FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年6月22日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、107円台ミドルから106円台後半へ幾分弱含んだものの、さらに下値を売り込む動きも見られず低位安定。NYダウが2万6千ドル前後で小康状態となったことから、ドル円も方向感が乏しくなった。
警戒感と期待感が拮抗
新型コロナウイルスに関しては、感染第二波に対する警戒感と、経済活動再開に対する期待感とが拮抗しており、今後市場のセンチメントが悲観・楽観どちらに振れるのか読めない状況だ。
株式市場が先々週の急落からは立ち直ったものの、コロナ後の戻り高値を更新できないでいるのは、市場も悲観・楽観どちらに付くべきか迷っているからだろう。
米国では、フロリダ州やカリフォルニア州での感染が再び拡大し、死亡者数は12万人を突破した。中国や韓国で第二波らしき動きが始まり、世界の新たな感染者数の増加が一日15万人を超えて過去最大となるなど、パンデミックはここにきてむしろ加速している。
一方で、経済活動の再開で米国の景気指標は急激に回復している。先週発表された6月のニューヨーク連銀製造業景気指数は前回の-48.5から-0.2へ急回復した。フィラデルフィア連銀製造業景気指数も前回の-43.1から27.5と一気にプラス圏へ浮上した。4月の落ち込みが激しかっただけにボトムからの回復も大幅となる。
当面は「コロナ第二波警戒」と「経済再開期待」の間で強弱感が対立し、株式市場・ドル円ともに神経質なもみ合いが続く公算が大きい。
トランプ支持率低下が次の関心事に?
ところで米国で現在国民の関心を最も集めているのは、黒人男性の死亡事件をきっかけとした人種差別問題だ。抗議デモに対して軍を投入しようとしたトランプ大統領の支持率は低下し、民主党候補のバイデン前副大統領に10ポイント程度のリードを許している。バイデン氏は副大統領候補に黒人女性を指名する見通しだ。
また先週メディアを騒がせたのが、国家安全保障担当だったボルトン前大統領補佐官が近く出版するトランプ政権内の暴露本だ。トランプ氏が中国の習近平国家主席に自身の再選への協力を迫ったり、英国のメイ前首相に「英国も核保有国なのか」と真顔で質問したりするなど、大統領としての資質が問われるエピソードが満載されているという。
トランプ氏の姪であるメアリー・トランプ氏が、トランプ一族のスキャンダル暴露本をこの夏に出版することも先週明らかになった。
このままいけば、トランプ大統領の再選は難しくなるだろう。今のところ市場ではさほど材料視されていないが、来週には再選のための正念場である7~9月期を迎えることから、コロナ食傷気味の市場の関心が「政権交代」に向かう可能性は十分ある。
バイデン氏の指導力や政策は未知数だ。市場が最も嫌う「不透明感」「不確実性」が相場のテーマとなれば、株式市場のボラティリティーは高まり、リスク回避でより安全な円を買う動きが強まるだろう。
当面は106-108円のレンジを意識しつつも、スタンスを徐々に弱気にシフトしていくべきと考える。
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