今回は番外編です。直近雇用統計が発表されましたので、折角ですので今まで学習したことを踏まえて、雇用統計からファンダメンタルズを読み解く練習をしてみましょう。
5月米雇用統計の結果をおさらい
まず、6/2(金)に発表された米雇用統計は、前月比での雇用増が13.8万人と、コンセンサス(18.2万人)を大きく下回る数値となりました。
また、追加のマイナス材料として、過去2か月分も合計6.6万人下方修正されており、かつ時間当たり賃金が前年比+2.5%と減速してきていることが挙げられます。
失業率が4.3%(実に16年ぶり)まで低下したことは、それ自体はプラス材料なのですが、景気拡大余地の縮小も連想させ、一概に好材料とは言いにくいところです。結局の所、ADP(やはりあまり当てになりません)が25.3万人と強かった分、ドル強気派を失望させる内容としてふさわしかったと思います。
雇用統計の結果はトレードに活かせた?
さて、今回の結果を実際のトレードに活かすことは可能だったのでしょうか? まずは、下の画像を見てください。こちらはドル円の日足です。
雇用統計発表日までは、大きなレンジの中ではありますが、弱かったことは確かでしょう。
こうなると、雇用統計でトレードするならば、相場の大転換となるようなロングポジションを構築するか、流れにのった短期ショートポジションを構築、というのが新規にポジションを建てる選択肢として、私は考えます。
ADPの時点で、ある程度雇用統計が強い数字になるのではないかと予想されました。そして、雇用統計のコンセンサスも特に弱い数字ではありません。
であるならば、この直前までの下落を鑑みるに、あまり良い数字が出ても、大きく流れを変えるような材料にはならないのではないかと考えます。つまり、この時点でロングポジションの新規構築は私であれば諦めます。
次に、下の画像が1時間足です。
とりあえず、ADPが良かったことで、雇用統計発表までの上昇は、今回の結果を見た後にチャラになることは想定できますが、さらにそこから先の下落を取りに行けるのかどうかというと、そもそものトレンドフォローとしてショートしていく、もしくはすでにショートしていたポジションを保有なり増しなりするというのはありだと思いますが、雇用統計のみを材料とするトレードをするのであれば、やはりリミットは110.5にしておきたいところです。
最低でもリスクリワードとして、1:1くらいは(ある程度勝率がいいと言っても)、チャンスがそもそも普段はないということを考えると欲しいので、エントリーできるとして110.0でしょうか。
では5分足を見てみましょう。
これを見ると、とりあえず最初の5分では110.0で現実的にエントリーは可能ですね。5分以内に判断できるのであれば、今回は雇用統計によるトレードは、可能であったかと思います。
このトレードの考え方は、私なりの考え方であり、人によってトレード手法は千差万別です。ただ、このようにある程度ファンダメンタルズの見方を抑えておけば、それほど難しくなく、トレードルールに取り入れていける、ということを感覚的に覚えて頂ければ、ファンダメンタルズの勉強も、苦にならずに済むかと思います。
では、また次回から、通常のファンダメンタルズのお勉強に、戻っていきましょう。
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