FX力を鍛える有名人コラム

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    2012年11月20日
    押し目買いに押し目なし[水上紀行]
    押し目買いに押し目なし 強い上昇トレンドのときに使われる相場の格言です。 つまり、相場が上昇していくなかで、どうにかロングをつくりたいと押し目を待ちます。 しかし、買い遅れているマーケット参加者が多く、少し下げたところでは、すかさず買いが入ってしまい、押し目らしい押し目がないままに、再び上げてしまう相場をいいます。 押し目で買えないということは、いかに強い上昇相場であるかを示しています。こうなると、自分で高値をつけるつもりで買っていかないと、相場には乗れません。 ど天井を買うのは、勇気のいることですが、押し目で買えない以上、踏ん切りをつけて買うしかありません。 また、相場が強ければ、たとえば、ロングで利食っては見たものの、思うように下がらず、もう1度買い直そうとすると、良くて利食いレベルと同レート、より現実的には、利食いレベルより上でしか買い直せないのがふつうです。 これが、利食いレベルより下のレートで簡単に買えるようでは、かえってロングにするのは危なくなっていることを示すのが一般的です。 したがって、押し目買いに押し目なしの相場では、ロングのポジションをキャリーし続ける方針が良いと思…
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    2012年11月19日
    「安倍トレード」の巻戻しに注意 ただし趨勢はすでに円安か?[雨夜恒一郎]
    先週は、野田首相がついに衆院解散を決意。 新政権による金融緩和期待が高まり、「ドル/円」は80円台を回復。さらに、次期総理の椅子にもっとも近いと見られる安倍・自民党総裁が「無制限の金融緩和」や「マイナス金利」をぶち上げたことから、一気に81円台に乗せ、4月以来7カ月ぶりの高値をつけた。 安倍氏は金融緩和論者であるだけでなく、積極財政・反増税を掲げる「上げ潮派」であることから、市場では早くも「日銀が政府アコード(政策協定)を結び、積極的な金融緩和に踏み切る。また、公共投資など大型の財政措置が発動される」との見方が強まっている。 いうまでもなく、金融緩和と財政緩和の組み合わせは通貨が最も下落するポリシーミックスだ。海外勢、特にヘッジファンド勢はこうしたマクロシナリオを非常に重視する。ただし、仮に自民党が政権を奪回したとしても、政府とのアコードや無制限の金融緩和、マイナス金利など異例の措置が簡単に実現するとは考えにくい。「中央銀行の独立性を無視した金融緩和の強要」には日銀側の反発だけでなく、他政党からの批判も強まるだろう。安倍氏の一連の発言は選挙前だけに威勢が良いが、選挙後に急にトーンダウン…
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    2012年11月13日
    ステール(stale)~今のテーマは何かを自分に問いかける[水上紀行]
    ステール(stale)とは ステール(stale)とは、新鮮ではないとか、旬でないといった意味です。 相場の世界では、相場のテーマに新しみがなくなると、「このテーマはステールになった」といいます。 こうなると、今までいくら注目されたテーマでも、マーケットは関心を示さなくなり、相場への影響はほとんどなくなります。 相場のテーマは、栄枯盛衰が常であり、要は旬のテーマを早く見つけ、そのテーマに則した通貨ペアでポジションをもち、そして、ステールになってきたと思えば、未練なく手仕舞うことが、効率的なトレーデイングだといえます。 テーマがステールになったかどうかは、そのテーマを誰もが口にし、またシカゴIMMポジションなどでも、ポジションが大きくロングかショートに偏るようになってきたときです。 こういうときに、一足早く、ポジションを手仕舞って涼しい顔をしているのが、トレーダーとしては望ましい姿だといえます。 そのためにも、旬であるテーマとステールになってきているテーマを、判別がつけられるようになることが大切です。 判別をつけられようになるためには、日ごろから今のテーマはなにか、今までのテーマはまだス…
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    2012年11月12日
    目先は輸出倍増計画でドル安の展開継続だが、オバマ第二期目の為替政策はガラリと変わる[岩本沙弓]
    米大統領選については事前予想通りとなったわけで、本来マーケットを動かす要因になりようがない。にもかかわらず、米国株式市場はオバマ氏再選を受けて金融株を中心に急落。 金融縮小法案強化を懸念しての動きとの指摘だが、直前のハリケーンも雇用統計もオバマ氏に完全に追い風の状況になっていたなかで、むしろロムニー氏の当選を予想していた人などいたのだろうか。 これでは市井の予想よりも金融業界の予想は劣るということになる。 一部では「オバマショック」と称されていたようだが、事前予想からすれば、ロムニー再選のほうがサプライズであったはずであり、それを踏まえれば、ダウの下落はむしろ他の要因があり、たまたま大統領選がそのきっかけとなったと考えるほうが辻褄が合う。 米株も米国債も10月に入ると突如急落し、その後反騰して年末高値に向かうというのは実は例年通りの動きである。 11月が決算となっているファンドの場合、これまで解約通知は45日前が主流であったがゆえに、10月15日前後に解約売りが殺到しやすい状況があった。 最近は45日ではなく、30日前の解約通知のファンドも増え、投資家もそうしたファンドを好んで利用する…
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    2012年11月12日
    マーケットは財政の崖に過剰反応?リスク回避の円高は長続きしない[雨夜恒一郎]
    先週行われた米国大統領選挙では、大方の予想通り現職のオバマ大統領が共和党のロムニー候補を破り再選を決めた。 為替市場では、安堵感から「ドル/円」が一時80.40円付近まで上昇するなどリスク選好型の円売りが先行したが、NYダウが二日間で400ドル超下落し、13000ドルを割り込むと、リスク回避ムードが広がり、79円台前半まで急反落した。 米国株が下落したのは、ねじれ議会(民主党が上院、共和党が下院のそれぞれ多数派を占める状態)が解消されなかったことで、「財政の崖」への対応が難航するとの懸念が広がったためだ。 財政の崖とは、2012年末から2013年にかけてブッシュ減税の失効や連邦予算の強制削減措置の開始などで最大6000億ドルあまりの財政緊縮が行われることを指す。 もし、このまま何も手が打たれず、米国経済が財政の崖を転落すると、GDPが2.9%押し下げられ、来年はマイナス成長に転落すると予想されている。もし、これが現実となれば、金融危機からようやく立ち直りかけた米国および世界経済は、再び奈落の底に突き落とされるだろう。 しかし、考えてみると、米国が財政の崖に直面するのは以前からわかってい…
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    2012年11月6日
    Buy on dips, Sell on rallies.[水上紀行]
    "Buy on dips."は、押してきたところを買う、つまり、押し目買いです。 "Sell on rallies."は、買い上げられているときに戻りを売る、つまり、吹き値売りです。 いずれも、待ちの体制です。 これらに対して、「高値を自分でつけるつもりで積極的に買っていく」とか、「安値を自分でつけるつもりで積極的に売っていく」という方法もあります。 このどちらが良いとか悪いとかいう問題ではありません。 "Buy on dips, Sell on rallies."は、基本的には、レンジ相場や、場合によってはトレンド相場に向いています。 それに対して、ド天井を買ったり、ド底を売るのは、勢いよく上げか下げかに相場が進行しているトレンド相場のときで積極的にトレンド方向を攻めるスタイルです。 たとえば、上げのトレンド相場としますと、チャートポイントが抜けてきたら高値で買い、次のチャートポイントが抜けてきたらさらに高値を買うというものです。 この方法は、トレンドがしっかりしていると、結構儲かりますが、あまり勢いのないトレンド相場ではリ…
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    2012年11月5日
    「ドル/円」相場が強気局面入りしたと考えるこれだけの理由[雨夜恒一郎]
    先週の「ドル/円」相場は一時80.68円まで上昇し、4月27日以来約半年ぶりの高値をつけた。筆者は先々週以来、円安トレンド入りの可能性を指摘してきたが、その見方は徐々に確信に変わりつつある。今週は80円台を値固めし、81円台をうかがう展開となりそうだ。 先週はまず、日銀が追加緩和に踏み切った。資産等買入基金の増額が11兆円程度とほぼ事前の予想通りだったため、直後の市場の反応は芳しくなかったが、それでも「ドル/円」が大きく下げなかったのは、日銀が「デフレ脱却への取り組み」と題した政府との共同文書を発表したためだ。白川日銀総裁は、この共同文書について「政府との共通理解にすぎない」とそっけないが、その白川氏も来年4月には任期切れを迎える。速水・福井・白川と三代続いて日銀プロパー総裁が続いていることもあり、次は非・日銀出身者で金融緩和に積極的な人物が指名されるとの見方が多い。 2014年度のデフレ脱却が見通せなくなるなか、来年には日銀が新総裁のもとで政府とアコード(政策協定)を結び、いよいよ積極的な緩和姿勢に転換するとの観測が広がっているのだ。今回の共同文書は、そのアコードに向けた「礎」という…
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    2012年10月30日
    ヘッジはずしとは[水上紀行]
    機関投資家は、外債投資をする場合、大きくわけて、円を外貨に換えて外債を購入する場合と、外貨で借り入れて外債を購入する場合とがあります。 外貨借り入れで外債を購入する場合は、為替が発生しませんので、為替リスクをヘッジする必要はありません。 問題は、円を外貨に換えて外債を購入する場合で、この場合は、外貨買い円売りのポジションをもつことになり、為替リスクが発生します。 この為替リスクをヘッジするために、外貨売り円買いをして、為替のポジションを相殺します。為替が円高に向かっているとき、このヘッジは為替の損失を回避できますので、ワークします。 しかし、為替が円安に向かうと、ヘッジしているがために、得られるはずの為替益を得ることができません。そのため、ヘッジのためにもっている外貨売り円買いのポジションを手仕舞うことになります。この手仕舞いを、ヘッジはずしと呼んでいます。 ただ、バブル崩壊以降、為替による損益のブレを機関投資家は好まなくなり、外債を保有する期間に合わせて、外債購入時に外貨買い円売りをし、満期時に外貨売り円買いをする、いわゆるスワップ取引で外債購入時から為替リスクをフルヘッジすることも…