ほぼ全員負け組という悲しい現実はある
FXで勝つことは、ハッキリいってとても大変です。勝ち組トレーダーの割合は、5%だったり、20%だったりといろいろな意見がありますが、これは「どの期間にプラス収支だったら勝っているとみなす」という、基準となる期間の違いによるもの。どちらにせよ、FXの世界で利益を出している人が、全体の半分以上というデータは見たことも聞いたこともなく、参加者の一部しか利益を出せていない現実があります。
なぜ、ほとんどの人が利益を出せないのか? …これを探るのが、ある意味私のライフワークなわけですが、その一つの理由として、「トレンドに乗ることは、思いのほか難しい」があると思っています。
ほとんどのトレンドは乗れたもんじゃない
トレンドとは相場が伸びている方向のことで、上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りを仕掛ければ、もちろん利益は出るわけですが、実際にやろうとするとね、けっこう乗れないのですよ。これ、FXをそれなりにガチでやったことがある人なら、きっとうなずいてもらえることかと思っています。
トレンドというものは、そんなに簡単に発生しません。ごくたまにしか出ないんですよ、実は。
もちろん、小規模なものを含めればトレンドは頻繁に発生しています。短い時間足も対象にすれば、毎日何回も生まれています。
ですが、狙って乗れる長く続くトレンドとなると、話は違ってくるわけです。上昇トレンドだと思って買いで入ったものの、すぐに反転してしまったら、当然買い勢は負けますよね。
また、後から振り返ってトレンドだと定義できても、そのときにそういう判断ができなければ、やはり乗って稼ぐことはできません。
つまり、長く続き、現在進行形で「これはトレンドだ」と分かりやすく察知できるトレンドは、実際のところほとんど発生しません。
チャイナショックに乗れた人、いますか?
例えば、2015年8月24日、チャイナショックと呼ばれる急落がありました。動きが比較的おとなしいドル円ですら、15分間ほどで3円近く下落するというすさまじい値動きでした。
このチャイナショック、相場が一方向に進んでいましたから、下降トレンドが出たといえます。ですが、突如始まり、すぐ終わった急変だったので、この動きに乗って稼げた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。むしろ、この値動きに巻き込まれ、買いポジションが強制ロスカットになってしまった方もかなりいたはずです。
チャイナショックは極端な例とはいえ、大きな値動きが起きても、それに乗れるかは別問題といえます。
逆の例でいえば、2012年後半から始まり、2013年の春まで続いた円安トレンドであるアベノミクスの第一波は、比較的多くの方が乗れた上昇トレンドだったと思います。
このように、乗れるトレンドは少なく、乗れないトレンドが多くあるのが、FXの実態ではないかと。乗れないトレンドの問題点は、勝てないことだけでなく、既に述べたように反転に巻き込まれて負けること。このあたりが、FXの難しさの一因になっているというわけです。
2015年8月24日、日本時間夜のドル円5分足。破線で囲んだ部分で、約3円の下落が発生しています。
※この記事は、富士山マガジンサービス読者限定FX攻略.com編集部便りに掲載されたものを加筆・編集したものです。
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