガティブ要因 ドル円は日米の金利差拡大を背景とした買い戦略も悪くはないですが、短期的には不透明なリスクイベントが多く、強気にはなれそうもありません。まず、リスクイベントとして本日米税制改革法案が下院で発表されます。ドル円は大規模な税制改革期待を追い風に上昇してきましたが、法人税率引き下げについて5年間の段階的導入を検討しているとかなりネガティブな報道がありました。 トランプ大統領はTwitterで段階的導入を否定していますが、今後、ドルの方向を見極めるうえで非常に重要です。予算の問題もあり、米税制改…
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    2017年10月25日
    ドル円は115円が視野に![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 日経平均は16連騰、NYダウも高値更新するなか、ドル円は10月に入り今年一番の低ボラティリティで推移しています。 しかし、長い間レンジが続いていることもあり、そろそろ上下どちらかに振れるのではとの期待感もあります。上下どちらかに振れるのであれば上抜け期待でしょうか。週末の衆院選では与党圧勝の流れを受け、上窓オープンで利益確定の売りをこなしつつも底堅い値動きをしておりアベノミクス継続についてマーケットは好感しているようです。次期FRB議長レースでもポジティブ材料が散見しており、強気のバイアスがかかりそうな展開です。 ドル円115円の条件は整いつつある 今週にも決定する可能性が高いFRB議長人事ですが、こちらはある程度シナリオが見えてきました。共和党がテイラー氏を推薦しているとの報道もあり、現在はパウエル氏とテイラー氏がデッドヒートを繰り広げています。仮にタカ派のテイラー氏が選ばれた場合、金利は急上昇します。厳格なテイラールールに基づく運用を行えばおそらく政策金利は3%を目指す展開となり、ドル円は115円を付けに行…
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    2017年10月18日
    FRB議長レース大詰め 候補者は5名に絞られる[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 「ディーラーを殺すにゃ刃物はいらぬ。ボラティリティを奪えばいい」とは昔からよく言われる相場用語ですが、今月のドル円はまさにその状態です。NYダウ平均が史上最高値を更新、日経平均も11連騰と世界的な同時株高のリスクオンにも関わらずドル円は111.50円から113.50円を抜け出せずスイングのトレーダーにとってはしばらく休む相場にしても良い状況かもしれません。では動かない要因は何か。FRB議長レース、衆院選、中国共産党大会と多くのイベントを控えており、イベントが通過してからでないとなかなか動けないという参加者も多いようです。 FRB次期議長レースは如何に FRB議長の選任に関してトランプ大統領は9月末に「2,3週間以内に決定する」と発言していましたが、明日19日には再任巡りイエレン氏との会談が予定されていることを考えると今週中の決定は難しく、11月3日に予定されているアジア歴訪までに決定するというスケジュールになりそうです。また、ここにきてジョン・テイラー教授が次期FRB議長として急上昇するなどNY時間ではニュース…
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    2017年10月11日
    上がらないドル円!FRB議長レース待ち![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 日経平均はアベノミクス以降の高値をうかがう展開で、NYダウも史上最高値を更新するなど、日米の株価は堅調です。しかしドル円に方向感がなく、狭いレンジで推移するなどはっきりしません。このどんよりした展開の背景にはなにがあるのでしょうか。 上がらないドル円 先週の9月米雇用統計で平均時給は前年比2.9%上昇したほか、今週13日発表の消費者物価指数(CPI)も前回を上回る予想が出ておりインフレ指標は利上げを実施するに申し分ない数値です。12月の利上げ確率をみても現時点で90%を超えてきました。しかし、ドル円はなかなか上昇してきません。 カタルーニャの独立や北朝鮮リスクはあるものの、このモメンタムであれば114円を目指していてもおかしくはないと思っておりました。上値の重い原因は明確ではありませんが、次のFRB議長レースがはっきりしないとどちらにも動けないのかもしれません。今月にも決まるFRBの人事について細かく見ていきましょう。 米FRB次期議長レースは如何に 米国の中央銀行はワシントンD.Cにある連邦準備制度理事会(F…
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    2017年10月4日
    米FRB次期議長レースは如何に[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 イエレンFRB議長からタカ派的な発言もあり、FedWatchで米12月利上げ確率をみても80%に迫っています。また月曜日に発表されたISM製造業も13年ぶりの高水準となったように米ファンダメンタルは絶好調です。そうしたなか、本日もADP雇用報告、9月ISM非製造業景況指数、週末には米雇用統計も控えています。また、FRB議長人事や衆院選などもあるので、週末に向けてポイントをまとめておきましょう。 日米金融政策を背景に強気スタンス 米経済指標はハリケーンの影響から低調な結果がある程度織り込まれているだけに、好結果にはドル買いで反応しやすいとみています。米雇用統計もインフレ指標となる平均時給が大きく下振れしなければ下値は限定されるのかと思っています。 また、今月10日公示で22日に投開票される衆議院選挙も野党のごたごたを見ていると自民が大きく議席を減らすとはあまり思えません。もちろん何が起こるかわかりませんが、自民党が勝てばアベノミクスによる金融緩和政策も継続されますし、安定政権が好感されリスクオンの円安シナリオも簡…
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