FXのトレードを勉強していると、必ず「MT4」という単語に出くわすはず。また、雑誌やWEBで見かけるチャートの多くは、MT4のものです。この企画は、これから始める人のための、チャート分析を通じて無理なく覚えるMT4入門。パソコンが苦手な人のために書きました。
※この記事は、FX攻略.com2018年3月号の記事を転載・再編集したものです
・超初級MT4講座|第1回 チャート分析はMT4が一番!な理由[鹿内武蔵]
・超初級MT4講座|第2回 豊富なテクニカルを使う準備をしよう[鹿内武蔵]
・超初級MT4講座|第3回 MT4が動かない時の対処法とチャートデザイン設定[鹿内武蔵]
・超初級MT4講座|第4回 テクニカル分析を縦横無尽に使いこなす方法[鹿内武蔵]
・超初級MT4講座|第5回 データ収集とライン分析のテクニック[鹿内武蔵]
・超初級MT4講座|第6回 チャートの上に情報を記録する方法[鹿内武蔵]
・超初級MT4講座|第7回 3種類の足(バーチャート・ローソク足・ラインチャート)と平均足を表示する流れ[鹿内武蔵]
・超初級MT4講座|第8回 MT4でオシレーター系指標を使いこなす方法[鹿内武蔵]
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表示メニューから選べる四種のウィンドウを使ってみよう
MT4の上段に並ぶメニューのうち、表示のメニューをクリックすると上のような画面となります。こちらから、便利な各ウィンドウを表示させることができます。また、対応するアイコンをクリックしても表示が可能です。
① 気配値表示
取り扱っている通貨ペアを一覧表示できる
② データ・ウィンドウ
ローソク足やインジケーターの正確な数値が分かる
③ ナビゲーター
インジケーターやEAを一覧表示し、チャートに反映可
④ ターミナル
取引、ポジション確認、口座照会などが可能
表示メニュー①|気配値表示
FX会社によっては、この気配値表示の右クリックメニューで[すべて表示]を選択しないと、全通貨ペアが表示されないことも。リアルタイムで価格変動する通貨ペア一覧から、さまざまな操作を行えます。
気配値表示でできること
1. 右クリック→[すべて表示]で、表示可能な全ての通貨ペアを表示
2. 右クリックメニューから、スプレッドや高値・安値などを追加表示できる
3. この画面から直接発注できる
4. 通貨ペア名を既に開いているチャート上にドラッグすると、チャートの設定は同じまま、その通貨ペアが表示できる
5. 右クリック→[チャート表示][ティックチャート]で、その通貨ペアのチャートやティックチャートを表示できる
6. 上昇すると青、下降すると赤の文字で表示されるので、視覚的に価格変動が把握できる
表示メニュー②|データ・ウィンドウ
カーソルを合わせている地点の4本値だけでなく、テクニカル分析の数値も正確に表示されます。テクニカル分析を視覚的に理解するだけでなく、実際の計算値も把握できる点が特徴です。
データ・ウィンドウでできること
1. カーソルを合わせているローソク足の、日付・時間・始値・終値・高値・安値・出来高がまとめて表示される
2. カーソルを合わせているローソク足に表示されている、テクニカル分析の数値も表示される。上画像の例でいえば、12月21日16時では、期間21の移動平均線は113.413円、期間21のボリンジャーバンドの上の帯が113.580円、下の帯が113.246円、期間14のRSIが52.4942%であると分かる
3. ローソク足ごとの正確な価格や数値を、確認・記録する場合に重宝する
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表示メニュー③|ナビゲーター
チャート上に反映できるインジケーターやEAなどを一覧にできます。カスタムインジケーター(外部から追加したインジケーター)をチャートに出す場合に、ナビゲーターはよく使われます。
ナビゲーターでできること
1. MT4に格納されている、インジケーター、EA、スクリプトを一覧で確認できる
2. MT4の口座IDや接続先サーバを確認できる
3. ここからチャートにインジケーターやEAを直接追加できる。既に開いているサブウィンドウにドラッグすることで、複数のオシレーター系テクニカルを、一つのサブウィンドウにまとめて表示できる
4. インジケーターやEAを削除できる(追加はできない)
表示メニュー④|ターミナル
取引に関連するやりとり、ニュースなどの情報の処理などを行います。特にMT4で裁量トレードをする場合には、ターミナルを常時表示することになります。
ターミナルでできること
1.[取引]タブで、現在保有しているポジション、口座の残高、有効証拠金を確認できる。さらにここから、選択したポジションの決済や注文入力も可能
2.[口座履歴]で、これまでの取引履歴や通算の損益が確認できる
3.[ニュース]で、そのFX会社が配信しているニュースを読むことができる
4.[アラーム設定]で、指定した通貨ペアが特定の価格になるとアラームが鳴るように設定できる
おまけのMT4コラム|MT4はFX会社ごとに何が違う?
表示できる通貨ペア、銘柄が違う
どの通貨ペアを取り扱っているかは会社次第。さらに日経225、NYダウ、原油といった為替以外の銘柄を取り扱っている口座なら、今月紹介した気配値表示にそれらが並びます。
欧州時間か、東京時間かの違い
チャートに表示されている時間帯が、欧州時間なのか日本時間なのかはFX会社次第。日本時間なら時間は把握しやすいですが、日付が変わったあとの土曜日のチャートも表示されてしまうため、日足が6本表示になります。
オリジナルのインジケーターの有無
ゴールデンウェイ・ジャパンなどは、その口座のMT4でしか使えない、独自のインジケーターが初期搭載されています。どのインジケーターが使えるかは、ナビゲーターで確認しましょう。
スプレッド、約定率の違い
これはMT4に限った話ではないのですが、スプレッドや約定率、サーバの強さなどのスペックも、もちろんFX会社ごとに異なります。スプレッドは気配値表示から確認できます。
※この記事は、FX攻略.com2018年3月号の記事を転載・再編集したものです
MT4でチャート分析ができる主な国内FX会社一覧
MT4を提供している日本のFX会社を8社紹介します。海外のFX会社でもMT4は使えますが、トラブル発生時に頼れる機関がないため、よほどの自信か事情がなければ国内FX会社をお勧めします。
自分にとって最も使い勝手のよいMT4口座を見つけるには、全ての口座を開設してみて使い比べることが一番の近道ですが、一気に口座開設手続きするというのもなかなか骨が折れる作業ですよね。なのでまずはここで取り上げている「MT4を提供している日本のFX会社」の中からどこか一社を選んでMT4口座を開き、MT4に触れるところからスタートしてみてはいかがでしょうか?
ゴールデンウェイ・ジャパン[限定タイアップキャンペーン中!]
裁量トレード・自動売買ともに対応した「FXTF MT4」、話題のバイナリーオプション「バイトレ」と、さまざまなニーズに対応した取引サービスを提供しています。取引ツールで注目なのが、ダウンロードなしでMT4を利用できる「FXTF MT4ウェブトレーダー」。
Macにも対応しており、MT4をストレスなく使いたいMacユーザーなら口座開設しない手はない。また、投資サポートツールとして、過去の値動きから未来の値動きを予測する「FXTF未来チャート」も無料で提供。初心者から上級者まで満足できる高レベルの取引環境が整っています。
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アヴァトレード
海外から本格参入したアヴァトレード・ジャパンは、国際的に展開しているAVATRADEグループに属するFX会社。外資系の企業ではあるものの、日本語のサポートが充実しており、初心者も安心して利用できます。高性能な分析チャートソフト「メタトレーダー4(MT4)」だけでなく、自由度の高い自動売買が可能な「ミラートレーダー」など、秀逸な取引プラットフォームを活用できる点が最大の魅力。また、1000通貨単位の少額取引から1千万通貨を超える大口取引まで、幅広い顧客層に対応しています。
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EZインベスト証券
2016年から日本でサービスを開始した新興FX会社ながら、投資家一人ひとりに寄り添うサポート体制と、スキャルピングからスイングトレード、自動売買にまで対応した取引システムで急速にユーザーを増やしているEZインベスト証券。
「EZ MT4」は約定スピード・約定力に定評あり。NDD(ノンディーリングデスク)方式を採用しており、透明性の高い公正な価格で取引が可能です。専門スタッフによる電話やメールでのサポートにとどまらず、対面相談も行なうなどサポート体制も充実。
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OANDA JAPAN
OANDA Japanは、世界で初めてインターネットで為替レート情報の提供を開始するなど、為替業界でに長い歴史を持つOANDAのグループ企業。裁量取引メインの人にお勧めの「ベーシック」、MT4による自動売買をする人にお勧めの「プロ」という2つのコースがあり、MT4は世界最狭水準の低スプレッドを実現しています(OANDA調べ)。
投資コンテンツでは「OANDAFXラボ」が人気。本番口座所有者に対して、為替レート情報配信の老舗ならではの詳細なマーケット情報や、MT4のインジケーター・EAを提供しています。
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外為ファイネスト
世界中で金融事業をグローバル展開しているHantec Groupに属する外為ファイネスト。「MT4 ZERO」のコースでは、最狭水準のスプレッド、1000通貨単位から取引が可能。EAを使用したシステムトレードができるだけでなく、バックテストによるEAの検証ができるのが「MT4 ZERO」の強み。
楽天証券
楽天グループのインターネット証券会社「楽天証券」は、1999年6月に日本初のオンライン専業証券会社としてスタート。FXでは、スタンダードな「楽天FX」と、大手ネット証券で唯一MT4を導入した「楽天MT4」といった2つの口座があります。
楽天FXでは、ドル円0.3銭(例外あり)の業界最狭水準のスプレッド、グッドデザイン賞(2012年)を受賞した「マーケットスピードFX」をはじめとする各種取引ツールなど、充実した取引環境が用意されています。
外貨ex byGMO
あのGMOインターネットグループのFX会社なので、安心感は抜群。業界最狭水準の低スプレッドや、25万DL(2015年4月7日調査時点)されたスマホ取引アプリ「外貨exアプリ」、1000通貨単位からの取引可能などなど、投資家のあらゆるニーズに対応しています。新規口座開設のキャッシュバックキャンペーン金額も魅力的。
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「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |