リピート系自動売買の運用記録を定期的に公開している兼業FXトレーダーの秋川さんに、トレードをする際のルーティーンについて教えていただきました。何より重視しているのは、運用を始める前の検証であるとのことです。
※この記事は、FX攻略.com2018年3月号の記事を転載・再編集したものです
トレード開始前の検証がとても大切
今回のテーマは、トレードのルーティーンですね。FXのトレードの一連の流れを考えたとき、私は「検証」をとても重視しています。というか、検証をちゃんとやらないと、どんな手法でも最終的には勝てないと思っています。
これはデイトレやスキャルピングのような裁量トレードはもちろん、私がメインで運用している、リピート系の自動売買でも同じです。
検証という言葉を辞書で引くと、いくつかの意味が出てきます。その中で一番近いのは、「一定の理論によって立てられた仮説が具体的に現実に適合するか否かをテストすること」でしょうね。平たくいうと、「この手法が本当に勝てるのかどうかを、客観的に確かめてみる」こと、それが検証です。
それでは、検証をして得られるメリットは何でしょうか。まず、当たり前ですが本当のことが分かります。世の中に出回っている情報には、案外おかしなものが多いです。嘘とまでいかなくても、大切なことにあえて言及されていなかったりするものです。
過去に何回か、この本で書かせていただいた、「トラリピやループイフダンのようなリピート系自動売買で、同じリスク(値幅あたりのトレード枚数が同じ)なら、ある程度値幅を広く取った運用の方が、利益率が高い」というほぼ間違いない結論も、実際に検証で得られました。
ですが、この考え方はほとんど世の中に出回っていません。その理由についてここでは触れませんが、表面的な情報、すぐに得られる情報を無条件に受け入れることは得策ではありません。
含み損を抱えてもメンタルはぶれず
また検証は、長くトレードを続けていく精神的な土台となります。
長期的にお金が増える可能性が高いやり方でも、ちょっと展開が向かなければ、大きな含み損になるものです。ましてリピート系自動売買は、常に含み損を抱え続けるスタイルですから、何らかの心の拠り所が必要になります。
その拠り所こそ、検証で得られます。
「この手法は、検証の結果によれば、長期的に続けるほど利益が出る可能性が高い」という裏付けがあれば、ちょっとくらいドローダウン(資産の減少)があったり、含み損を抱え続ける展開であっても、メンタル的にぶれません。
ずっと動き続けている目の前の相場と切り離された、別の判断基準を持つことで、メンタル的な安定を得られます。
バックテストとフォワードテスト
それでは、検証とはどのようにやれば良いのでしょうか。誰でも簡単にできるものなのでしょうか。答えはイエスで、根気さえあれば、それ以外は必要ありません。
一番分かりやすく、誰にでもできるのが、手作業による検証です。過去のチャートをさかのぼり、実際にトレードをしたつもりになって、仮想的な収支を記録していきます。ものすごく骨が折れる作業ですが、特別な技術は一切必要ありません。
もちろん便利なツールを使う方法もあります。ストラテジーテスターという検証ソフトを使えば、気軽に10年、15年とチャートをさかのぼれます。
また、プログラムの知識は必要となるものの、MT4を使ってEAを組んでしまえば、あるルールがどのようなトレード結果になったかを自動でテストできます。
ここまでの考え方は、過去の相場に対して、あるルールを適用したらどうなるか、という作業で、一般的にはバックテストに属します。
それに対して、今から先の相場に対してルールを実行し、どういった結果になるか検証することを、フォワードテストと呼びます。
私はフォワードテストも積極的に行うことにしており、ブログなどで公開してますが、ループイフダンのデモ機能を利用して、5通貨ペア、16種類の運用を走らせて、それぞれがどのような結果になるかを計測しています。前述の、リピート系自動売買における値幅への結論も、このテストにより自信を深めました。本当にバックテストによる検証結果通りのフォワードテストになっているからです。
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無料の情報でも十分に検証可能
最後に、実際に検証をした例を紹介しておきます。こちらはループイフダンのドル円のB15とB100を同一のリスクにした場合、どちらが儲かるかを、アイネット証券が公表しているデータのみで検証してみたものです。
図①は、ドル円のB15のデータ、図②はドル円のB100のデータです。同じタイミングで、1年間の獲得pipsが公開されています。こちらのデータを基に、両者のトレード枚数を同一のリスクにしたのが表①です。これを見ると一目瞭然、同じリスクで運用するなら、明らかにB100の収益性が上回っています。
画像:アイネット証券
画像:アイネット証券
このように、無料で手に入る情報でも、有用な検証は可能です。実弾を投入する前の検証を強くお勧めいたします。
※この記事は、FX攻略.com2018年3月号の記事を転載・再編集したものです
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