値動きの小さい相場は利益が出やすい一面も
読者の皆さま、初めまして。経済系番組のアナウンサー、そしてライターとして活動している内田まさみです。放送や取材を通じて関係者から見聞きしたこぼれ話などを、ここで少しずつ紹介していこうと思います。
さて、今年も確定申告の時期がやってきました。フリーで仕事をしている私も、一年分の領収書との格闘が始まります。FX取引の損益にも申告の必要があることは言うまでもありませんが、特に2019年は「ドル円相場の年間変動幅が8円程度と小さく、いったん含み損を抱えたとしても、待っていれば戻ることも多々あった。その結果、利益が出たトレーダーが例年より多かった」と、あるFX会社の方から伺いました。そうだとすれば、利益を申告する方が多いということですね!
チャートを日々見ているとトレンドばかりを追ってしまいがちですが、値動きが小さいことにはこんな効果もあるのだと改めて気づかされました。
仮想通貨取引でもしっかり申告・納税を
ドル円を横目に、ボラティリティが大きかったのがビットコインです。2019年、年初40万円からスタートした相場は、6月には4倍近い150万円まで上昇しました。
ビットコインをはじめとした仮想通貨取引で、多くの「億り人」が誕生したのはまだ記憶に新しい2017年のこと。突然に多額の利益を得たトレーダーの中には、そもそも確定申告が必要なことさえ知らない人が多く、たとえ知っていたとしても損益計算が難しく、また「仮想通貨は脱税しやすい」などといった誤った情報を信じて申告しなかった人も多かったといわれています。一説によれば、仮想通貨の投資家の中で、税金の損益計算や確定申告に必要な「取引履歴」と「年間取引報告書」をダウンロードした人の割合は全体の1割にも満たなかったとか。
しかし、国税庁がそんなに甘い組織であるはずがありません。既に、国内外の仮想通貨取引所から入手した取引に関する顧客データの分析を終え、修正申告に動き出しているという話も耳にするようになりました。映画やドラマで見る、あの「マルサ」が家にやってくるなんて想像しただけでも怖すぎますね。
仮想通貨取引の損益は、昨年の税制改正に伴って2019年度の確定申告から法定化されました。つまり、今回の確定申告からその義務がより明確になったのです。もう逃れることはできません。覚悟を決めて申告、納税! そして、また儲けましょう。
※この記事は、FX攻略.com2020年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
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シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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